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「FFXI」をイメージしたアライアンスレイド制作も発表された「FFXIV」ロンドンファンフェスの基調講演をレポート
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印刷2023/10/23 14:23

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「FFXI」をイメージしたアライアンスレイド制作も発表された「FFXIV」ロンドンファンフェスの基調講演をレポート

 スクウェア・エニックスは,2023年10月21日と22日に同社が開発・運営するMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」PC / PS5 / PS4 / Mac / Xbox Series X|S)のファンイベント「FINAL FANTASY XIV Fan Festival 2023 in London」を開催し,その初日にプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏による基調講演が行われた。本稿では,その模様をお届けしよう。

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 スクウェア・エニックスは本日(10月21日),MMORPG「ファイナルファンタジーXIV」のファンイベント「FINAL FANTASY XIV Fan Festival 2023 in London」を開催し,基調講演にて新ジョブとなる近接メレーDPS“ヴァイパー”を新拡張パッケージ「黄金のレガシー」で実装すると発表した。※10月21日21:11,情報を追加しました。

[2023/10/21 18:32]

 基調講演では,新章の開幕として注目されている新拡張パッケージ「ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー」PC / PS5 / PS4 / Mac / Xbox Series X|S)を中心に,アメリカで7月に行われたファンフェスの内容をおさらいしつつ,多数の新情報が公開された。

 最初にお披露目されたのは「黄金のレガシー」の新トレイラー映像だ。北米ファンフェスにて公開されたものに加え,新ジョブなどの要素が加わっている。


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 映像明けに吉田直樹氏が登壇。新ジョブ発表時のお約束とも言えるコスプレ姿での登場となった。

「FFXIV」プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏。今回公開された新ジョブ「ヴァイパー」の出で立ちで登場
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「ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー」のパッケージイラストも公開
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新ジョブ「ヴァイパー」


 最初に公開されたのはプレイヤーお待ちかねの新ジョブだ。その名は「ヴァイパー」で,二刀流スタイルの近接物理メレーDPSだ。これは「FFXIV」完全オリジナルのジョブとなっており,対応クラスはなく,最初からジョブ形式での育成となる。

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 転職条件については,拡張パッケージ「ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー」(パッチ7.0)をプレイ可能な状態であることに加え,いずれかのジョブが80以上になっていること。転職クエストの起点はウルダハで,条件を満たせばパッチ7.0適用後,すぐに使用可能だそうだ。

 ヴァイパーは世界中から要望が寄せられていた,忍者とは異なる二刀流ジョブということで,忍者と同じDexメレーとなる。武器は専用の二刀流武器で,それらの剣は合体させて“合体剣”にできるという。ジョブの特徴としては,常時ヘイストがかかっており,自己強化などを行いつつ高速での斬撃が可能だそうだ。

 続いて,ヴァイパーのアクションが確認できる動画も公開された。


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ほかにも新たなジョブが予定されており,北米ファンフェスにて遠隔魔法DPSであると名言されている。こちらは2024年1月7日の日本ファンフェスにて発表されるようだ
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トラル大陸の新たなマップについて


 パッチ7.0の新たな冒険の舞台はトラル大陸と呼ばれる,海を隔てて西方に広がるエリアだ。暁の血盟は,この大陸で王位継承レースに参加することになる。

 冒険の足がかりとなる新たなプレイヤータウン,トライヨラなど,ここまでは北米ファンフェスでも公開された内容だ。

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 今回は北米ファンフェス時点よりも開発が進んだとのことで,トラル大陸のウォークスルー映像などが公開となった。


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ウォークスルー映像はNPC配置前の風景で,実際にプレイしてみるともっと密度を感じられるとのこと
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 ここからは新マップの公開へ。新たに公開されたのは,トライヨラの南に広がる密林地帯「コザマル・カ」だ。トレイラー映像にもあった特徴的な形状の岩がそびえる上層地域と,川や森の広がる下層地域に分かれ,その間には流れ落ちる大瀑布が存在している。こちらはスクリーンショットによる紹介となったが,いずれもパッチ7.0におけるグラフィックスアップデートのおかげで作れるようになった風景とのことだ。

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 もう1つの地域として,「シャーローニ荒野」が公開された。降水量が少なく,荒涼とした土地が広がっているが,近年になって鉄道の敷設が始まるなどしている。スクリーンショットには大きくSECRETの文字が書かれているが,ネタバレ防止のためだ。

