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20年以上「ラグナロクオンライン」公式コスプレイヤーとして活躍。よきゅーんさんがギネス世界記録保持者に
1955年に誕生したギネス世界記録は,それ以来70年以上にわたって様々な分野で調査を行い,世界一の記録を認定してきた組織だ。認定証の贈呈式に登壇したギネス世界記録公式認定員ジャスティン・パターソン氏によれば,よきゅーんさんは「ラグナロクオンラインのキャンペーンガールやイメージガールとして,20年以上公式コスプレイヤーとして活躍してきた」ことで,今回の認定になったのだという。さらに,よきゅーんさんの記録は新しく設立されたカテゴリーであり,世界で最初の保持者になったとのことだ。
認定証を贈呈されたきゅーんさんは「10代でコスプレにめぐり合い,ROのお仕事で公式コスプレイヤーとなって早20年。あっという間の20年でしたが,その間にゲーム内で楽しかったイベントや,ゲーム外でも楽しかったことがいっぱいありました。そして,コスプレというものがマイナーな趣味から,一般の方も楽しんでいただけるような趣味に発展してきたと思います。
コスプレという文化は,言葉が通じなくても一緒に楽しめる日本が世界に誇れる素晴らしい趣味だと思いますので,性別や年齢に関係なく楽しんでいただける趣味になるよう,私もお力添えできたらと思います」とコメントした。
贈呈式のあと,RO運営チームからよきゅーんさんに祝辞と花束贈呈が行われた。祝辞のなかでアークビショップの衣装が印象的だったと話す運営チームに,よきゅーんさんは「お仕事で着させていただいている衣装の半分ぐらいは,自分で作ったりオーダーして作ったものです。その中でもアークビショップはめちゃくちゃ可愛くてお気に入りで,いまでも着ています」と話した。
また,「30歳を超えたぐらいから運営さんに『いいんですか? まだ続けて』と聞いた」というエピソードを紹介。しかし,運営チームからは「30を超えても曜子ちゃんでいい,むしろ曜子ちゃんがいいんだよ」と言われたそうで,「ROに対する向き合い方が皆さんに評価いただけたことが嬉しかった。いま40超えてるんですけど」と笑いながら当時を振り返った。
運営チームは「これから21周年,そしてその先まで進化を続けていきたいと思っているので,よきゅーんさんにもご協力いただいて新しい地平に行ければと思います。改めて本日はおめでとうございました」とまとめ,花束の贈呈をもって式は締めくくられた。
最後に,よきゅーんさんへの質疑応答の時間が設けられた。その一部を紹介しよう。
――初めてコスプレをしようと思った原動力はなんですか。
よきゅーんさん:
コミックマーケットというものがあるとネットで知り,初めて行ったコミケでコスプレイヤーさんを見て「なんだこれは! 漫画の中の,私が好きなあのキャラがここにいる!」というのがコスプレとの出会いでした。その次のコミケに自分でコスプレを作って参加するようになったのが一番最初です。
それから1,2年してガンホーさんとラグナロクオンラインというタイトルでご一緒させていただくようになり,商業でのコスプレもちょっとずつ増えていったと思います。
――コスプレの衣装をこれまで何着ぐらい作ってきましたか。
私は服飾を勉強したわけでもないのであまり多くはないのですが,たぶん100ぐらいじゃないかと思います。裏地とかもないので,撮影だけできればいいやっていうものが多いです。
――そのうち,ROに関するコスプレ衣装は何着ぐらいでしょうか。
よきゅーんさん:
ROのコスプレは,モンスターを入れると20着ぐらいじゃないかと思います。
――一番好きな生地は何ですか。
よきゅーんさん:
ブライダルサテン! ブライダルサテンは本当に好きなんですよ。高級感があって,キラキラするテカりはあるけど,安っぽいテカりではなく重厚感があるというか,さすがブライダルだなというか。ただ,値段が高いので勝負服にしか使えません!
――服飾を勉強したわけではないとのことでしたが,20年やってきて生地の種類や裏地など,服の知識や見識は広がりましたか。
よきゅーんさん:
「こうしたらいいんだよ」というのを公式Xで流してくださったり,お裁縫のことを教えてくださるサイトがあったりして,少しは知識も技術も増えていると思います。
例えば,先ほど私が好きだといったアークビショップのスカートは座ったときに円形になると,上から撮ったときの写真がとても綺麗なんです。ああいった全円形スカートは360度の布を使わないといけないんだ,といったことはコスプレを始めてから知りました。私もえなこ(※)と同じく,衣装を作るときは裸で,着て脱いで縫ってを繰り返していますが「ここにタックを寄せると綺麗にバストのラインが出るんだ」とか,そういう感じで本当に少しずつですが,家庭科よりはレベルが上がったかなと思います。
※よきゅーんさんが設立したPPエンタープライズ所属のコスプレイヤー
「PPエンタープライズ」公式サイト
――今回,よきゅーんさんがギネス世界記録を達成されたり,えなこさんが雑誌の表紙200冊みたいな話もあったりしましたが,コスプレイヤーさんが記録を積み重ねていくことが,今後のコスプレ文化などにどのような影響を与えると思いますか。
よきゅーんさん:
私はコスプレを趣味と職業のどちらも兼ねてやらせていただいているんですけども,趣味でやっている人には,別に何の記録だろうが自分が楽しければいい趣味の世界ではあるので,あまり大きな影響はないかもしれません。
業界という視点では,コスプレが盛り上がれば盛り上がるほど,たくさんのコスプレイヤーさんが注目されたり,コスプレができる商業施設が増えたりすることにつながると思っています。過去に問題があり,コスプレイヤーの撮影許可が降りなくなってしまった商業施設もあるのですが,こういう風に世間に認められるような活動や,きちんとした主宰がいれば,もっとコスプレ撮影を幅広くできる環境になるのではないかと予想しています。
――今後,よきゅーんさんみたいになりたい,えなこさんが憧れですという人も増えてくると思います。これから同じような活動をしたいと思っている人に,どういったことに気を付ければいいか,アドバイスはありますか。
よきゅーんさん:
SNSの使い方を一番気を付けたほうがいいと思います。うちの所属タレントにもよく言うんですけど,SNSは書いたことが瞬時に世界に広がるので,それをもっと考えたほうがいい,と。
自分を採用してくれるクライアントさんは,過去ログまでリサーチ会社の人が探すんです。なので,この仕事に就きたいという人は,裏アカも辞めたほうがいいですし,ちょっとでも“ぴえん”するようなマイナスのこと,ファンに“よしよししてほしい”ということも,あまり書かないほうがいいと思います。SNSは,本当に自分の顔だと思ったほうがいいとお伝えしたいです。
「ラグナロクオンライン」公式サイト
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