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印刷2009/01/15 12:10

連載

Fallout 3 連載 荒野に咲いた一輪の花 / 第4回:スカベンジャー

荒野に咲いた一輪の花
第4回:スカベンジャー

 

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 地下鉄跡のむっちゃ奥深いところ,真っ暗闇の中であたしは血を吐いてうずくまった。まわりはかなり赤いことになってそう。
 あの数はまずかった。キツかった。なんとか勝てたけど,こっちも頭部と胴体に深刻なダメージを,そして左手にも動かなくなるほどのダメージを受けてしまった。とくに頭部にくらいすぎた。スーパーミュータントにスレッジハンマーで直接殴られたんだ,きっと。
 弾薬をケチって敵を近づけすぎたのかも。いま流行の言葉で言えば「ヘタこいたー!」って感じ。ああもう意識が……,おっ……ぱっ……。

 

 

地下へ

 

 前回メガトンの町で得た情報を頼りに,いよいよ父親の行方を探す旅が始まった。ゲーム的にはここからが本当の冒険となる。(もう連載も第4回だけど)本当の戦いはこれからなのだ!

 町を少し離れると,すぐ戦うことになる相手は旅人を襲って暮らすRaider(襲撃者)達だ。問答無用で攻撃してくる彼らをなだめる方法はなく,遭遇したら戦うしかない。戦えば人間からは血が吹き出し,頭が飛び,手足はもげ,そして美貌は翳る。死体の山を築きながら進むしかない状況にすっかり慣れてしまっている自分自身に気づくと,ときどき背筋が寒くなる。荒野の探索はそのようにして進んでいくのである。

 

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 探索する場所は荒野だけではない。移動のため,あるいは必要なものを得るため,地下鉄跡や打ち捨てられた地下施設,天然の洞窟などのダンジョンにも足を踏み入れなければならない。「ファストトラベル」機能を使ってすぐに町に戻れる野外より,地下世界のほうが危険度は格段に高い。
 そんな過酷な場所をさまよううち,筆者は深刻な問題に行き当たってしまった。一つは弾薬が徹底的に足りないこと,もう一つは思うように体力の回復ができないことだ……。

 

 

この世界には弾薬が足りない

 

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 弾薬が足りない! ゲーム序盤から「妙に入手できる弾が少ないな」とは思っていたが,そのうち簡単に入手できるようになるんだろうとタカをくくっていた。しかしそれが甘かった。敵の死体からルートできる弾薬はあまり多くない。必要なら買えばいいかと店をのぞいてみるが,序盤ではなかなか手が出ない価格設定だ。なにより金がない。

 

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 敵から入手できる弾薬にもいろいろな種類があり,入手した弾が“自分が今持っている最も攻撃力の高い武器では使えない”なんてことも多い。だが,使えないからといってそれをそのまま捨てる余裕もないので,弾と一緒に敵から奪った“その弾が使える武器”も携帯し,あまり得意ではないその武器も使いながら進む。
 普通のRPGでは,良い武器を見つけたらさらによい武器が見つかるまでそれで戦い続けられるものだが,本作はそうではない。弾切れの恐怖におびえながら,慣れないボロボロの武器を持ち替えつつ,必死に生き抜かなくてはならないわけだ。

 

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 弾を節約するために戦い方も工夫するようになった。
 まず比較的早い段階でリアルタイム射撃は行わず,戦闘はすべてV.A.T.Sで行う。そのほうが狙いは正確だし,特定部位にダメージを集中することもできるので,格段に効率よく戦えるのだ。
 また“物陰を利用して引き寄せて仕留める”というセオリーも覚えた。至近距離から狙うと命中率が高まるので無駄撃ちを抑えられるわけだ。さらに,状況によっては銃ではなく鈍器で戦うようにもなった。打撃武器は得意ではないが,巨大ネズミや巨大ゴキブリなど比較的弱い敵なら数発で倒せる。人間相手にも,もう少しで仕留められそうな場合などに使う。野球のバットを持って曲がり角にひそみ,敵の不意を襲う美人ヒロインというのは,ほかのゲームではあまりなさそうだ。

 

 こうした工夫によって以前よりは楽に生き延びられるようになったが,この戦い方にも弱点はある。それは“AP切れ”だ。
 プレイヤーキャラクターはAP(アクションポイント)を持っており,V.A.T.S.を使って行動するときにはこれを消費する。AP満タンの状態から攻撃を開始した場合,短銃であれば3〜5発程度撃ったところでAPは底をついてしまう。これはつまり,この3〜5発で敵を倒せなかった場合,そこには「切り札であるV.A.T.S.を使えなくなった自分」と「至近距離に立つ敵」が残ることを意味する。非常にピンチなシチュエーションで,これがウワサの“AP切れ”状態だ。
 こうなったら「V.A.T.S.を使わずにリアルタイムで攻撃を続ける」か「V.A.T.S.が再び使えるようになるまで(APは実時間15秒程度で再び満タンまで自然回復する)逃げ回る」かの選択をすることになるが,V.A.T.S.から得られるアドバンテージはかなり大きいので,多くの場合逃げるほうを選択することになる。

