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[E3 2011]「The Elder Scrolls V:Skyrim」のライブデモがE3で公開。マンモスがのし歩くWhiterunの荒野でドラゴンと死闘
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印刷2011/06/08 16:57

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[E3 2011]「The Elder Scrolls V:Skyrim」のライブデモがE3で公開。マンモスがのし歩くWhiterunの荒野でドラゴンと死闘

画像集#017のサムネイル/[E3 2011]「The Elder Scrolls V:Skyrim」のライブデモがE3で公開。マンモスがのし歩くWhiterunの荒野でドラゴンと死闘
 欧米では,Bethesda Softworksから2011年11月11日に発売予定のオープンワールド型RPG「The Elder Scrolls V: Skyrim」PC / PS3 / Xbox360,以下「Skyrim」)のライブデモが,E3会場の専用シアターで実施された。

 今回,約40分のライブデモで紹介されたのは,2011年4月に開催されたBethesda Softworksのイベント「BFG 2011」のプレゼンで使われたものと同じ,Riverwoodの村近辺のキャンペーンが中心だった。しかし,初公開となるWhiterunの街郊外にまで足を伸ばし,荒涼とした大草原でマンモス,ジャイアント,ドラゴンと戦うなど,新しい要素も確認できた。
 ここでは,ライブデモの模様をお伝えしていこう。なお,「Skyrim」の開発経緯やゲームエンジン,ストーリーの流れや主要なゲームシステムについては,以下の記事に詳しく記載しているので,そちらを参照してほしい。

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デモの担当は,アートディレクターとして「The Elder Scrolls IV: Oblivion」からシリーズに参加しているMatt Carofano(マット・カロファノ)氏だ
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シアターブース入口には,CG/映画用プロップ制作で有名なWETAが作ったという,真鍮製の“エルダー・スクロール”が飾ってあった

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 まず,Riverwoodの村だが,4月の初公開からまだ2か月弱しか経過していないものの,村人の数が増えていたのをはじめ,この村の主要産業である木材精製所の炉に火が灯っていたり,薪を割る人や機械を動かす人がいたりと,村の“ライブ感”はかなり増していた。

画像集#005のサムネイル/[E3 2011]「The Elder Scrolls V:Skyrim」のライブデモがE3で公開。マンモスがのし歩くWhiterunの荒野でドラゴンと死闘 画像集#004のサムネイル/[E3 2011]「The Elder Scrolls V:Skyrim」のライブデモがE3で公開。マンモスがのし歩くWhiterunの荒野でドラゴンと死闘

画像集#006のサムネイル/[E3 2011]「The Elder Scrolls V:Skyrim」のライブデモがE3で公開。マンモスがのし歩くWhiterunの荒野でドラゴンと死闘
 ほかにも,洞窟に向かうときには馬を利用できたり,野原や洞窟にはWolf(オオカミ)などの野生動物が追加されていたりと,ゲーム世界には急ピッチで生命が吹き込まれていた。これだけでも,開発も終盤に差し掛かっていることを,印象付けるには十分だろう。
 襲い掛かってきたオオカミを蹴り上げ,さらに脳天に向かって剣を振り下ろすというようなアクションであったり,Splint(ダッシュ)のスキルであったりといった部分は,細かいところになるが,今回初めて目にした部分だ。

 また,Riverwoodの村に通じる川沿いの道には,「Guardian Stones」という,モニュメントのような細長い巨石が加えられていた。三つある巨石のうちの一つ,「Warrior Stone」にアクティベート(有効化)すると,青い光が天に向かって放たれた。
 カロファノ氏は,三つの巨石のどれかをアクティベートすると,それぞれに適したアビリティが増加するのだと説明していた。本作のスキルシステムからして,おそらく残る二つはThief Stone/Mage Stoneという名称ではないかと思われる。

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 4月のデモでは,Frost AtronachとDragon Priestを倒したところで終わってしまったが,今回はさらにその先のフィールドも紹介された。ちなみに,今回ダンジョンから出るときに,カロファノ氏はClairvoyanceというマジックを使っていた。これは,出口に従って青いもやのような道筋が現れ,取るべき進路を教えてくれるというもの。道に迷ってしまったときなどには,重宝する魔法になりそうだ。

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 ダンジョンの出口は,これまでには公開されたことのないWhiterunの街の郊外の丘につながっていた(製品版でもそうなるのかは分からないが)。なおWhiterunの街は,Whiterun Holdという地域の首都にあたる場所らしい。
 丘の上から見たWhiterunの街は,壁に囲われた要塞都市といった様相だ。その周りには,赤茶けた枯れ草のようなものが一面に生えている,荒涼とした大草原が広がっているのだが,どういうわけか田畑のような“生活臭”のない風景で,デモ時は2頭のマンモスと2体のジャイアントが,連れ添うようにノシノシ歩いていた。

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 カロファノ氏によれば,マンモスやジャイアントは,図体はデカいもののプレイヤーから攻撃しない限りは無害な存在とのこと。しかしカロファノ氏は,茶目っ気を出してマンモスとジャイアントにファイヤーボールの魔法で攻撃して戦闘を始めてしまう。しばらくすると,ドラゴンがどこからともなく飛んできて,空から主人公を攻撃し,大乱闘になってしまった。
 カロファノ氏は,モンスター達から一目散に逃げ出すのだが,これは“戦略的撤退”なのだそうだ。なんでも,この近くに見張り台があって,ドラゴンとの戦いを手伝ってくれる護衛兵がいるのだとか。実際に石造りの見張り台までたどり着くと,2人の弓兵が見張り台から降りてきて,空中を舞うドラゴンに対して弓矢を放って攻撃していた。

 カロファノ氏はここで,Fire Breathという新しいシャウト攻撃を披露してくれた。
 これはその名のとおり,シャウトするとドラゴンのように口から火を吐いて攻撃できるというものだ。
 本作では,プレイヤーキャラクターのクラスは“手に何を持つか”で決まり,プレイヤーの自由度を高めるというコンセプトが追求されているのだが,シャウトは「Skyrim」で初採用となった,打撃兵器とマジックに続く“第3の武器”といえるものである。
 たとえば,左手で相手をフリーズさせる魔法を使い,右手に持つ剣でダメージを加え,さらに口からシャウトで火を吐くというように,シャウトが加わることで,キャラクターの個性をより自由度の高いものにしてくれるわけだ。

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 今回のデモでは,ほかにもStormcallというシャウトが使用された。叫ぶとあたりに雲が立ち込め,雷光を発しながら激しい雨が降り出すという,文字どおり「嵐を呼ぶ」シャウト。この状態では,よりドラゴンが降りてくる可能性が高くなるそうだ。
 カロファノ氏はStormcallで嵐を呼んだあとに出現したドラゴンを,再びFire Breathのシャウトで仕留めていた。
 なおドラゴンを討ち取ったあとは,「ドラゴンの英気を吸い取る」という場面へ。4月のプレゼン時と同じく,それがいったい何を意味するのかは説明されないまま,ライブデモは終了となってしまった。

 今回は,Whiterunの街の中の様子を見ることは叶わなかったとはいえ,ゲーム世界の広がりを感じるには十分な内容だったといえるのではないだろうか。日本での発売が実現することを期待しつつ,続報を待とう。

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