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[E3 2008#16]往年の名作が蘇った! 「Sid Meier’s Civilization IV:Colonization」が正式に公開
Colonizationは,オランダ/イギリス/フランス/スペインという四つの帝国主義国家の中から一つを選択し,船で新世界へと到達した場面から,約300年(300ターン)にわたってプレイすることになる。基本的な流れは,Civilizationシリーズと同じようなもので,まず植民地の中心となるセトルメントを建設し,合計で八つ用意されたネイティブアメリカンの諸部族やほかの3国家と交易や戦闘を繰り返していく。旧大陸の王からの無慈悲な納税要求に耐えながら国富に励み,やがては革命を起こして独立国家になるのが目的だ。
Colonizationがオリジナル作品と大きく異なるのは,Civilizationシリーズにあるwonders(世界の不思議)の要素が取り込まれていることである。Colonizationでは,このwondersは「founding fathers」(建国の父達)と呼ばれており,全部で52人が存在するという。founding fathersでは,ゲーム中でpolitical(政治)ポイントもしくはexpeditional(開拓)ポイントを蓄えていくことで,序々に歴史上の人物が加わっていくことになるという,Civilizationにおいては科学研究と発明の関係に相当する仕組みが利用されている。
当然,これらのfounding fathersには「市民をハッピーにさせる」とか「特定の兵科ユニットを増援する」というようなスペシャルパワーがあり,ほかの3勢力の植民地勢力との奪い合いも行われるのである。
ゲームでは,コーン(基本食料?)/タバコ/木材/馬/道具/衣料といった全16種類の輸出品目が存在し,これらをほかの勢力と取引したり,本国の要求に応じて輸出することになる。
面白いのは,ネイティブアメリカンの部落には,綿栽培から銀鉱まで特殊なアビリティが用意されており,これらの集落を懐柔/もしくは占領していくことで,その品目を交易に使えるようになることだ。綿を使って衣料を生産するとより大きな収益を得られるが,それなりの施設と専門の労働者を配置しておく必要があるなど,限られた人口の中で何を優先させるかがプレイヤーの腕の見せ所となりそうだ。
さらに,ネイティブアメリカンには協調性を重んじるスー族や,逆に非常に好戦的なアパッチなど異なる性格が用意されており,周辺部族の種類によってプレイスタイルを変える必要がありそうだ。
マップは実際の北アメリカ大陸を再現したものから,ランダムに作り出される仮想大陸や諸島もあり,何度も遊べるシド・マイヤー作品らしい楽しみが残されている。水面の表現や細かな建物のテクスチャなどグラフィックス面でもかなりのチューンナップが行われており,4人までのマルチプレイモードも用意されるという。発売は,第3四半期を予定。往年の名作の復活に,ワクワクしてきた人も多いのではないだろうか。
- 関連タイトル:
シヴィライゼーション4 コロナイゼーション 【完全日本語版】
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