［TGS 2012］「jubeat」シリーズがKONAMIブースに勢揃い。最新作「jubeat saucer」とXperia版「jubeat plus」について，ディレクター陣に聞いてみた

　「メタルギア ライジング リベンジェンス」と「ドラゴンコレクション」の展示が一際目を惹く東京ゲームショウ2012のKONAMIブースだが，同ブースにはそのほかにも注目タイトルが数多く出展されている。その一つが，2012年9月25日に稼働が予定されている「jubeat」シリーズのアーケード用最新作「jubeat saucer」だ。
　また先日ソニーのスマートフォン端末「Xperia」に向け，2012年秋のリリースが発表されたばかりの「jubeat plus」（iOS / Android）も合わせて展示が行われており（関連記事），実際に遊ぶことができた。

アーケード版「jubeat saucer」 ゲームセンターでの稼動は9月25日から

会場ではXperia向けの「jubeat plus」もプレイ可能で，ソニーミュージックエンタテインメント所属のアーティストによるミュージックパックが収録されている（写真左）。すでに数多くの楽曲が配信されているiOS版「jubeat plus」の展示も（写真右）

「jubeat saucer」特設サイト

「jubeat plus」公式サイト

　さて，今回4Gamerでは，その会場に居合わせたjubeatシリーズの各タイトルのディレクター陣――まっする氏，ショッチョー氏，清野秀行氏にミニインタビューを行ったので，その模様をお伝えしたい。

左から順に，清野秀行氏（jubeat plusディレクター），まっする氏（jubeat saucerディレクター），ショッチョー氏（jubeat saucerサウンドディレクター）

「いつでも，おいしい」。常に新鮮な魅力が味わえる「jubeat saucer」

4Gamer：
　本日はよろしくお願いします。まず「jubeat saucer」について聞かせてください。アーケード最新作となる同作ですが，どのようなコンセプトで制作されたのでしょうか。

まっする氏：
　「いつでも，おいしい」というのが，今回のキャッチコピーです。時期に合わせて楽曲を入れ替えることで，いつ遊んでも新鮮な気持ちで遊べるというのがコンセプトですね。

4Gamer：
　タイトルにsaucerとありますが，これは……。

まっする氏：
　お皿ですね（笑）。お皿を取り替えると，いろいろな味が楽しめる，というような意味を込めたつもりです。

4Gamer：
　ああ，なるほど。では前作からの変更点について，具体的に教えてください。

まっする氏：
　「今だけ楽曲」というシステムがあるんですよ。プレイヤーにはいつ発動するか分かりませんが，本作を遊ぶだけで解禁できる楽曲を用意しています。公式サイトで告知があった時点で本作を遊べば解禁される仕組みで，誰でも簡単に新曲がプレイできるようになるのがポイントです。

4Gmaer：
　解禁というワードが出ましたが，今作でも解禁イベントが多数用意されているのでしょうか。

まっする氏：
　そうですね。今回は「bistro saucer」という，料理をテーマにしたイベントを用意しています。楽曲をプレイした際にもらえる食材を使って料理を作り，「グルメイツ」というキャラクター達に振舞うことで，楽曲を解禁していきます。

ショッチョー氏：
　「今だけ楽曲」のタイミングを逃しても，「bistro saucer」で楽曲を獲得できるチャンスがあるので，そこは安心してほしいです。

4Gmaer：
　それは楽しみです。ちなみにイベントを効率よくこなすコツなどがあれば，教えていただきたいのですが……。

まっする氏：
　うーん，ここで全部言ってしまうと面白くないので，少しだけヒントを出しましょう。完成した料理とグルメイツ達の特徴を考えて料理を振舞うと，結果がいろいろと変わるかもしれませんよ。

ショッチョー氏：
　あとグルメイツ達は非常に大飯喰らいなので，大きい食材を入手できるかもポイントですね。

4Gamer：
　グルメイツ達の好みに合わせるのが重要そうですね。分かりました。稼働後に試したいと思います。では次にサウンド面についてですが，とくに注目の楽曲はありますか？

まっする氏：
　jubeatシリーズといえば，やはり豊富なライセンス曲ですね。今回もイイ曲がたくさん入っているので，ぜひ遊んでみてください。ライセンス曲の中には久々に難しい曲もあるので，そちらもチャレンジしていただければと。

ショッチョー氏：
　サウンドトラックの発売も2012年11月21日に決定しています（関連記事）。東京ゲームショウに来れない人，公式サイトで視聴ができるので，テンションを上げて稼働をお待ちください。

プレイヤーからの要望で実現したXperia版「jubeat plus」

4Gamer：
　ではXperiaとXperia Tablet S向けに発売が予定されている「jubeat plus」についてお聞きしたいと思います。iOS版がすでに発売されている同作ですが，具体的に何か違いはあるのでしょうか。

清野秀行氏(以下，清野氏)：
　基本的にはiOS版を忠実に再現しています。ただ端末の画面サイズが違うため，プレイフィールは多少異なるかもしれません。

4Gamer：
　Xperiaへの移植は，やはり要望が多かったとか？

清野氏：
　今はいろいろな端末が出ているので，要望は各機種のユーザーさんからもの凄くいただきますね。とくにXperia Tablet Sのように，小型サイズのタブレットで出してほしいという要望が多かったので，そういう人にはすごくオススメできます。

まっする氏：
　今回のXperia版「jubeat plus」で，いろいろなサイズの画面で遊べるのが面白いよね。いろいろなサイズで「jubeat」シリーズが楽しめるわけだから。

清野氏：
　アーケード版が長男，iOS版（iPad）が次男，Xperia Tablet Sが三男という感じで，画面サイズでも選べるようになりました。好きなサイズの端末で，ぜひ遊んでみてください。

ショッチョー氏：
　並べると，亀の親子みたいになるよね（笑）。

4Gamer：
　確かに（笑）。ちなみにXperia版のリリースは2012年秋とのことですが……もう少し具体的には？

清野氏：
　最終調整の追い込みをやっている時期なので，今はまだ分からないんですよね。配信日が決まり次第，皆さんにお知らせしますので，ぜひ楽しみにしていてください。

4Gamer：
　分かりました。アーケード版，Xperia版ともに稼動/配信を楽しみにしたいと思います。本日はありがとうございました。


　音楽に合わせてパネルをタッチするシンプルな操作性が受け入れられ，今ではリズムゲームのエントリー機として欠かせない存在となった「jubeat」シリーズ。先にもお伝えしたとおり，KONAMIブースでは稼動が目前に迫ったアーケード版最新作「jubeat saucer」が試遊できるので，本作をいち早く遊んでみたいという人は，ぜひ足を運んでみると良いだろう。
　またXperia端末による「jubeat plus」の試遊は，KONAMIブースのほか，Xperiaブースでも行えるのでチェックしてみてほしい。

Xperia版「jubeat plus」の試遊台は，Xperiaブースのほうが数が多い。同作が気になる人は，ぜひそちらもチェックしておこう

なおiPad版には，小南泰葉さんの楽曲「嘘憑きとサルヴァドール」も近日配信予定。難度はなんと最高レベルの10とのことで，筆者も挑戦してみたがあえなく撃沈。腕に自信のあるプレイヤーは，会場で挑戦してみてほしい

「jubeat saucer」公式サイト

「jubeat plus」公式サイト

「KONAMI」公式サイト