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[Gamescom]「Sid Meier\'s Civilization V」が,ついにプレイアブルで公開。新HUDに戸惑うも,シリーズらしい遊びやすさで中毒性高し!
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印刷2010/08/19 14:14

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[Gamescom]「Sid Meier's Civilization V」が,ついにプレイアブルで公開。新HUDに戸惑うも,シリーズらしい遊びやすさで中毒性高し!

 Gamescom 2010の2K Gamesブースは,発売まで残すところ数日となった「Mafia II」PC / PS3 / Xbox360)のプロモーションで大賑わい。しかしその裏では,なんと「Sid Meier's Civilization V」(以下,Civ V)のデモ機を15台ほど設置した特設コーナーが用意されており,訪れたファン達が自由にプレイできるようになっていた。筆者も英語版(その多くはドイツ語版だった)に一足早く挑戦してみることにして,結局1時間以上もプレイ。その中毒性の高さは健在だった。

画像集#002のサムネイル/[Gamescom]「Sid Meier's Civilization V」が,ついにプレイアブルで公開。新HUDに戸惑うも,シリーズらしい遊びやすさで中毒性高し!

「Sid Meier's Civilization V」公式サイト


 Civ Vには,前作同様にマップの大きさや気象条件,自文明や相手国の種類など,プレイにおける細かな設定項目が残されているが,今回はノーマルのマップサイズ/AIに設定した以外はすべてランダムでゲームを生成してみた。すると,筆者が当てがわれた(?)のはアラビア文明で,8世紀にアッバース朝イスラム帝国の最盛期に君臨したHarun Al-Rasid(ハールーン・アッ=ラシード)でのプレイである。トレードルート1つにつき1ゴールドのボーナス,油田からの収入が2倍といった特徴を有し,特殊ユニットやCamel Archer,そして巨大商業施設のBazaarが建設できるなど,中世に威力を発揮しそうな文明でのスタートだ。

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 すでに当サイトでも何度か取り上げているが,Civ Vには従来のシリーズ作品から大きく変更された部分がいくつかある。たとえばユニット生産のスタックが不可能になったり,ヘックスの採用で戦略ゲームライクになったりといった点で,一新されたグラフィックスと相まって前作とはまったく異なるゲームに見えてしまう。とくに,これまでは未探索地域は黒い霧(Fog of War)で覆われていたのに,今回は白い霧になっているのも,プレイフィールはさておき見た目の印象を大きく違ったものにしている。

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 しかし,なかでも最も大きく違和感を感じたのがHUD周りである。ほとんどが黒をバックにした四角い領域に指定され,画面両側と下部を目いっぱいに使って,この手のゲームには付きモノの多彩な情報を集約・表示している。
 ただ,ユニット生産や施設の設置,ワンダー開発などのプロダクションが右側の1つのウィンドウに集約されているといった大きな変化に最初は戸惑いを感じたものの,遊んでみれば何てことはない。ものの10分もすれば,そのほとんどの機能を使いこなせるようになっていた。

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 この使いやすさを促しているのが,画面右側にターンごとに表示される丸いアイコンの数々だ。「Total War」シリーズをプレイしたことがある人にはお馴染みの仕様だが,毎ターンごとに,外交相手から連絡がきた,バーバリアンが近くに寄ってきている,新しいプロダクションやリサーチを行う必要がある,といったメッセージを体系化して表示してくれるものである。これに適宜目を通すことで「指示忘れ」を解消できるようになるのだ。とくにプロダクションやリサーチは,新しい指示を出さないと「Next Turn」が表示されないなど,合理的にまとめられているのは好印象である。

 またCivファンには「Goody Hut」と呼ばれていた異民族の小屋はなくなり,複数の要素に分けられている。新技術やゴールドが見つかる可能性のある場所は「Ruin」(遺跡)となり,「Barbarians」(蛮族)はランダムに登場して砦を作り,次々とユニットを生産していく。また,これに合わせて「City State」というコンピュータ制御の都市国家がゲームには複数登場する。筆者のデモの場合はセルビアのベオグラードと韓国のソウルが近辺に出現し,通商や開墾を行っていた(ちなみにベオグラードは属国化した)。
 その後,蛮族と戦ったり,スカウトで探索を続けたりしながら周囲の白い霧を消していくうちに,せっかく通商で威力を発揮しそうなアラビア文明なのに,小さな大陸にある孤立した文明だったことが判明。その時点でゲームをやり直そうかとも考えたが,その先見たさにプレイを続けることにした。

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 人口の増加とともに生産力も向上し,Settlerを近隣に送り込んだり,国境外の目ぼしい土地を購入したりして領土拡大に努める一方,船の派遣で中国やイギリス,アステカなどのご近所さんとの出会いを果たす。興味深かったのは,外交を行う多くの国がインド文明を毛嫌いし,筆者にも協調を求めるような要求が多かったことだ。あとになってようやくインド文明との出会いを果たして分かったのだが,インド文明の発展具合が7か国のなかで1位になっていた。つまり,最も発展している文明を追い落とそうと,AI国家達が共同戦線を張ろうとしていたのである。

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 残念ながら大規模な戦闘を楽しむまでに文明を発展させることはできず,今回はPhilosophy(哲学)をリサーチし終えたあたり(このセッションの場合はAD100ほどの時代)でゲームを終えたが,次の予定がなければ,このまま遊び続けていたかもしれない。ビジュアルはこれまでのシリーズと大きく異なるものの,前作までのファンであれば少し遊べば違和感なく楽しめるようになるだろうし,新規のプレイヤーも同じく没頭してしまうことは間違いない。
 Civ Vは欧米で9月21日に発売予定なので,そろそろマスターアップも近いはず。実際,今回のデモはバグがあるとかアートが欠けているといった部分は見当たらず,すでに完成品であるかのように遊べた。2011年でオリジナル版の登場から20年を数えるCivilizationシリーズだが,発売されれば寝不足の続く人が続出することだろう。

「Sid Meier's Civilization V」公式サイト

  • 関連タイトル:

    シドマイヤーズ シヴィライゼーションV 日本語版

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