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[E3 2008#01]Microsoftカンファレンス「本年度は期待のXbox 360タイトル4作で500億円効果」
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印刷2008/07/15 14:25

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[E3 2008#01]Microsoftカンファレンス「本年度は期待のXbox 360タイトル4作で500億円効果」

画像集#002のサムネイル/[E3 2008#01]Microsoftカンファレンス「本年度は期待のXbox 360タイトル4作で500億円効果」
 カリフォルニア州ロサンゼルス現地時間の7月14日,E3 Summit会場のWest Hallにおいて,Microsoftのプレスカンファレンス「Xbox 360 Media Briefing」が開催された。Xbox 360が中心とはいえ,Microsoftが推進する「Games for Windows」などと関係あるタイトルも少なくないので,しっかりお伝えしていきたい。

 まず会場に上がったのは,同社のシニア副社長として,Interactive Entertainment Business, Entertainment Device部門を率いるドン・マトリック(Don Mattrick)氏だ。マトリック氏は,冒頭で「これまで支えてくれたコアゲーマー層からの支持を受け続ける一方で,果たして新しいゲーマー層を開拓し,ゲーム業界を発展させていくことができるのだろうか」と,氏が毎日自分自身に問いかけているという命題を披露し,それを今後のXbox 360がどのように達成していくのかを,今回のプレスカンファレンスで示すという内容になっていた。
 そしてこのカンファレンスのスタートを切ったのが,コアゲーマー層からの支持を集めてきた作品の数々だ。「Grand Theft Auto IV」「Bioshock」「Halo 3」「Call of Duty IV」,そして「Assassin's Creed」といった,最近のヒット作をいくつか挙げた後,本年度のセールスを担うという4作品の紹介が行われた。これら4作品だけでも,合計で5億ドル(約540億円)にも及ぶセールスが期待されているとマトリック氏は話す。
 では,以下に,紹介された4作品の要点を紹介したい。


「Fallout 3」 〜 注目のHUDは命名「Pepboy 3000」


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 「Fallout 3」は,「The Elder Scroll IV: Oblivion」(以下,Oblivion)などでお馴染みのBethesda Softworksが開発する,核戦争後の荒廃した世界を描いた異色アクションRPGである。Vaultと呼ばれる核シェルターに逃げ延び,その後数百年にわたって世代交代を重ねてきた生き残りの一人をプレイヤーが操るというのは前作どおり。自由度の高さも失われておらず,すでにファンから多くの期待が寄せられている作品の一つである。
 プレスカンファレンスでは,Bethesda Softworksのゲームディレクター,トッド・ハワード(Todd Howard)氏が観衆の前に登場し,「Oblivionで学んださまざまなことをFallout 3に生かしている」と前置きしてから,本作初となるライブデモを行った。

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 Fallout 3には,Oblivionと同じEmergent製のGamebryoエンジンが利用されているとはいえ,核戦争で荒廃した都市の瓦礫が細かく表現された様子はまったく別の世界であり,さらに独自のチューンナップが進んでいる印象を受ける。崩壊したビルの一つ一つは階数や構造が異なり,街中にさまざまなゴミが散乱していた。
 本作で最も注目したいのが,「プレイヤーが自由にプレイすることで,コンバット系なりステルス系なり,知能系なりのキャラクターが自在に完成していく」とハワード氏が話していた部分だ。善人になるのも悪人になるのもプレイヤーの自由であり,ひょっとしたら前作のように,目に見えるすべての生き物を消し去ってしまうというような邪悪なプレイも楽しめるのかもしれない。

