連載
【切込隊長】打倒ローマを目指すケルト文化の挑戦(中編)
切込隊長 / アルファブロガーにしてゲーマー。その正体は,コンテンツ業界で今日も暗躍(?)する投資家
切込隊長:茹で蛙たちの最後の晩餐 |
4Gamer読者の皆様,こんにちは。
さて今回は,「打倒ローマを目指すケルト文化の挑戦(前編)」に続き,「ヨーロッパユニバーサリス ローマ:ヴァイア ヴィクティス」のリプレイ記事中編である。
……いやいや,言わなくても分かっているつもりだ。そう,「中編」である。担当編集の「その発想はなかった」とかいう小言を無視しつつ,今回も頑張りますよ。はい。
ちなみに「もう前の話を忘れちまった!」という方,あるいは前回の記事をまだ読んでおられない読者諸氏は,まずは「こちら」に目を通して頂ければ幸いです。
というわけで,閉じた部族社会から市民や自由民に開かれた共和制へ移行し,打倒ローマに向けて邁進するピクティイのその後をお送りしたい。絶望的な馬鹿共が集う議会政治の行く末はどうなったのか!?
前回のあらすじ
紀元前225年。未来の世界帝国ローマは,地中海世界に覇を唱える存在になるという,その宿命に気づかぬ中堅国家に過ぎなかった。歴史の表舞台である地中海では,宿敵カルタゴやマケドニア,古代エジプトなど数々の有力国家とローマがしのぎを削って覇権を争う一方,はるか離れた北海の向こうでは,ピクト族率いるピクティイが原始的な戦闘部族社会からの近代化を果たし,ついに共和制へと脱皮して,急速にその国力を伸ばしていった。
このAAR(After Action Report)は,そんなピクティイが古代スコットランド(カレドニア)から勃興し,肥大化したローマの宿敵へと成長してローマ文明とタメ張る凄い歴史を作り上げてやろうじゃないかというロマンを追い求めた活動の歴史である。
国土は大きくなったけど
偉そうなあらすじを書いたものの,現実は厳しい。
原始的というか日本の中小企業的な部族社会から共和制へと躍進を遂げたピクティイであるが,その国内には,なお多くの課題が残されていた……というか課題山積であったわけだが,その最たるものは,慢性的な人材不足と圧倒的な技術の立ち遅れにあった。
このゲームでは,宮廷の中で人材プールとして各家族が親から子,そして孫へと世代を紡いでいくなかで,能力を培い出世を果たし各々の野望を実現しながら,妻を娶り子をもうけ,そして惜しまれつつ死んでいく。現実と同じように。
ところが,部族社会という小さな共同体からスタートしたピクティイには,重大な問題があった。共和制へと移行したはいいけど数多の役職を擁する政治体制と,軍隊を率いる司令官になるためのキャリアを重ねる段取りをするだけの人材の量的,質的な余裕,遊びというものがまったくないのだ。ヤバイぐらい人がいない。信長の野望で例えるなら,ほぼ大名オンリーの状態。雑用から戦争まで大名本人で全部こなします的な状況。そもそも,宮廷に人がいないんだから登用できる人も少ないんだよねえ。全員何かのポストについてるのになお空席があるとか,どういう中小企業なんだという話だ。
必然的に,数少ない使える人材をあれこれ使い回していかないと,国が立ち行かない。せめて「人材登用」コマンドでもあれば話は別なのだろうが,恐らくこの作品,ゲームデザインとして部族社会が共和制を敷いてローマに対抗するような破天荒プレイを想定していなかったのだろう。いやほんと,どう考えても無理筋なことが,ゲーム中にたくさん発生してしまうのである。人がいないとか人がいないとか人がいないとか。
将来の宿敵ローマとは,いまや海路で接しており,そこで紛争が起きても大丈夫なように頑張って三段櫂船を量産しても,それを率いる肝心の司令官が任命できないとか。文字通りクズのような陣容になっており涙を誘うのである。
ピクティイがなけなしの財力をはたいて組成した大船団を率いるのは,何と軍事0扱いの名無しさん武将。まさに張子の虎である。外は立派だが中ががらんどう。ニートでも良いから誰か来てくれ。そこのお前,明日から提督にならないか。まさに中小企業が大きくなって,よし海外に営業所を作ろうと思ったら英語を喋れる奴が一人もいなかった風情の困惑度合いである。何もできないことこの上ない。
