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連載「PCゲームを持ち出そう!」。第50回はPSP用ゲーム「ワールド・ネバーランド 2in1Portable 〜オルルド王国&プルト共和国物語〜」を紹介
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印刷2008/06/25 19:38

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連載「PCゲームを持ち出そう!」。第50回はPSP用ゲーム「ワールド・ネバーランド 2in1Portable 〜オルルド王国&プルト共和国物語〜」を紹介

画像集#001のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第50回はPSP用ゲーム「ワールド・ネバーランド 2in1Portable 〜オルルド王国&プルト共和国物語〜」を紹介
 PCゲームと関連のあるNintendo DS/PlayStation Portable用タイトルを紹介していく連載「PCゲームを持ち出そう!」。今回,fonfunから明日(6月26日)発売予定のプレイステーション・ポータブル(以下,PSP)用ソフト「ワールド・ネバーランド 2in1Portable 〜オルルド王国&プルト共和国物語〜」を,発売に先がけてプレイする機会を得たので,記念すべき(?)50回めの作品として紹介しよう。

 本作は,リバーヒルソフトから発売されたプレイステーション用ソフト「ワールド・ネバーランド〜オルルド王国物語〜」(1997年発売)および「ワールド・ネバーランド2〜プルト共和国物語〜」(1999年発売)の2作をPSP用にアレンジし,それらを1枚のUMDに収めたタイトル。

画像集#004のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第50回はPSP用ゲーム「ワールド・ネバーランド 2in1Portable 〜オルルド王国&プルト共和国物語〜」を紹介
 ワーネバといえば,ゲーム世界の住人の一人となり,仕事や武術などに励んだり,ほかのキャラクターとデートを楽しんだり,はたまた子育てに勤しんだりと,プレイヤー自身が掲げたテーマに沿って日々の暮らしを送っていく,一種のRPGである。
 ゲームに漂うほのぼのとした雰囲気や,暴力性の低いプレイ感がカジュアルゲーマーの心を捉え,現在ではPCオンラインゲーム版「ワールド・ネバーランド〜ゼーン大陸物語〜」のほか,携帯電話用にも展開し,根強い人気を誇っている。
 そのワーネバシリーズの第1作と第2作の両方をプレイできるPSP版の登場は,ワーネバファンの一人としてなんとも嬉しい限りなのである。

 なお,シリーズ第1作および第2作はともにWindowsに移植されており,現在ワーネバに関する権利を保有しているアルティがダウンロード販売を行っている。また,第1作のWindows用体験版も公開されているので,そちらも参考にしてほしい。

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王国一の働き者か武術家か,はたまた恋愛の達人か
自分なりのスタイルで楽しもう


画像集#006のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第50回はPSP用ゲーム「ワールド・ネバーランド 2in1Portable 〜オルルド王国&プルト共和国物語〜」を紹介
 PSP版では,画面の両サイドにメニューが常時表示されるなどのアレンジが行われているが,ゲームの内容は忠実に再現されている。
 ワーネバシリーズ第1作と第2作の舞台となっているのは,それぞれ「ネバーランド」という名の世界にある,オルルド王国およびプルト共和国。それぞれの国は,見下ろし視点で描かれた40以上の面で構成されており,プレイヤーはそこを行き来しながら日々の暮らしを送っていくのである(国外へは行けない)。

 上で述べたようにワーネバは,住人の一人となって生活することに焦点を当てたタイトルであり,毎日をどうやって過ごすかはプレイヤー次第だ。
 例えば,農作物の栽培や収穫といった仕事をひたすらこなしてお金を稼いだり,修行を積んで武術の腕前を上げ,王国一の武術家を目指したりといった具合。あるいは,ほかのNPC達と交流を深めたり,デートを楽しんだりしてもいい。結婚して家庭を築けば,やがて生まれた子供の子育てをする日々がやってくる。
 自分の定めた目標に向かって邁進するもよし,目標なんか決めずにのんびり生活するもよし。現実世界から逃避してもう一つの人生を歩みたいという,私のような(?)人にピッタリの作品なのだ。
 また,モンスターをやっつけて持っている金品を奪う,一般的なRPGによく見られる要素がない点は,「そんなかわいそうなことはできない!」という,私のような(?)慈悲深い心の持ち主にも安心である。

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 ゲーム内には,ポーズしない限り常に時間が流れており,現実世界と同様,朝昼晩の概念がある。時間が経過するにつれ,キャラクターは大人へと成長し,老い,やがて死を迎える。本作でユニークなのは世代交代の概念で,結婚してできた子供へと世代交代することで,新たな人生を送れるのだ。
 とはいえ,まったく異なるキャラクターで一からプレイし直すのとはちょっと違う。仕事や訓練を通じて獲得した才能が,世代交代した子供の才能に反映される仕組みになっており,これまでの努力が無駄になるわけではない。
 この仕組みを利用し,世代交代を重ねて自分が理想とするキャラクターに育て上げていくことも,本作の楽しみの一つといえるだろう。

 ワーネバシリーズの特徴は,多数のNPCが登場し,プレイヤーキャラクターと同じ世界の住人として生活を送っていること。本作のNPCは,決められた場所で決められた言葉を繰り返す存在ではなく,朝が来れば仕事や訓練を始め,夜になったら家に帰って疲れを癒す。家族を作って子育てしたり,時間とともに成長し,やがて死を迎えたりすることさえ,プレイヤーキャラクターと同様なのだ。
 本作では,そんなNPCに声をかけてコミュニケーションをとることで,交友関係を築ける。NPCとの間柄が「知人」から「友人」へと発展すると会話の内容が変化するほか,異性のキャラと友人になると,デートに誘えるようになる。がんばるぞ!

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PSP版ワーネバの見どころはココ!


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 「あのクエストをクリアしなきゃ」「あのモンスターを倒して次の街に向かおう」といったある種の義務感にせき立てられることなく,自分のペースで遊べるのがワーネバをワーネバたらしめているポイントだ。
 私の場合,普段,主に通勤電車内でゲームをプレイしているが,混み合っていたり,隅っこを確保できなかったりして,集中してゲームに取り組めないこともある。そんな,“一生懸命遊べない”状況のときに助けてもらったのが,今回紹介したPSP版ワーネバだ。
 もちろん家の中でガッツリ取り組んでも楽しいが,気楽にのんびりと,そして長く付き合っていきたい作品である。

 なお本作では,セーブデータを読み込ませることで,キャラクターの「移住」が可能。例えば,オルルド王国で育てたキャラクターをプルト共和国に移住させたり,同じ国の違う時代にタイムスリップさせたりできる。周囲の環境が変わることで,一味違う感覚で楽しめるだろう。
 また,知人が育てたプレイヤーキャラクターを,NPCとして移住させられる。例えば,知り合いの名前がついたキャラクターを招き入れ,そのキャラクターと恋に落ちるなんてこともできてしまう。まあ,それ自体は嬉しいだろうが,実はその知り合いが自分自身と同性だったりすると,な〜んとなく複雑な気分になるのではなかろうか。そんな気分に浸れることも,本作の醍醐味だったりする……かもしれない。

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ワールド・ネバーランド 2in1Portable 〜オルルド王国&プルト共和国物語〜


対応機種:プレイステーション・ポータブル
メーカー:fonfun
発売日:2008年6月26日
価格:3990円(税込)
公式サイト:http://www.fonfun.co.jp/psp/wnl/

  • 関連タイトル:

    ワールド・ネバーランド 2in1 Portable 〜オルルド王国物語&プルト共和国物語〜

  • 関連タイトル:

    ワールド・ネバーランド〜ゼーン大陸物語〜

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