 

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 V.A.T.S.はなにも満タンまで回復させなくても,一回撃つのに必要なだけのAPが溜まれば1発は撃てるが,それまでは逃げ回らなければならないことに変わりはない。
 ピンチなシチュエーションから「ウッハ,あたし,ヤッバ! (・ε・) 」となって後ろを向いて必死に逃げる。1発攻撃できる状態になったらサッと振り向いて攻撃。それで仕留められなかった場合は「ちょ ヽ( ^_^)ノ」となってまた逃げる。地下でしばしば繰り返されるのはそういう光景だ。実際にプレイしているとけっこうヘトヘトになる。孤独で過酷で深刻な戦いをしているのだと実感できる瞬間だ。

 さて,そうやって苦労してなんとか敵を倒すことができたとしよう。だがピンチな状況はまだ終わらない。あがってしまった息を整えたところで直面するのは,手元にはほんの少ししか体力回復手段がないという事実だ。

 

 

きれいな身体のままで生き残ることはできない

 

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 本作では,体力はリジェネレートしない。「自然回復の早いマナを消費し,魔法を使ってヘルスを回復 (θωθ)♪」などという手もない。だからどうやって体力を回復させるのがいいのか――つまり生き延びるにはどうすればいいのか,序盤はかなり悩んだ。

 メガトンの町でクリニックに行けば有料で回復を行ってくれると知ったのだが,繰り返しになるけど,序盤はとにかくお金がないので利用したくない。酒場の二階は宿屋になっていて,ここに宿泊して眠れば回復しそうだと思ったが,やはり有料でお高いのでここも却下。また,この二つは(当然ながら)町にいるときにしか利用できないので,その点でもダメな感じだ。
 冒険中に傷ついたときに利用できるものとなると,現実的な選択肢はスチムパックだけだった。スチムはクリニックなどで売っているが,やはり安くはない。お金を得るために冒険中に敵がドロップした武器や防具は持ち帰って売るのだが,その収入のほとんどがスチムに消えていってしまうという自転車操業状態だ。

 

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 どうしてこんなに苦しいのか。何か重要なことを見逃しているのではないかと思い,立ち止まって考えた。そこで思い出したのが,ゲーム中あちこちで拾うことができるスナック菓子や飲料といった細かなアイテムの存在だ。
 これらのアイテムに体力回復効果があることは知っていた。でもその効果はHP+5とかHP+10とかで,中にはHP+1なんてのもあり,正直なところ,これらはギャグというかゴミに近いものだと思っていた。さらに,こういったアイテムがゴミに見えた一因には,これらが放射能に汚染されていて,摂取するとプレイヤーキャラクターの「RAD」レベルが上昇してしまうことがあった。

 

 RADとは“放射線ダメージ”とでも言うべきもので,ヘルスとは関係なくプレイヤーキャラクターの身体に少しずつ溜まっていく。汚染がとくにひどい地域や物質に近づくだけでジリジリと溜まっていくほか,汚染された食物や飲料を口にしても蓄積されていく。RADの値が高くなると徐々に能力値に悪影響が現れ始め,最後には死に至るという。摂取するとそんなイヤなものが溜まってしまう食べ物,しかも効果がたったのHP+5という食べ物なんか普通は口にしないだろう……と思っていたのだ。
 だが違った。これらは,物の少ない過酷な世界においては貴重な回復用アイテムなのだ。摂れば汚染されるが,摂らなければ汚染で死ぬ前に体力切れで命が尽きる。だから食べなければならない。

 

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 そういう具合に意識が切り替わると,トイレのシンクや消火栓,あるいはトイレそのものから汚染された水を飲むことができるようになっている理由も分かった。そこはトイレであるのに,この世界では回復ポイントだったのだ。

 

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 トイレから水が飲めると知ったのは偶然だ。探索中に便器を見つけて,ふと「そういえば前にプレイしたゲーム(バイオショックだったっけ)ではトイレにインタラクトすると水がジャーと流れたな」などと思って,ためしに近づいて触ってみたらズズズと水を飲んじゃって,「おいおいおい,冗談キツイぜ,トッド(編注:本作のエグゼクティブプロデューサーであるTodd Howard氏のこと)」と思ったのだ。
 トイレで飲める水は,どれも汚染されていた(とくに便器の水は汚染がひどい)ので,これらが飲めるのもまたネタの一種だと思ったのだが,そうではなかったというわけだ。