画像集#004のサムネイル/[E3 2008#01]Microsoftカンファレンス「本年度は期待のXbox 360タイトル4作で500億円効果」
 Fallout 3で特筆すべき点は,インタフェースがミニマムに抑えられていることだ。RPGの要素をふんだんに持つ本作だが,各種のスタティスティックスやスキルなどは,プレイヤーキャラクターの左腕に装着されているという小型PCを覗き込む形で表示される。これを名付けて「Pepboy 3000」といい,音楽やゲーム中に録音したデータなども,ここで再生できるようになっている。
 さらに,Fallout 3では銃撃などのリアルタイムな攻撃において,おそらくPC版においては右クリックに配置されると思われるボタン一つで,アクションをストップできるようになっているのも面白い。照準を合わせている敵は緑でハイライトされるのだが,ボディパーツはさらに頭や胴など細かく区切られており,一時的にゲームを止めることで,その特定の部分を狙って発砲するという細かい作業も可能になっている。頭を狙えば一撃必殺も可能だが,距離によって命中率も異なるなど,ある程度の駆け引きが生まれそうだ。
 最後は,「Fatman」と呼ばれるロケットランチャーで,Brotherhood of Steelに所属すると思われるアパッチを爆破させていたが,その爆発効果も非常に派手で,グラフィックスの部分でも相当に力が入っている様子だった。
 発売日は今秋予定から変わっていない。

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「Resident Evil 5」 〜 二人用のCo-opモードが発表


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 カプコンのResident Evil(邦題: バイオハザード)シリーズとしては初めて,Microsoft主催のイベントで公開されるという「Resident Evil 5」(以下, バイオハザード 5)。壇上には,同シリーズのプロデューサー竹内潤氏が上がり,そのプレイアブルデモを披露した。
 シリーズの正当な後継作とされているバイオハザード 5,今回の主人公は第1作のヒーローであったクリス・レッドフィールドだ。BSAAという,バイオテロリズムと戦う組織のメンバーとして,アフリカにあるという架空都市キジュジュを襲ったバイオテロリズムの真相を解明するために,潜行していくという内容だ。すでに公開されている画面写真やトレイラーでもお分かりのように,どこか映画「ブラックホーク ダウン」を思わせるような,乾いた印象のアートが非常にユニークで見事である。

画像集#009のサムネイル/[E3 2008#01]Microsoftカンファレンス「本年度は期待のXbox 360タイトル4作で500億円効果」

 さて,竹内氏は,デモが数分ほど進行したところで「どうやら,ここから先へは一人では進めないようですね」と思わせぶりな発言をすると共に,もう一人のデモ担当者を呼び出す。そしてバイオハザード 5には二人用のオンラインCo-opモードが存在することを電撃的に発表し,大きな喝采を浴びた。
 Co-opでもう1人のデモ担当者がプレイするのは,BSAAのアフリカ支部に在籍し,クリスと相棒を組むことになったというシェヴァ・アロマー(Sheva Alomar)という名の女性エージェントだ。ほかにも,過去に登場したキャラクターが何人か登場すると噂されているが,友人とオンラインで協力しながらバイオハザードの世界を進んでいくというのは,これまで以上に迫力のあるアクションが期待できそうだ(まあ過去に「バイオハザード アウトブレイク」というオンライン対応タイトルがあったが)。

画像集#008のサムネイル/[E3 2008#01]Microsoftカンファレンス「本年度は期待のXbox 360タイトル4作で500億円効果」
 このほか大きなニュースは,発売日が遅れて日本で2009年3月12日,北米及びヨーロッパ圏では同3月13日になると発表されたことだろう。竹内氏は「申し訳ないですが,少ししばらくの間楽しみにお待ちください」と釈明してデモを締めくくっていたが,多くの企業は会計年度の終わりを3月末日に設定しており,なんとか「本年度」には間に合っている形になっている。
 前作「4」はPC版へも移植され,バイオハザード 5に関しても根強い支持はあるものの,今回はPC版に関してのニュースはなかった。ただ,本作もマルチプラットフォームでの共通開発を実現する「MTフレームワーク」で開発されており,PC版への移植はありえる話だろう。

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「Fable 2」 〜 まるで「The Sims」のような新機能も発表


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 Microsoftの期待作として3番目に登場したのは,4作品の中では唯一の自社ブランドとなるLionhead Studiosの「Fable 2」である。登場した我々にも馴染み深いカリスマクリエイター,ピーター・モリニュー(Peter Molyneux)氏は,壇上に立つなり,いきなり「Fable 2の開発は終わった」と宣言し,10月発売といわれる本作がすでにラストスパートに入っていることを匂わせた。

