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[E3 2019]むはははは! と楽しめること間違いなし。悪の帝国建設シム「Evil Genius 2: World Domination」をチェックしてきた
E3に先駆けて行われたイベント,「PC Gaming Show」で初公開された「Evil Genius 2」は,2019年6月11日に掲載したE3レポートでもお伝えしたとおり,Elixir Studiosが2004年にリリースした「Evil Genius」の続編となる。Rebellionは2017年に同作のIPを取得しており,それ以来,独自エンジンである「Asura Engine」のチューンアップを進めてきたという。
「Evil Genius 2: World Domination」公式サイト
「Evil Genius 2」は,プレイヤーが世界制覇を企てる悪の親玉イーブル・ジニアス(Evil Genius)となり,最終兵器を開発するための秘密基地を建設するというシミュレーションゲームだ。「ダンジョンキーパー」と映画「オースティン・パワーズ」のDr.イーブルをミックスしたような感じで,ときおり潜入してくるエージェント達を懲らしめるために,ヘンチマンと呼ばれる部下を雇ったり,さまざまな罠を仕掛けたりする。おせっかいな正義の連中を罠にはめ,むはははは! と高笑いするのが本作の醍醐味なのだ。
主役となるイーブル・ジニアスのキャラクターは今回,4人の中から選べるのだが,おなじみのマクシミリアンが今回も用意されているほか,前作では部下のヘンチマンだった,レッド・イヴァンがイーブル・ジニアスに昇格しているところが目を惹く。また,アフロヘアが特徴のヘンチマン,イーライ・バラクーダがいなくなり,代わりに見かけがそっくりの息子が活躍するなど,ストーリーは前作を引き継いでいるようだ。
デモを見せてくれた開発者は「まだ話せないことがいっぱいある」と言っていたが,こうしたキャラクターの背景のようなものにも焦点が当てられるようだった。
正義の勢力に目を向けると,前作で5人登場したスーパーエージェントの情報はなかったものの,ややランクの下がる「Forces of Justice」という新たなグループが登場することが分かった。ステルスや変装が得意だったり,爆破や銃撃に長けていたりと,かなりのスキルを持つ手強そうなグループだが,スーパーエージェントとは異なり,彼らを始末することはできるらしい。公開されたトレイラーでも,身のこなしの軽い女性がサメの泳ぐタンクに落ちるシーンが確認できる。
ライブデモでは,すでにかなり作り込まれた基地が登場しており,カジノリゾートを建てて観光の島を装いつつ,地下で最終兵器の製造基地を運営するという設定だった。建設画面は前作と同じ雰囲気で,うす緑の床や黄色やオレンジ色の作業員の服など,16年前のカルト的作品である前作をしっかりオマージュしているのが分かった。
研究施設やコントロールルームはもちろん,部下達の寝室やキッチン,トレーニングルーム,牢獄,発電所などを設置する必要があるのだが,前作では面倒くさかった部屋の模様替えも容易になっている。
素人の部下を雇い,彼らを必要な人材に育てていく部分も前作どおりだったが,キャラクターにはそれぞれ個性があるという。頭脳明晰で科学者向きだったりする一方,サボり癖があったり怖がりだったりと,悪の帝国には向かない気質のキャラクターもいるとのことで,このあたりのマネジメント要素も気になるところだ。
もちろん,秘密基地に引きこもっているだけでなく,世界を舞台に悪事を働くことも可能で,訓練した兵士達を送り込んでイギリス王室を売り飛ばしたり,アメリカのメイン州の知事を誘拐したり,アラスカをこんがり焼いたりなど,100種以上の悪事をこなせるという。前作で楽しかった宝物集めがあるのかどうかは分からなかったが,続報に期待したい。「Evil Genius 2」はPC向けに2020年の発売が予定されている。
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