［Gamescom］「セインツロウ ザ・サード」の銀行強盗ミッションを体験。バカバカしさは今作でも健在というか，むしろパワーアップ

　THQジャパンが日本で2011年11月に発売を予定している「セインツロウ ザ・サード」（PlayStation 3 / Xbox 360 / PC：国内発売予定なし）は，オープンワールドタイプのクライムアクションゲームだ。シリーズを重ねるたびにそのバカさ加減がアップしており，3作めとなる本作も例に漏れず，かなり突き抜けたバカバカしさを発揮している。そんな本作をGamescom 2011のビジネスエリアにあるTHQブースでプレイできたので，その内容をお伝えしよう。Gamescomに合わせて公開された最新ムービーと合わせて，チェックしてほしい。

「セインツロウ ザ・サード」公式サイト

　セインツロウ ザ・サードは，3人称視点のクライムアクションとして展開されている「セインツロウ」シリーズの最新作。前作「セインツ・ロウ2　日本語版」（PC / PlayStation 3 / Xbox 360）では，主人公が率いる新興のギャング団サードストリート・セインツが，「スティルウォーター」を手中に収め，街の実質的な“王”となった。だが今度は，闇組織「シンジケート」が上納金を要求してきたため，新たな抗争が勃発するというのが本作のストーリーだ。

スティルウォーターの街

　Gamescomでプレイできたのは，銀行強盗のミッションだ。プレイヤーの操作する主人公は，仲間を引き連れて銀行を襲撃する。最初は発砲せずに威嚇だけしているのだが，銀行員の一人が銃を手に取ったことにより激しい銃撃戦となる。R1ボタンを押すと装備している武器で攻撃し，L1ボタンでダッシュ。ダッシュ中に敵の近くでXボタンを押すと，敵の後ろから首に腕をかけて，敵の体を盾にしながら銃撃できる。その状態でさらにダッシュすると，相手を盾にしたまま前に進める。再度Xボタンを押すと，相手を床に叩きつけるように離す。


　銀行内はかなり広いが，画面に向かうべき方向が表示されるので，それに従って進んでいけばとくに迷うことはない。ゲーム開始直後のミッションということもあって難度は低く，サクサクと進められた。
　ミッション自体は，SWATに囲まれたところで終了。そのあと主人公になにが起きるのかは，本作を買ってからのお楽しみといったところだろう。

　銀行強盗のミッションのあとは，街の中を自由に行動する部分をプレイできた。さっそく自分の容姿を変えられるお店に移動，カスタマイズにいそしむ。ちなみに主人公は，性別の変更などで外見が変えられるほか，肌の色を緑や青の派手な色に変えられたりもする。というわけで，筆者は――とくに深い意味はないが――ナメック星人風のキャラを作り，「メイヘム」に挑戦した。


　シリーズ作品を遊んだことのある人には説明不要だと思うが，メイヘムとは，街中で一定時間大暴れしてお金を稼ぐというもの。ちなみに，破壊した物やその破壊方法によって，手に入るお金の量が変わる。どういう仕組みなのかは分らないが，とにかく壊せば壊すほどお金を稼げるのだ。

　また，手っ取り早くお金を稼ぐには，頑丈な車に乗り込んで走り回り，あちこちを破壊して回るという方法がある。というわけで筆者も，なるべく丈夫そうな車をめがけてダッシュし，近づいたところでXボタンを押下。ちなみに，ただ車の脇でXボタンを押すと，普通にドアから乗り込むのだが，ダッシュ中だとジャンプして窓から車に飛び込むという，かなりアクロバティックなアクションをを披露してくれる。

　車に乗ったらなるべく人や物が多い場所へ移動し，とりあえず視界に入るものを片っ端から破壊していく。人生でこんなにものを壊したことはないというくらいに，ひらすら暴れ回ったが，目標額に達する前にタイムオーバーとなってしまった。

　人間を砲弾として使う武器が登場したり，ヘリコプターで街を破壊しまくることができたりと，本作の内容はかなりハチャメチャだ。だが，そこはやはりゲームなので，初めはもう少しおとなしめに暴れつつ，お金を貯めて装備品を集めたり，ストーリーを進めたりする必要がありそうだ。現実もゲームもそんなに甘くないといったころかもしれない。
　なんにしても暴れ足りなかった筆者は，素直に発売日を待つことにする。

「セインツロウ ザ・サード」公式サイト