 カンファレンスでは,まずFable 2のオープニングムービーと思われるシーンが公開された。1羽の雀の視点で,巨大なFable 2の世界を紹介するという形式になっており,やがて賑やかに人の行き交う街に着くと,そこで垂れたフンが,ゲームの主人公となる少年に降りかかるという流れであった。
 フンをわざわざオープニングに持ってくるあたりがイギリス風のブラックジョークといえばブラックジョークに違いないが,わざわざスローモーションを使って鳥のフンを描写する大作ゲームというのも,そうないだろう。「運(ウン)が付く」という日本の言葉を知っているなんてことはないはずにせよ,とにかくこの少年が大人になり,やがては妻をめとって子をなし,さらにはさまざまな冒険を通して偉大な英雄になっていく壮大なドラマが,このFable 2の核となる部分なのである。

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 今回のデモで,モリニュー氏はオンラインでのCo-opモードがFable 2の重要な要素であることを強調している。プレイヤーがどのようにストーリーを進めるか,そのストーリーで何をしたかで,ゲーム世界がダイナミックに変化していくため,あるプレイヤーが遊んでいる世界の様子は,ほかのプレイヤーのそれとはまったく異なっているというのである。そんな自分のゲーム世界へ友人を招待することで,世界そのものをソーシャルネットワークの場に活用できるというのだ。
 また,Fable 2には「The Sims」に見られる,キャラクター同士のインタラクションによる,スタティスティックスの変化というものもフィーチャーされていることが分かった。デモでは,モリニュー氏が招いた友人が,妻にジョークを飛ばしたり,ジェスチャーしたりと社交性の高さを披露。妻は,そういう情にほだされやすいキャラクターだったらしく,そういうインタラクションを通して「Funny」(愉快がっている)と表示されていたのが,いつしか「Love」(好感を持っている)に変化していった。これは下手すると,自分の世界に招待した友人が,自分の妻キャラクターと浮気してしまう,なんていう展開もありそうだ。
 Fable 2に関しては,依然としてPC版のリリース予定の話は聞こえてこないが,それなりに期待しておいてもいいだろう。

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「Gears of War 2」 〜 なんと,新しい乗り物は……!?


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 さて,今回のカンファレンスでトリを務めたのが,Epic Gamesのデザイン・ディレクター,クリフ・ブレジンスキ(Cliff Bleszinski)氏。当然ながら公開されたのは,これまたプレイアブルデモは初公開となる「Gears of War 2」だ。ブレジンスキ氏によると,2月のGame Developers Conferenceで行われた制作発表以来,Gears of War 2に対する反響は非常に高かったらしく,彼は「この年末で最も重要なタイトルの一つであることは疑わなくなった」と自信ありげの様子だった。
 さて,今回のデモは,ブレジンスキ氏のプレイする主人公マーカスと,裏で開発者の一人が操っているというドム(?)の二人による協力プレイで,場所はローカスト軍が群がるシンクホール。つまり,下に行くほど強大な敵が待っているというバーティカルなマップである。実際,二人が壊れかけのエレベーターで下に降りていくという場面も見られたのに加え,大量に攻めてくるローカストを設置式の機関銃で乱射するなど,激しいアクションが満載。壁をよじ登ろうとグリッパーを引っ掛けてくるのを,グリッパーのロープを狙って切り落とすなどの戦略的なシーンもいくつかあった。

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 「最下層では何かサプライズがあるかもしれない」と説明してたブレジンスキ氏だが,最終場面では,前作の強大なボスキャラBrumackが再登場。ただし,Brumackの直接的な攻撃を避けるために背後へ迂回するのかと思いきや,背後に回った時点でスクリプトシーンへと突入し,「やつらがBrumackに乗れるなら,俺達だってできるさ」というマーカスの意味深なセリフでデモが終わった。つまりは,Brumackを搭乗兵器として利用できる,ということではないだろうか。このへんの詳細は,発売日として予定されている11月7日が近づくにつれ,さらに明らかになっていくはずだ。
 さらに,本作ではHordeモードという,最大5人で楽しめる協力プレイが存在し,プレイ仲間が多いほど敵キャラの数も増えて激しい戦いになるとのこと。このあたりは,GDCでも発表されていたUnreal Engineの最新機能に負うところが多いようだ。

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