軍事4という平凡未満でも陸軍の主力部隊を任せなければならないピクティイ。おまけに「怠惰」で「尊大」で「貪欲」。人材の枯渇ってレベルじゃねーぞ |
海軍にいたっては,司令官を任用しようにも人材プールに誰もいない。誰か海軍大将をやりたい奴ぁいねえのか! と叫んでも本気でいません。人っ子ひとり。残念 |
酷いことはまだある。おまけに,ピクティイの政治体制が共和制である限り,自在に軍隊の司令官を任用できない。なぜなら,陸軍や海軍を率いる重要な司令官は,まず行政官や司祭官に就任し,これを経て重要ポストである監察官に就けてから司令官にしなければならない。っていうか,そんな人事のできる余裕がピクティイのどこにあるって言うんだ馬鹿野郎。営業部長や支社長にするのに各部門をローテーションさせてから昇進させなければいけない事情も同然で,そりゃいったいどこの日本企業なんだと思うのだが,ゲームシステム上そういうレギュレーションになっているのだからどうしようもない。軍事の高い素質のある有望な子供は計画を立ててキャリアを積ませて将来の司令官になれるよう,進めていかなければならないのだ。
戦闘部族あがりのピクティイには,そもそも人材がいないのでキャリアパスを踏ませようにも人が足りず自由度がまったくないのは仕方がない。うまく全員に官職が回るようにして,定職につかせて婚活を成功させ,子供をたくさん生ませて何十年もかけて宮廷に人材が多く供給されるよう手間ヒマかけて運営していくほか方法がないんだよね。でもまあ,いない人材のことを嘆いてもはじまらない。なにしろ私達の双肩には,全ピクト族の存続がかかっている。いかに苦渋に満ちた現状が目の前に横たわっていようとも,それでもローマと戦っていかねばならないのだ。どうにかして,この壁を乗り越えてみせる!
ピクティイの人口を支える吉兆,アヴェタの豊饒。ドルイド信仰を支え,ローマに対抗するにはまず人口,次いで指揮官,そして技術 |
人口の増加と領土の拡大に全精力を費やしているため,開始から140年ぐらい経ってるのに技術レベルが4とか5とかで,周辺国から完全に立ち遅れまくりの状態。まあ,辺境ですしねえ |
他の先進国の皆様が技術レベル15とかの中で,一国だけチートのように技術を極めてる状態。なお,技術の上限は25です。ピクティイは完走時点ですら22とかで止まっていました |
蛮族を倒しすぎて人口が奴隷だらけになっている国内人口構成図。元首(アルコン)の評価で「教養のない野蛮人です」と,さらっとシステムから暴言を吐かれているあたり興味深い |
ローマはローマで大変そうです……
と,急成長してきてガリア地方を踏み抜き,蛮族ひしめくゲルマンの所領にまで進出してきたローマであるが,ほぼ年中行事である内戦がじゃんじゃか起きるようになってきた。っていうか,史実なんか目じゃないスピードで成長するローマは,その存在自体が嫌がらせとしか思えない状況になっているのだが,さすがに領土拡張のたびに足踏みが起き始め,これなら少しは時間が稼げそうな気がしてくる。
ローマでまた内戦。でかけりゃでかいで大変ですこと。おほほほほ! |
足踏みするローマを尻目に,少しでも領土を拡張しようと頑張るピクティイ。いやまあ,全ブリタニアの人口足してもイタリア半島の五分の一ぐらいしか人口いないんだけどさ。 |
ローマが内戦を行っている間に,周辺諸国との関係を築き上げ,ローマ包囲網でも作り上げようと画策するピクティイ。頑張ってカルタゴやエジプト,マケドニアに金を貢いで関係の改善に奔走するものの,問題はこいつら中堅国もローマ同様に地味に内戦が起きており,勝手に国家が何度も転覆している点。そのたびに反乱軍が国家を引き継ぎ,関係がリセットになるため,涙ぐましい努力が毎回無駄に終わるのである。駄目すぎる。
それでも涙を拭いて歩み続けて,ついに大陸への玄関口カンティイまで殖民に着手……と思ったら,隣国のネルウィーが勝手にブリテン島に上陸してカンティイに殖民を開始しているじゃないですか奥さん。おら,何してんだコラ。そこはうちの領土だこのクソガキどもめ!
