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[E3 2013]Microsoftブースで見つけた「Brothers」は,一人で二人の兄弟を同時に操作する不思議なDLタイトルだった
ただ,こうしたなかにこそ,掘り出し物が隠れていたりするもの。取材の合間を利用して,何かないかなと期待を胸に覗いてみたところ出会ったのが,「Brothers: A Tale of Two Sons」(PC / PS3 / Xbox 360)だ。
本作は,スウェーデンのデベロッパであるStarbreeze Studiosが開発を手掛け,505 Gamesがパブリッシングを担当するダウンロードタイトルだ。Xbox 360のほか,PlayStation 3とPCでも今夏に配信が予定されている。
プレイヤーは二人の兄弟を操作して,病に倒れた父親を助ける治療法を探すために,おとぎ話のような世界を旅するというのがあらすじである。
……と,ここまでの話だとわりとありがちな気がするが,本作がユニークなのは操作方法だ。Xbox 360版の場合,左右のスティックがそれぞれ兄,弟の移動に割り当てられている。兄弟はあまり離れてしまうと,立ち止まって先に進めなくなってしまうので,基本的には一緒に行動することになるのだが,これが簡単なようで意外と難しい。道の真ん中を堂々と走っているならいいが,細い道や曲がり角は言うに及ばず,ちょっとした障害物があるだけでも,なかなかスムーズに移動できないのだ。
どちらか一人の操作に気を取られていると,もう一人は明後日の方向に進んでいたり,すっかり操作がおろそかになっていたりと,ただ移動するだけなのに一苦労。慣れないうちは,兄だけを操作して先に進み,立ち止まったら今度は弟を操作するといった形でなんとか村を出ることに成功したほどである。
移動のほかには,左右のトリガーで兄弟のアクションが可能。もちろん,左右は兄,弟にそれぞれ割り当てられ,状況に応じて人と会話したり,水浴びをしたり,壁につかまったりとアクションの内容はさまざまになる。
実質,移動とアクションだけなのでシンプルに思えるが,兄弟を同時に操作するとなると,たったこれだけのことで頭が混乱するのだから不思議なものだ。
今回は,獰猛な犬がいて先に進めない場面に出くわしたが,こういうときは兄が気を引いている間に弟を安全な場所まで走らせる。そして今度は反対に,犬が弟に吠えている間に兄が移動して,ピンチを切り抜けていくのだ。犬に追われるプレッシャーからか,左右のスティック操作を間違えたり,なぜか両方同時に動かしていたりと,本作ならではの難しさを実感したが,同時にこれが楽しさでもある。うまく操作できると,喜びも格別だ。
さらに,跳ね橋が上がっている場面では,一人が回し車で橋を下ろし,その間にもう一人が橋を渡ることになった。兄弟を同時に異なる方向に向かって操作しなくてはならないので,難度は一気に高くなる。とにかく“同時に”というところがポイントだ。橋をちゃんと下ろして,さあ渡ろうかと思うと,いつの間にか回し車のほうがおろそかになって,跳ね橋が上がってしまうのである。
今回プレイできたのは15分程度だったが,こういった形でさまざまな困難や謎解きを兄弟で力を合わせてクリアしていくことになる。独特の操作方法を活かした仕掛けは,まだまだ用意されているはずで,一人で協力プレイという不思議な魅力も独特のもの。まったくノーマークだったが,ぜひ注目してほしい作品だ。
「Brothers: A Tale of Two Sons」公式サイト
4GamerのE3 2013特設ページ
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