［TGS 2010］クリックタイプのアクションRPGって意外な穴場ジャンルなのかも？ 「Warrior of Dragon」プレイレポート

　東京ゲームショウ2010にて7本もの初出タイトルを出展し，PC系のオンラインゲーム会社としての存在感を大きくアピールしたガマニアデジタルエンターテインメント。そのガマニアブースに出展されていた作品の中から，「Warrior of Dragon」のプレイレポートをお届けしよう。


　本作は，中国の古代神話をモチーフにした，3DタイプのアクションRPGだ。“W/A/S/D”キーで移動，マウス左クリックで移動および攻撃，そしてナンバーキーに割り当てたスキルを繰り出していく。操作システム自体は，まさに“オーソドックス”の一言。“Diablo系”のハック＆スラッシュRPGともいえる（W/A/S/Dキー移動はあるが）。

　キャラクターの作成時に選べるクラスは，「ウォーリア」「アサシン」「メイジ」の3種類。出展バージョンでは，最初からクラスごとに10種類弱のスキルが登録されており，例えばウォーリアだとリープアタック（ジャンプ斬り）やワールウィンド（回転斬り），アサシンは連続コンボ系，メイジは敵を氷結させた後に魔法で大ダメージを与える，といったものが使用可能。まぁ，いかにもなプレイスタイルといえよう。


　本作についてスタッフに話を聞いてみると，オーソドックスなアクションRPGをベースとしながらも，昨今のMMORPGのトレンドをちらほら取り入れているようだ。プレイヤーキャラは「仙族」と「魔族」のいずれかに属し，RvRによる国家間戦争がメインコンテンツになるという。そのほかにも騎乗ペットを乗りこなしたり，生産システムを駆使して“古代神兵”を作り上げたり，最終的には神々の世界に乗り込んで戦ったりもするという。


　今回のプレイアブルバージョンは，あえて分かりやすい部分に絞って見せているようだ。町で受けられるクエストは一種類で，ダンジョンも一本道と，ほとんど戸惑わずにプレイできる。オンラインゲーム慣れしていないであろう来場客にもアピールするには，これくらいでちょうどいいのかもしれない。


　“Diablo系”というと，数年前まではオンラインゲーム界においても絶大な人気を誇ったゲームジャンルである。しかし最近ではブームもひと段落したのか，とくに家庭用ゲームの割合が高めな東京ゲームショウのようなイベントでは，あまり見かけなくなりつつある。もしかすると今，Diablo系というのは意外な穴場ジャンルなのかもしれない。


　公式リリースには，現在の開発進行度80％と記されていた。今回のガマニアブースの中では比較的，特徴薄めなタイトルではあるが，この手の作品が好きな人は覚えておくのもいいだろう。