ネルウィーの殖民活動が終わるのを待ってから難癖つけて戦争を開始,そのまま大陸に陸軍を大量投入して敵を圧倒,イングランド水道を渡らせ大陸に雪崩れ込んで,アトレバテスも刈り取って戦勝。めでたしめでたし。そして,アイルランドもほぼ掌中に収めて,当初のピクティイの目標であったイングランドからアイルランド全域の確保に目処が立ったのであった。というか,長かった……。一時はどうなることかと思ったぜ。
重要なポジションである行政官に,将来を嘱望する数少ない有能な人材を登用したところ,ストレスで買い物症候群を患うの巻。何してんだよお前 |
あまりにも僻地過ぎてどこからも好感を持たれないピクティイ。宗教が未開の賜物ドルイド教であることもほんのり効いて,誰お前感を漂わせる。ローマの宿敵のはずのカルタゴとより良い関係を構築すべく頑張っています |
今度はスラブ系弱小国家のコマンゲネという人畜無害な国家に宣戦布告するよう議決を出すピクティイ議会。ちっ。クズどもめ |
おフランス出身の部族がカンティイに殖民開始でピクティイ人激怒。俺の殖民予定地に勝手に入ってきやがって。おもむろに宣戦布告。ついにカレー方面への進出も無理なく可能な状況に |
馬鹿みたいに揃えた陸軍を大量運用して圧倒的に戦闘に勝利し,領土確保して戦勝。なんて非道な,って,いやいや私ら元蛮族の戦闘部族ですから |
なし崩し的に大陸への進出に成功したピクティイ。少しは領土的にもサマになってきた。人材はスカスカでどうしようもねえけど |
その後はひたすら内政に励むなどして時間を過ごしていたら,ついにローマが我が国の隣のプロヴィンスに殖民を開始。もはやローマの隣国となったピクティイ。戦争に突入するのは必至の情勢になってまいりました。
で,ここでセーブしてふとコンフィグ見たら……ゲームの難度が「非常に難しい」になっていたことが判明! げぇーーっ!! どおりでローマの侵食が早いと思ったぜ。焼け付くような茨の道を歩み続けてきたことにいまようやく気づいたものの,本作では途中から難度の変更ができないのであります。仕方がない,このまま完走まで突っ走ってやろうじゃないか,ピクティイ人と共に。
怒りのピクティイ,ついに議会運営に行き詰る
ローマと接触したいま,もはやピクティイには生存のための戦いへ身を投ずるのに一刻の猶予も与えられていない。ローマに対抗するための切り札として,より開かれた社会を実現するための共和制へと移行したものの,硬直化した人事体制と馬鹿の巣窟となった議会に足を引っ張られ,戦争を勝利に導くための指揮官すら任用できないのでは,戦わずして負けたも同然であることは言うまでもない。
しかもことここに及んで,議会は「パルティアに宣戦布告すべし!」とか議決しやがった。パルティアは,いまでいうシリア,ゲーム的にはローマを挟んでピクティイの反対側に存在するイスラム圏の国家である。ピクティイ人からすれば,パルティアという国もそこに暮らす人も知っているわけがない。現代で例えるなら,
「おい,火星に生命体がいるらしいぞ」
「何だと? じゃあ戦争だ!」
と国会で真顔で議論しているようなものである。ほとほと呆れ果てた。この馬鹿どもめ。そんな遠方な国に戦争を吹っかけようと大真面目に議決してしまう無能極まる馬鹿ばかりの議会との決別こそ,戦争に向かうピクティイに必要なことではなかろうか?