 このようにFallout 3では,普通に考えて簡単に手にはいると思われるものがなかなか入手できなかったり,一見ゴミのように見えるものが実は貴重品だったり,一般的には汚い場所とされているところが命をつなぐ水場だったりする。そしてそのような価値観の相違(あるいは,よく“世界観”と呼ばれるもの)は,尺の長い“超美麗! 3Dグラフィックスムービー!”や,プレイヤーが関われない“声優達のおしゃべり”で説明されるのではなく,プレイそれ自体を通じてプレイヤーに伝えられる。だからプレイヤーは,「ここは過酷な世界であり,生き抜くのは大変なことなのだ」ということを,より強い実感として受け取れる。この点は本作のとても優れているポイントだ。

 この世界では汚染されることなく生きることはできない。
 この世界では水も弾薬も食べ物も,すべてが貴重品である。

 そしてこの世界は,「落ちている物は食べない」とか「必要なもの以外は拾わない」とかそんなことを言いながら生きていられる場所ではなかった。

 

 

地下世界の歩き方

 

 だからあたしは行動方針を変更した。ポリシーよりも,命を守らなければならない。
 これまでは,死体からの略奪品以外のもの,つまり廃墟の棚に並んでるものとか,ロッカーとか机の引き出しとかには手をつけてこなかったけど,すべてをあさることにした。
 スニーク状態の中腰の姿勢で部屋をのぞき込み,まずは敵がいないかチェック。いないことを確認したら右手を壁に付けながら,とにかく室内にあるすべての棚,机,ロッカー,金庫,ごみ箱までチェック。

 

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 あさる,あさる。とにかくあさる。

 弾薬は金庫や金属ボックスの中から時折見つかる。たまに置いてある弾薬箱の中にはまとまった量の弾薬が入っているので嬉しい。

 あさる,あさる。とにかくあさる。

 お菓子やクスリは棚に置いてあることが多い。むき出しで置いてあるアイテムは小さくてよく見えなかったり,背景にとけ込んでしまっていたりするので,とくに暗いところでは目を皿のようにして探す。

 あさる,あさる。あさる。

 スナックはいろいろなところで見つかった。多くの種類があることも分かり,意外とたくさん集まった。スナック以外にも肉や野菜が見つかることがあった。ドリンクは,水のほかに酒やコーラもよく見つかる。戦いで傷ついたときにはこれらを食べる。
 食べ物一つ一つの回復量は低いので,戦闘後などには連続で何個もバリバリボリボリムシャムシャガツガツ食べることになる。いま殺したばかりの男の死体の懐からスナックをつまみ出してそのまま口に入れてムシャムシャ食べるあたしの姿は,遠くからだと違うものを食べているように見えるのかもしれない。

 

 身体にたまったRADダメージは,時折入手できるクスリで治療できることが分かった。また一時的にRADレジスタンスを上げるクスリもあるので,大量にガツガツやる前には飲んでおくといいみたい。
 トイレは見つけると嬉しい場所に変わった。トイレには普通シンクがついているため,水はそこから飲む。本当に便器から飲まなければいけない状況にはまだぶつかっていない。
 ときどき捨てられたように置いてある,所有者のいないベッドやマットレスがどんなに素晴らしいものかにようやく気がついた! アイテムを消費することなく,RADダメージも受けることなく,体力を最大まで回復できる。ダンジョンの奥でこれが見つかったときは嬉しいけど,ときどきひどく汚れていたり,嫌なものが乗っていたりすることがある。でも,そこで眠る。

 

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 だけど,あさるようになってからも探索が楽になったわけじゃない。以前よりはいくらかましになったかもしれないけれど,生き続けるのは今も大変だ。そもそもさ,真っ暗な通路にうずくまって犬の肉やジャンクフードをガツガツやりながら思うもの。これのどのへんが“まし”なんだろうって。
 いろいろなことができるようになったけど,まだどうしても抵抗があって食べていないものがある。それはアレの肉。アレ。ゴキね。ゴキのやつ。入手の機会が比較的多くて,HP回復量も悪くなんだけれど,これだけはどうしても……。

 

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 そしてあたしは地下深くで「へたこいたー!」してしまった。たくさんの敵を一度に相手しなくちゃいけない状況に陥った。さらにそのときは,「うそっ!」ってくらい弾の命中率が低かった。AP切れのあとの逃げ方もうまくなくってもうボロボロ。戦いが終わったときには手足が思うように動かなくなってて,回復アイテムもダメージが深刻な部位への集中投与の途中で底をついた。でもゴッキーミートだけは食べられないからストックがあるの。

 

