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[G-Star 2012]CryENGINE 3採用の「CABAL II」はMOBA要素や観戦機能などを盛り込む“全部入り”。新世代スタイリッシュ系アクションMMORPGの見どころを聞いた
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印刷2012/11/13 16:24

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[G-Star 2012]CryENGINE 3採用の「CABAL II」はMOBA要素や観戦機能などを盛り込む“全部入り”。新世代スタイリッシュ系アクションMMORPGの見どころを聞いた

画像集#002のサムネイル/[G-Star 2012]CryENGINE 3採用の「CABAL II」はMOBA要素や観戦機能などを盛り込む“全部入り”。新世代スタイリッシュ系アクションMMORPGの見どころを聞いた
 G-Star 2012のB2B(商談向け)エリアに,ESTsoftの新作MMORPG「CABAL II」が出展されていた。

 本作は,スピード感あふれるバトルを持ち味とするMMORPG「CABAL ONLINE」の後継作だ。前作のCABAL ONLINEは,MMORPGジャンルにアクション性を盛り込みつつ必要マシンスペックを抑え込んだ“元祖スタイリッシュ系MMORPG”とでもいうべきタイトルである。
 今回はESTsoftのCEOを務めるJang Joong Kim氏に,CABAL IIの主な特徴を聞くことができたのでさっそく紹介していこう。

 CABAL IIの基本コンセプトは,前作におけるスタイリッシュなアクションをパワーアップさせ,それと同時に,現代のMMORPGジャンルにおけるトレンドを全部盛り込むというものだという。かなり意欲的な作品となっているようだ。これを実現するべく,ゲームエンジンとしてドイツのCrytekが手がける“CryENGINE 3”を採用しているのが大きな特徴だ。

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 近年のハイクオリティなゲームエンジンという意味では,“Unreal Engine 3”(「BLESS」や「TERA The Exiled Realm of Arborea」などで採用)の人気も高いが,Kim氏は「画面エフェクトの美麗さ」がCryENGINE 3採用の決め手になったと語る。ESTsoftは根っからの技術屋が集まったデベロッパなので,CABAL IIの開発当初はゲームエンジンを自社開発していたそうなのだが,CryENGINE 3のデモを見てゲームエンジンを変えて作り直すことを決断したそうだ。

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 CABAL IIのトレイラームービーを掲載するので,CryENGINE 3による画面エフェクトがどれほどのものか,じっくりとチェックしてみてほしい。


 敵にトドメを刺す際の“Finish Blow”や,前作CABALでもお馴染みの,ゲージを溜めることで一定時間強力になれる“Battle Mode”などで,CryENGINE 3による派手な画面エフェクトを確認できる。CryENGINE 3の採用で,演出の幅は一気に広がったそうである。
 また,これらの演出はゲームシステムとも結びついており,例えば戦闘中の“エフェクト”や“音”にタイミングを合わせてスキルボタンを押すことで,コンボを次々とつなげていけるようになっているとのこと。それにより,同じスキルを使っても,より効果的にダメージを与えられたりするのだ。

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 「MMORPGジャンルのトレンドは全部盛り込む」というだけのことはあって,キャラクターの作成時は各項目をスライドバーで調整できたり,クエスト説明内の単語をクリックするとマップに位置が表示されたり,自分のレベルに応じたパーティを自動的に編成してくれたりと,さまざまな機能がすでに一通り入っているようである。そのほか,サーバーを越えてアイテム取引できるオークションシステムやSNSとの統合なども実現されているという。
 ユニークなのは,ほかのプレイヤーがインスタンスダンジョンを攻略する際に,その様子を“観戦”できる機能だ。ハイレベルプレイヤーの華麗なテクニックを参考にできるというわけだ。


ESTsoft CEO Jang Joong Kim氏
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 それと,もう一つ注目しておきたいのは,MOBA要素を取り入れた“Mission Battle”である。“MOBA”は,韓国ではAOSすなわち“Aeon of Strife”と呼ばれることが多いのだが,別名“All-Stars”“DotA”とも呼ばれるゲームジャンルであり,現在ワールドワイドで凄まじい盛り上がりを見せている。今回のG-Starでも,同ジャンルのタイトルであるNexonの「Cyphers」は最も賑わっていたブースの一つだし,MOBAの代表といえる「League of Legends」は会場の隣で大規模なゲーム大会が行われていた。
 “Mission Battle”の具体的なところまでは分からなかったが,このようなMOBAの盛り上がりをMMORPGに取り込もうという動きは,CABAL IIのほかにもちらほら登場しつつあり,近い将来には日本でも大きく注目される可能性が高い。まだMOBAをよく知らないという人は,昨年のG-Star 2011におけるこの辺りの取材記事に目を通しておくとよいだろう。

 話をCABAL IIに戻すと,現在はキャラクターレベル50までのエリアやダンジョン,500以上のクエストが開発済みとのこと。韓国におけるオープンβテストのスケジュールを,近日中に発表する予定だそうだ。そしてOBT以降は,レベルキャップ開放やスキル追加に関するアップデートを年3回のペースで実施していく計画も立てられている。すでに準備万端といった雰囲気だが,5年以上かけて開発してきただけに,順風満帆な状態でサービスを迎えたいとKim氏は語ってくれた。ぜひ日本でのサービスにも期待したいところだ。

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