相変わらずの人材難を愚痴るピクティイ宮廷。技量0と死ぬほど使えない行政官をマトモな奴に替えたくて変更を試みるも,変更可能な一人も技量0で,しかも難病持ちで「愚鈍」。誰か助けて |
「パルティアに宣戦布告すべし」のミッションが元老院により発動。何を言っているんだこの馬鹿どもは。お前らと戦争したいぐらいだわ |
戦争が起きても勝てるという保証はない。戦争に勝つことそのものが目的ではない。国民への脅威を防ぐこと,そのための国家であり政治であり外交であり軍隊であり戦争である。いかに敵が強大であろうとも,国民の生活を守るためにはあらゆる手段を尽くして守り抜くのが国家を預かるものの使命なのだ。だが,負けて国家が滅ぶこと,そして何よりもそれによって国民が飢えることだけは避けなければならない。そのためには,負ける戦をしないために,軍備に磨きをかけるだけではなく,諸外国と関係を結び,可能な限りの最高の人材を揃え,常に複数のオプションを用意できる柔軟な意思決定とそれを支える体制が必要なのだ。そして,何とローマは我が国の12倍以上の陸軍を抱え,虎視眈々とさらなる領土拡大の可能性を探っている。絶対に真正面から戦ってはいけない相手なのである。
ローマはさらに,ガリアの部族国家パリシーに攻め込んでこれを征服。かの国の宮廷から逃れてきた人材が,我が国の宮廷に迎えられることとなった。おお,我が国の不足しがちな人材がここで少し補充されたぜ。と喜ぶ一方で,これはローマの膨張圧力が高まり続けていることを意味する。ヤバイ,ヤバすぎるぜローマ。そして,そんなヤバい彼らと我々を遮るものは,もはや何もないのだ。
「来るべきローマとの決戦の日」に備えて,積極的な外交を進めるピクティイ。スペインが本拠地のワッカエイとも同盟に漕ぎ着ける |
絶望的な戦力分析画面。我が国の陸軍は結構頑張って増やしているのだが,ローマはその12倍の兵力を擁しておられるとのこと。泣ける |
もはや接触してるってレベルじゃねーぞ!な図。しかし,ピクティイはせいぜい1部隊10ユニットの計1万人の構成でやりくりしているのに,ローマでは33ユニットとか27ユニットとかが平然とうろうろしている。マジで舐めてるの? |
せめて上陸されないように水際作戦をするための海軍を慌てて拡張するピクティイ。地道に頑張って船量産するほかない。艦隊を預けられる提督がいないのがもっとまずいけど |
と,亡命した人員を受け入れてみたら……なんと議会では左翼が一大派閥になってしまったじゃないですか奥さん。何ですか,この「とりあえず反対」とか言うしか能がないクソ元老院は。馬鹿さ加減につややかな磨きがかかりまくっている惨状ですがいかがお過ごしでしょうか。まだ軍事主義が多かったのでどうにかなっていた議会運営が,半数以上を人民主義に握られてしまうとは,痛恨以外の何者でもない……。
「もはや,激突も近い将来だ」ということで,少しでも戦力を整えられる方法を考えなければならなくなったピクティイ。だが,戦力を考える上で乗り越えるべき障壁は高く,厚い。まず絶望を感じさせるのは,「陸軍技術」の圧倒的な差である。
本作では,技術レベルそのものが兵質を左右するわけではないが,戦闘における有利なイベント率を向上させたり,戦闘での損耗軽減や回復率増大など,基本的な回転数を上げるための「特色」を,イベントで国全体の軍隊が獲得する仕様になっている。
つまり,早い段階で技術を革新すると,早い分だけ「特色」を獲得するイベントもたくさん発生して受益しうる構造になっており,技術後進国の五文字を力強く体現し代弁するピクティイは,ローマ軍を迎え撃つのに同数では歯が立たないことは自明なのである。
ちなみに,以前マケドニアでプレイしたとき,軍事8に率いられた3倍のマケドニア重歩兵隊が軍事5のローマ歩兵隊に壊滅させられた経験があり,その際の技術差は約12であった。いまのピクティイとローマの技術差は15であるから,正面からぶつかるのは明日自分の葬式を出したがる行為に他ならない。
おまけに,数そのものでもローマのほうが12倍以上の陸軍力を有している。要するにだ,戦争になったらピクティイには勝ち目がまったくないわけだ。大陸進出を諦めてイングランドに引き篭もることは可能かもしれないが,その場合はローマの大海軍がわっせわっせという掛け声と共に,地中海からジブラルタルを経由してイングランド水道を開放しにくることは火を見るより明らかな情勢である。