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 ああ,なんか死にそうだ。こんなに暗くて深いところで死ぬんだろうか。どうしよう。どうしたら。今あるのはゴキブリの肉だけ。これを食べれば少しは生きながらえそう。食べない場合は多分死ぬ。でも,どうしよう。だって考えてみてよ,ゴキブリの肉だよ?
 イメージしてよあの姿を。ゴキブリの肉は人間の食べ物じゃないよ。こんなの食べられないよ……。だいたいあたし美少女キャラなのになんでこんなことになってるの? あたしと同じSランクの美少女キャラクターであるアイマスの女の子達はステージの上で歌って踊って,なんだって買ってもらえるのに,あたしはこんなスメアゴルみたいに地下をはいずって,部屋中あさって,ドロドロに汚れて必死にならないと生きられないの?
 死とゴキ肉の二択じゃなくて,あたしだってあの子達みたいに次のオフの日のデートの行き先とか選びたい。効率の良い人の殺し方とかじゃなくて,あの子達みたいに歌とかダンスとか覚えたいよ。

 ――あたしの記憶の中でいっちばんおいしそうなもの,それはダンゼン10歳のお誕生会でおばあちゃんにもらったスイートロールケーキ。あのときは秒間8回の速度で咀嚼しつくしてしまったけど,もったいなかった。もう食べられないから。ここにはもう,スイートロールはない。アイマスDLCストアもない。

 あたしは手に持っていたものにかじりつき,食べ始めた。やってみたらば簡単だったので,連続で8個ぐらい食ってやった。並の女の場合,たぶんここで油断すると味にうっかりしょっぱいものが混じってきたりするんだろうが,あたしの場合どうだったかは,――教えない!

 

 

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 ベッドやマットレスは,一度寝るだけで体力が全快するうえにRADダメージの心配もない最高の回復ツールだ。だが基本的にメガトンの町にあるベッドは有料,もしくはほかの誰かの所有物なので,自由に使えない。それゆえ,プレイヤーは「サバイバル」をする事になるのだが,一方で序盤のうちに自由に使える寝床を確保する方法も存在する。

 簡単なのは,メガトンの保安官が依頼してくる爆弾を無力化するクエストをクリアして,その報酬としてメガトン内の家をもらってしまうことだ。家にはベッドが備わっているうえに,余分なアイテムも置いておけるので非常に助かる。爆弾の起爆装置を解除するにはExplosives(爆発物)のスキル値が25以上必要になるが,これはレベルアップ時にポイントをそこに振り分けることを惜しまなければ簡単に到達できる値だ(育成方法に関して何かとくに強いこだわりがある場合は別だが)。
 PC版の場合は,ミスターバークの「爆弾を爆発させろ」というクエストをクリアすることでも,ある場所に自分の部屋がもらえるが,こちらは「メガトンがなくなる」「カルマが下がる」などゲーム世界に対する影響が大きいので初心者向けではないかもしれない。
 メガトンの比較的近くにある所有者のないベッドとしては,スーパーマーケットの廃墟であるSuper-Duper Martのトイレに置いてあるものが思い浮かぶ。Super-Duper Martは,メガトンにあるショップ“Craterside Supply”の店主であるMoira Brownがくれるクエストで始めに行かされるところでもあるので,早めにこれを受けて遂行してしまうというのは良い考えだ。クエストマーカーでSuper-Duper Martの場所は分かるし,中にはRaidersが巣くっているので,これらを倒せば武器や弾薬も手に入る。店内スペースや事務所の棚をあさればさらなる弾薬も手に入り,加えてベッドも確保できるので,序盤のプレイはかなり進めやすくなるはずだ。

 

 

PLAYSTATION 3版日本語「Fallout 3」,本日発売

 

 さて,ご存じように,この連載は英語PC版で行っているわけだが,本日1月15日,いよいよ日本語PLAYSTATION 3版が登場する。世界的ヒット作ということで,4Gamerを含めてさまざまなゲーム情報がいろんなところに出てはいるものの「英語でRPGはきついなあ」という,PLAYSTATION 3プレイヤーはぜひ喜んでほしい。わーい。

 北米版との違いについてはまだ正式に発表されていないようだが,Xbox 360版については公式サイトの告知ページにあるとおりなので,ご参考までに。テキストやキャラクターの声だけでなく,流れるラジオの声まですっかり日本語化されており,核戦争後のアナーキーでいかれた世界の雰囲気により深く浸れるはずだ。とりあえず,スクリーンショットを撮影したので,以下に掲載してみようじゃないか。

 

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■■星原ミッシェル昭典(ライター)■■
 そういう物語なので仕方ないが,ちょっと主人公がナイーブすぎるのではないかというプレイヤーも編集部内にはいる。要するに「ゴキブリ肉はうまい!」という主張なわけだが,なんかそれ以上詳しい話は聞きたくなかったので聞かなかった。このように,それぞれのプレイヤーがそれぞれの異なる話を紡ぎ出す。それがFallout 3の魅力なのだ,とありがちに締めてみよう。
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