［G-Star 2012］謎に満ちたMMORPG「EOS（ECHO OF SOUL）」，開発元のCEOにストーリーなどアレコレ聞いてみた

　2011年5月に行われた「HANGAME EX2011」で発表された，Nviusが開発中のMMORPG「EOS（ECHO OF SOUL）」。ハンゲームの切り札という触れ込みでの登場だったのだが，それ以降「MMORPGである」ということ以外，ほとんど何も明かにされてこなかった。

　韓国の釜山で2012年11月8日から11日まで開催されているゲームショウ「G-Star 2012」のB2Bエリア（商談エリア）には，本作の開発元であるNviusのブースがあり，EOSの試遊台やムービーが展示されていた。ようやくゲームの情報を教えてもらえそうだということで，話を聞いてみた。

June-Sung，Kim氏

　対応してくれたのは，NviusのCEO June-Sung，Kim氏（以下，Kim氏）。結論から書くと，ゲーム画面は公開できず（ムービーもNG），詳細もまだ話せないとのことだった。とはいえ，はいそうですかと帰るわけにもいかないのでなんとか食い下がり，いくつか分かったことがあるのでお伝えしよう。

　本作のストーリーは，世界の平和のために神を探しに行くというものになる。コレクションといった言葉が聞こえたので，神は複数おり，見つけ出すことで，プレイヤーキャラクターに何らかの変化をもたらすといった要素があるのかもしれない。

　また，本作のワールドマップは通常のMMORPGとは異なった仕組みで構築される。MMORPGのワールドマップは，いくつかの大きなエリアで構成されているのが一般的だが，本作のワールドマップは，ブロックを並べるように作られている。これはキューブシステムと呼称されており，各マップ（ブロック）上でギミックをより豊かに表現できるのだという。つまり，マップを細かく分け負荷を減らし，それぞれに工夫を凝らすということだろう。


　このほか，モバイル端末を使い，ゲーム外からゲーム内のプレイヤーとチャットができるという機能も用意されるという。ゲームにログインできない状況であっても，ゲーム内の友達と連絡が取れるというのはなかなか便利そうだ。

　なお本作は，フルカスタマイズされたUnreal Engine 2.5で開発されているという。現世代のゲームはUnreal Engine 3が使用されることが多いことを考えると，一世代前のエンジンで開発されていることになる。そのことに対してKim氏は，「社の開発者は長期にわたってこのエンジンに触れており，熟練度は世界一」と答え，かなりの自信を見せていた。

　あくまでも予定ということだが，Kim氏はクローズドβテストを2013年夏に韓国で実施する計画があり，日本でのサービスにも関心を持っているという。

　なおKim氏は，G-Star終了後，近いうちに本作のプレスカンファレンスを行う予定があると話していたので，続報が入り次第お伝えしよう。