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新たな友好部族「モブリン族」


 北米ファンフェスで発表されたペルペル族に続き,今回新たに発表された友好部族は「モブリン族」となる。ゴブリン族とルーツを同じくする種族で,今回発表された「コザマル・カ」の密林地帯に住んでいる。どんなに希少な素材でも見つけ出す調達の達人とのことで,クラフターやギャザラーと密接に関わってきそうだ。

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新たなダンジョンを多数発表


 すでに発表されているように,パッチ7.0ではレベルキャップが開放され,レベル100までの育成が可能になる。もちろん,クラフターやギャザラーも同様にレベル100になることができる。

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 当然ながら,既存のバトルコンテンツなどの開発も継続的に行われ,フィールドF.A.T.E.やモブハント,新トレジャーハント,レベルアジャストサブクエストなども開発が進んでいるとのこと。

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 新たなダンジョンも多数開発中で,今回は新情報としてそのうちのいくつかが公開された。

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ジャングルにある川のように見えるが扱いとしてはダンジョン相当。「川に落ちたくはない感じですよね」と吉田氏
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川を越えた先には陽光差し込む洞穴が。光の表現などが美しく,一見アートワークのようにも見えるが,実機から撮影したスクリーンショットとのことだ
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岩肌と人工物の間に紫色の謎の侵食物があるダンジョン。吉田氏曰く,これまでに冒険してきたどのエリアとも違う感じとのこと
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 さらに,ここからはダンジョンのアートワークを公開。

ダンジョンらしいダンジョン。実際のアートワークには,モデリング参考用にびっしりと説明が書き込まれているそうだ
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メインクエスト中に訪れるダンジョンのアートワーク。「ここまでくると,もはや単なる“夏休み”と言えない感じに……」と自嘲気味に笑う吉田氏
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謎の新ボス「エリミネーター」公開


 新たなボスキャラが1体公開された。討滅戦などで戦う敵ではないとのことだが,詳細は不明。その名も「エリミネーター」だ。どんな攻撃をしてくるのかはおろか,機械なのか生物なのかも不明……と謎だらけのボスだ。

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コンテンツサポーターアップデート


 NPCがダンジョン攻略のサポートをしてくれるコンテンツサポーターも継続してアップデートされる。パッチ7.0からは参戦キャラも大幅に増えるため,開発チームはキャラに応じたAIを多数開発中だとか。これまで同様,すべてのメインストーリーのダンジョンでコンテンツサポーターを利用できるようになる予定だ。

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多数の新装備/新クラフト


 ギャザラー,クラフター装備はもちろん,新たなジョブ装備の一部も公開された。ジョブ専用装備に関しては,入手地域にこだわらず,そのジョブのイメージをストレートに表現して描き起こす方向で制作しているとのこと。

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新たな生活系大規模コンテンツ


 イシュガルド復興や無人島開拓のような“生活系大規模コンテンツ”も新たに準備されているが,残念ながら欧州ファンフェスではまだ具体的な発表はできないと吉田氏で,公開は日本ファンフェスが予定されている。
 情報として公開されたのは,無人島開拓のようにソロで進めていくタイプではなく,多人数で盛り上がりながら遊んでいくタイプのものになるということだ。

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新アライアンスレイドは「FFXI」をイメージした「エコーズ オブ ヴァナ・ディール」


 パッチ7.0で実装予定の新たなアライアンスレイドについても発表された。タイトルは「エコーズ オブ ヴァナ・ディール」。名前を聞いて分かる人もいると思うが,「ファイナルファンタジーXI」の世界を垣間見られる内容になるという。

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そのほか,ヴァリアントダンジョンや8人レイド,“絶”シリーズなども継続的にリリース予定だ
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青魔道士アップデート,ヒルディブランドシリーズ継続,ディープダンジョン新企画,ゴールドソーサーアップデート,PvPアップデートなど,継続したコンテンツアップデートも行われていく
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7.xシリーズでは新リミテッドジョブを実装予定


 7.xシリーズ中には青魔道士に続くリミテッドジョブ第2弾の実装も予定されている。まだ先なので具体的なジョブ名の発表などはなかったが,どんな遊びが可能になるのか,今後の情報公開に期待しよう。

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第一次グラフィックスアップデートについて


 パッチ7.0で予定されているグラフィックス向上のための「第一次グラフィックスアップデート」について,北米ファンフェスに続いて進捗状況が公開された。北米ファンフェスでの発表後,多数寄せられた意見をもとに,よりよいグラフィックスを目指して作業を続けているとのことで,今回はそのフィードバックを反映した一例が公開された。

