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ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第10回「『スター・ウォーズ』熱が再燃!(略)その(4)」
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印刷2008/09/04 21:16

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ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第10回「『スター・ウォーズ』熱が再燃!(略)その(4)」


 「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」の公開を記念して,新旧の「スター・ウォーズ」を題材にしたゲームを紹介していこう! というシリーズも,いつの間にか4回め。クローン・ウォーズも無事公開されたので,そろそろ古いゲームをバシバシと紹介していく。まずは,筆者がシネマゲームの道に目覚めるきっかけとなった一作との出会いを,当時の思い出と合わせて紹介していきたい。

家庭用「スター・ウォーズ」ゲームとのファーストコンタクト【前編】


LAダウンタウンの西にあるコンベンションセンターで,「STAR WARS CELEBRATION IV」は5日間にわたって開催された。ジェダイ騎士のコスプレしているにも関わらず,ストームトルーパーのマスクを被る何でもアリな少年の姿も!
画像集#001のサムネイル/ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第10回「『スター・ウォーズ』熱が再燃!(略)その(4)」
 7月に日本で開催された「スター・ウォーズ セレブレーション・ジャパン」で,筆者が感じた物足りなさの原因は,Lucas Artsの姿がなかったことにある。
 なんせ,2007年にロサンゼルスで開催された「STAR WARS CELEBRATION IV」のLucas Artsブースには,チープなドット絵ながらもスター・ウォーズっぽさを味わわせてくれた大昔のスター・ウォーズゲームが,新品と見まがうばかりの綺麗な姿でディスプレイされていたり,プロモーション映像が流されていたり,さらには実際に遊ばせてもらえたりと,シネマゲーム研究家にとってまさに至れり尽くせりだったのだ。
 これをまた日本でもやってくれていたら……と,いつまでも愚痴っていたって仕方がない。Lucas Artsといえば,間もなくXbox 360で「Star Wars: The Force Unleashed」をリリースする予定だ。それに向けて今回からは,コンシューマ版スター・ウォーズゲームの歴史をひもといていこう。

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会場内はスター・ウォーズファンの熱気が充満。さすが本場といったところ
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左が30周年記念ボード。当然,筆者も寄せ書きをしたのだが,翌日見に行くと黒マジックで何者かが上から書き込んでいた。右は会場に掲げられていたダース・ベイダーの巨大バナー
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幕張メッセには出展しなかったLucas Arts。当然,「Force Unleashed」をメインに打ち出していたが,2007年5月の時点ではプレイアブルな状態ではなかった。だが,今まで作られたスター・ウォーズゲームのヒストリカルなPV映像に釘付け。過去に発売されたゲームも陳列されていたので,ファンとしては懐かしさが込みあげて来て感動! さらにスター・ウォーズ関連のゲームが表紙を飾った雑誌も並べられていた。ちなみにこのPV映像には80年代当時のテレビスポットなども含まれていた
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スター・ウォーズ好きのオタク達が,ILMやLucas Filmなどがある聖地Skywalker Ranchへ侵入するコメディ映画「Fanboys」。会場では出演者達によるプレスカンファレンスも開催された。物語の舞台は1998年。不治の病に侵され,余命わずかなスター・ウォーズ好きの友人に「スター・ウォーズ エピソードI」を観せたいがためにSkywalker Ranchへ忍び込む4人のボンクラ達の笑いあり,感動ありの展開。……だったはずが,2007年7月に開催された「CELEBRATION EUROPE」で上映後,製作/配給元のThe Weinstein CompanyのCEOであるHarvey Weinsteinが,「感動的な話を排除して,もっとバカバカしくオタク丸出しなコメディに作り直せ!」と再撮影&再編集を要求。その顛末と作り直された内容を知ったファン達が「ファンをバカにし過ぎている!」と怒り狂い,ボイコット運動にまで発展したという。そのおかげで全米では延期に次ぐ延期でいまだに上映のメドも立たず,DVD化も見えていない……
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 さて,コンシューマゲーム機が8ビットだった時代のスター・ウォーズゲームといえば,ナムコが発売したファミコン版の記憶が真っ先に甦る。あの激しい難しさにヘコみつつプレイしまくったのだが,結局のところエンディングに到達することはかなわなかった……。あの高難度っぷりは,一体,何だったんだろうか? Lucas Artsの関係者の話によると,あのゲームをクリアできた人は数人しかいないらしい。
 まあ,そんな恨み節はさておくとして,ファミコン以降に国内で発売されたタイトルは,実際に遊んだ人も多いと思われるので,ここはあえて筆者が幼い頃に遊んでいたATARIハードを中心に紹介していきたい。

 筆者が生まれ育った東京都北区西が丘といえば,Jリーグファンならサッカー場を思い出す人も多いだろう。そこにはかつて,富裕層が暮らすエリアも存在しており,筆者はときどきそこに出入りしていた。
 小学生時代から近所のゲームセンター……というか,駄菓子屋の店頭で,カウンターストップになるほどゲームばかりばかりやっていたため,地元では「ゲームバカ」として有名だった筆者は,ゲームの腕が認められたのか,富裕層の子供達グループ(通称 ブルジョワ軍団)の家に招かれることがあったのだ。
 そしてその中の一人の家には,「スペースインベーダー」や「ゼビウス」「パックマン」などのアーケード用テーブル筐体や,それまで見たこともないようなゲーム機やソフトが山ほどあったのである。なんでも彼の父親が,仕事の関係で海外へ行ったりすると,海の向こうで発売されているゲームをお土産として買ってきていたらしい。

