インタビュー
[G-Star 2010]横スクロール型アクションRPG「Project Goblin」は,大作ばかりが目立つ最近のオンラインゲーム市場に,あえてシンプルな遊びやすさで勝負をかける
今回は,会場での試遊に加え,この作品のプロデューサーであるGoblin Studioのイ・ギジョン氏に話を聞くことができたので,本稿ではその内容をあわせてお伝えする。
「Project Goblin」は,横スクロール型のアクションRPGだ。プレイヤーは,ロビーにあたる街で冒険の準備を整え,インスタンスダンジョンへ向かい,仲間と共に敵と戦っていく。似たタイプの作品としては「アラド戦記」などが有名だが,本作もそれに近いゲーム性を目指す作品となっているようだ。
イ・ギジョン氏によれば,最近この手の横スクロール型アクションRPGは,操作が複雑になってきている傾向があるという。しかし「Project Goblin」では,誰もが簡単にプレイできることを強く意識してデザインしているとのこと。そのため,多くの人にとって没入度の高い作品に仕上がりつつあるそうだ。
本作には,人間の男性戦士「バーサーカー」,ダークエルフ的な風貌の「アサシン」,ハイエルフの女性「マジシャン」という3種類の基本クラスが存在する。各クラスにはそれぞれ三つの上位職業が用意されているそうだ。
また本作には,ペットシステムも用意されるそうだ。本作では登場するすべてのモンスターを,自分のペットにできるらしい。ペットはキャラクターの後ろに付き従って,一緒に敵と戦ってくれる。ペットはそれぞれスキルを習得しており,成長させることでさらに多くのスキルを覚えていくということだ。ちなみにペットを成長させるには,アイテムを食べさせるといいらしい。
本作ではすべてのモンスターがペットにできるので,この仕組みはすべてのペットをコンプリートするコレクション要素としても機能するとのこと。
PvPに関しては,まだ仕様が確定していないものの,なるべく実力の差がはっきりとつかないよう,サポーターNPCが加わるチーム戦をメインにするつもりだそうだ。
当然のことながら,重厚長大なMMORPGを楽しむには,それなりの予備知識やPCスペック,そしてゲームに費やせるまとまった時間が必要になる。そういったゲームに辟易しているプレイヤーにとって,気軽に楽しめるProject Goblinのようなタイトルは,確かに選択肢の一つになりやすいかもしれない。
なお,「Project Goblin」の完成度は現時点で70%くらいとのこと。韓国でのサービスインは,2011年の前半を目指しているという。大作ひしめく韓国ゲーム業界で,本作がどれだけ頑張れるのかに注目したい。
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Project Goblin
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