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 具体例として紹介されたのはアウラ族の角や鱗の表現についてだ。前回の北米ファンフェスで公開された画像ではアウラの角などに光が反射し,若干エナメル質っぽい表現になっていた。プレイヤーからはイメージと違うという意見も寄せられたとのことで,よりマットな質感に感じられるような調整が行われている。

 このようにプレイヤーのイメージを損なわないよう,日々改良を施しているとのことで,吉田氏は「ほかの種族などについても前回お見せしたものが最終版ではありません。クオリティアップを続けています」と語っていた。

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 また,「第一次グラフィックスアップデート」では,旧「FFXIV」のモデリングをベースにしたキャラクターの調整も行われているそうだ。新生するにあたり,旧「FFXIV」で使われていたモデルを改良して利用していたが,10年前の開発時期には,ローポリゴンであってもそれらしく見えるような細かいテクニックが使われていたという。
 昨今のグラフィックスのクオリティアップにともない,そういった技法では逆に不自然に見えてしまう事例も増えてきたことから,より自然に見えるように全体的に手を加えているそうだ。とはいえ,旧「FFXIV」からプレイしてきたプレイヤーのキャラクターイメージを損なわないよう,慎重に進められている。

 そんなわけで,今回はその進捗が説明されたのだが,正直,誤差レベルといった感じで,会場のプレイヤーたちも若干困惑気味。吉田氏も「基調講演で話す内容ではないかもしれません」と苦笑していたが,開発チームがプレイヤーのキャラクターイメージを大切にしていることが十分に伝わってくる。

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例として公開されたのはララフェルの頬と影の表現。赤い丸で示したところが変更点だが……よく観察すれば分かるかも……? という程度の違いだ
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「第一次グラフィックスアップデート」の利点として,帽子系と眼鏡系が同時に着用できる点なども強調された。こちらは非常に分かりやすい
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「第一次グラフィックスアップデート」により,動作環境が若干変更される。もし現在使用している環境が必須動作環境を満たしていない場合は,パッチ7.0実装に合わせてアップグレードを検討しておいたほうがいいだろう
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Xbox版オープンベータテストは2024年1月中旬から2月を予定


 ここからはパッチ7.0よりも前,パッチ6.xシリーズ中に実装される項目についての発表が行われた。

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 まずは,前回の北米ファンフェスで発表された「FFXIV」のXbox版のオープンベータテストが2024年1月中旬から2月にかけて実施されるとのこと。パッチ6.xシリーズ中に正式サービス開始を目指しているそうだ。

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「Fall Guys」コラボは10月31日のパッチ6.51にて実装!


 同じく北米ファンフェスで発表された「Fall Guys」とのコラボについて,10月31日リリース予定のパッチ6.51にて実装予定と発表された。

 「Fall Guys」コラボはゴールドソーサー内で実装されるが,数か月おきにオープンとクローズを繰り返す,不定期開催のアトラクションとして予定されている。アトラクション自体は24人まで参加可能でマッチングにも対応。もちろん,多数のオリジナル報酬が用意されている。


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「FFXVI」クロスオーバークエスト「炎影の旅路」が登場!


 期待されていた「FINAL FANTASY XVI」とのコラボレーションもついに発表された。単なるコラボではなく,クロスオーバークエスト「炎影の旅路」として実装予定となっている。
 内容としては,光の戦士と「FFXVI」の主人公クライヴとの出会いを描いた物語になるらしい。まだ「FFXVI」をプレイしていない「FFXIV」プレイヤーもいるだろうということで,あまり過剰なネタバレはしないように制作されているとのことだ。


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クラウドデータセンター公開負荷テスト


 以前より告知されている,クラウドデータセンター開設における公開負荷テストの日程や具体的な内容が発表された。設置地域は北米だが,日本や欧州からの参加も呼びかけられている。

 公開負荷テストは2023年11月21日〜27日に実施され,制約としては新規作成キャラのみで,データはテスト終了時に消去予定となる。特殊仕様として,メインクエストおよび全ジョブの漆黒の冒険録を自動付与し,所持金も5000万ギルが与えられる。プレイヤーは制約の中で自由にコンテンツを遊んでほしいとのことだ。

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天野喜孝氏によるイメージイラスト公開


 最後に,FFシリーズおなじみの天野喜孝氏による「黄金のレガシー」のイメージイラストが公開された。新ジョブであるヴァイパーとして大空を駆ける光の戦士が描かれている。

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 そして,パッチ7.0の新たな情報は,2024年1月7日に予定されている日本ファンフェスで語られることになる。トリとなる日本でのファンフェスにも期待しよう。

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「ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー」公式サイト

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