そして何より,指揮官の絶対的な能力差である。軍事8や9,下手すると10やイベントを経てそれ以上の軍事能力を持つ将軍がゴロゴロしているローマに比べて,我が国の指揮官は最高で7,下手すると軍事0扱いの名無しさんが軍勢を率いる。もはや国対国ではなく,こっちが蛮族というかパルチザン勢力も同然だ。戦争になったら,間違いなく蹂躙される。引き篭もることも許されず,ただひたすらにピクティイ人が虐殺されるのを眺めているほかないのだ。
ピクティイはローマに対して土下座外交を繰り返す。暇を見つけては,ローマとの関係改善を行おうと努力するのだが,こんなにキラキラした目をした平和を愛するピクティイをローマは好ましく思ってはくれない。ちょっと関係がうまく行ったと思ったら,すぐにローマで政変が起きて関係がリセットされたりするわけである。
このままいくと。絶望しかピクティイには残されていない。それでも,政治を預かるものとしては,名誉ではなく生存をピクト族に与えねばならないのだ。どうするピクティイ。というか,どうしたもんでしょうかこれ。
やった! ローマで内戦勃発! 俺たちが成長するのに最適な火事場泥棒の季節がやってきたぜ! と少しばかりワクテカな状況 |
と思いきや,ローマ本体は内戦中で離反軍隊がいるにも関わらず,我が国の10倍の陸軍を擁していることが判明。ちょっと,やめて。ねえ |
おこぼれに預かろうと,反乱軍に宣戦布告して土地を頑張って刈り取りに逝くの巻。低地地域は俺たちのもんだ! |
さらに,どさくさに紛れて旧領オランダに殖民を開始。ローマと接したお陰で,文化的なローマから文化度ボーナスが増えて殖民がしやすくお得になりました |
結局のところ,軍事を拡張するために必要なことは,柔軟な人事体系を実現し,年齢や経歴に関係なく能力が高ければ自在に軍隊司令官に就任させられる体制を整えることである。司令官がいなくて戦争に負けることほど空しいものはないし,幸いにして亡命してきた人員が家庭を築き,子供を儲けることで,50年ほどすれば,人材の頭数が揃わないということはなくなるだろう。何というか,本当に不振で大赤字に転落した大企業の経営再建みたいな趣になってきたが,実際そうなのだから仕方がない。
よろしい,ならば共和制は諦め,より自在に権限が振るえる独裁制への移行を目指して,この難局を乗り切ってこうではないか!
――その間,ピクティイ元首は代々無能君が元老院によって送り込まれ,いよいよ民衆派が牛耳る共和制からの決別の日がやってくる。そしてついに,ピクティイはさらなる歴史のページを進め,輝かしい国家の威光と共に古代から有史へとケルト文明の鼓動を現代に伝えるフィナーレがやってくるのだ!
次回完結編,最終章の「後編」にご期待あれ。
ローマに攻め込まれると即死すること疑いなしなので,必死にご機嫌を取るピクティイ外務省。いまだに関係はマイナスなのは,人がいなくてずっと技量2という無能な外交官しか起用できなかったから。それにしても外交お試し一回60円は高い…… |
過半数どころか,安定多数にまで到達しようという勢いの人民主義派。まるでゴキブリのような増殖力。元首(アルコン)も次の元首も人民派に占められる体たらく。マジで誰か助けて |
再びローマで内戦が発生! よし,再び火事場泥棒作戦発動だーっ! |
と,思いきや,人民派が強すぎて宣戦布告ができないという羽目に。おい! ピクティイは野蛮なんだぞ! 戦闘部族から身を立てた,ベンチャースピリッツ国家なんだぞ! |
■■切込隊長■■ 言わずと知れたアルファブロガーで,その鋭い観察眼と論理的な文章力には定評がある。が,身も蓋もない業界話にはもっと定評がある。ゲーマーとしても知られており,時間が無いと言いつつも,膨大に時間を浪費するシミュレーションゲームを愛して止まない。よく分からない辺境文明のお話も一段落つきそうなので,先日「そろそろ次をゲームの相談を……」と切り出してみたところ,「じゃあ,『レイルロード・タイクーン2』か『トロピコ3』あたりで」と返って来た。そーいえば,ボードゲーム版のレイルロード・タイクーンも今度遊びたいですね |
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