 しかしいかんせん,彼らはゲームが下手だった。マニュアルが英語で,読めなかったというのもあったのだろう。
 筆者は当時,アメリカ映画が好きだったため,英語塾へ通っており,マニュアルに書かれていたことをそこそこ理解できた。そのため,筆者がマニュアルを読んで説明し,ブルジョワ軍団がコントローラを握る……という形が基本的なスタイルになっていた。
 しかし,彼らがゲームに詰まるとコントローラは筆者の手に回ってくる。なんとな〜く,イヤな感じではあったが,筆者にとって海外のゲームに触れられるまたとないチャンスであるのも確か。なんせその家には,日本でATARI 2800が発売される前にATARI 2600があっただけでなく,Commodore 64までもあり,両機種を合わせて70〜80本ほどのゲームがあったのである。
 「トロン」「E.T.」「レイダース」「スター・ウォーズ」「007」「エイリアン」「メガフォース」「銀河伝説クルール」「キラー・トマト」「フレッシュ・ゴードン」「スタートレック」「キング・コング」「コナン・ザ・グレート」「ブルース・リー」「マッシュ」「悪魔のいけにえ」「ハロウィン」などのシネマゲームを小学6年生〜中学3年生までの間,ほぼリアルタイムで遊べたのは,いまにして思えば筆者にとって良い財産になったといえるだろう。

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 そして忘れもしない小学6年生の夏。そう,1982年7月のことだ。ブルジョワ軍団の家に,「Star Wars: The Empire Strikes Back」と書かれたゲームソフトが届いた。そう,「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」のゲームだ。映画館で帝国の逆襲を3度ほど見ていた筆者は,なんとしてもこれで遊んでみたいと思い,ブルジョワ軍団の後ろに陣取って,彼らが苦戦するのをひたすら待った。
 ゲームの内容は,「ディフェンダー」のような横スクロールシューティングだったため,「スクランブル」をはじめシューティングゲーム全般が得意だった筆者の目には,さほど難しそうには見えないのだが,ブルジョワ軍団は2時間ほどでギブアップ。交代した筆者は,数回のプレイでクリアできたが,これはまあ,ほかの人のプレイをさんざん後ろから見ていた結果,ある程度覚えていたので,必然といえば必然といったところだろう。

 ともあれこれが,筆者と海外のコンシューマゲーム機でリリースされたシネマゲームとの,最初の出会いだった。ちなみにアーケードゲームでは,ATARIがリリースしていた大型筐体のもの。残念ながら国内のコンシューマゲーム機で最初に触れたのは,1983年にバンダイが発売した「RX-78 GUNDAM」なるホビーパソコンだったのだが,いずれにせよ筆者の頭の中で「シネマゲーム=スター・ウォーズ」という図式が刻まれたのは,こうした経験によるところが大きいのだと思う。

 この出来事の翌年,1983年には,さらなるスター・ウォーズゲーム群が筆者を襲うことになる。ということで,このお話の続きはまた次回に。

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ドブ漬けGAMEスープレックス(10)

PC&Macintosh
「アキラ前田のクラッカー」(EXIT)

 先日,六本木で前田日明氏が苫米地英人先生と歩いている姿を目撃したら,このソフト,「アキラ前田のクラッカー」のことを思い出した。帰宅後すぐにインストールしてみると,1995年12月に980円で発売された作品ながら,Windows XPでも無事に動作。当時,綱島にあった前田道場に出稽古に行っていたこともあり,誰からとは言わないが(言えないが)半ば強制的に10本も買わされ,友人らに配りまくったほろ苦い思い出が甦る。

 これは前田日明氏が主役のミニゲーム集&アキラ兄さんをもっと知るためのソフト。タイトルからしてカルトな匂いがぷんぷん漂うゲームである。なんせ,アキラ兄さんが自ら,「紙のプロレス」編集部と一緒に企画/演出/監修までしているのだから,前田ファンにとって教典のようなものであるとさえ言えるだろう。
 ミニゲームは,アキラ兄さんの巨乳,釣り,文学への傾倒っぷりが分かる内容で,ファンからすると終始ニヤ二やしっぱなし。アキラ兄さんを知らない人からすると,どうでもいい内容にしか思えないだろうが,ここはあえて「高い完成度だった!」と言い張りたい。
 とくに,アキラ兄さんが大阪弁で喋ってくれるセリフは必聴だ! 中古ショップなどで見かけたら,ぜひ捕獲して,聴いてほしい。
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■■ジャンクハンター吉田(シネマゲーム研究家)■■
1980年代から2008年のいまに至るまで,「スター・ウォーズ」にどっぷり浸かって生きてきた吉田氏。それでももちろん,スター・ウォーズと関係のない場所でも,きっちりと働いております。9月6日(土)には,この日に公開されるダリオ・ピアーナ監督作品「今日も僕は殺される」のトークショーを,「呪怨」などで有名な清水 崇監督と共に行うのだとか。会場は,銀座シネパトスです。この映画やトークショーに興味のある人は,ひとまず公式サイトをチェックしてください。


  • 関連タイトル:

    Star Wars: The Force Unleashed

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