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印刷2019/11/02 15:40

インタビュー

「ハースストーン」開発者合同インタビュー。次期拡張パック「激闘!ドラゴン大決戦」の見どころを聞いた

 カリフォルニア州アナハイムで現地時間の2019年11月1日と2日に開催されているファンイベント「BlizzCon 2019」のオープニングセレモニーで,デジタルカードゲーム「ハースストーン」PC / iOS / Android)の次期拡張パック「激闘!ドラゴン大決戦」が発表された。

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 Blizzardは本日,「BlizzCon 2019」のオープニングセレモニーで,「ハースストーン」の次期拡張パック「激闘!ドラゴン大決戦」を発表した。また,自動でバトルが行われる新たなゲームモード「ハースストーン:バトルグラウンド」の情報も公開されている。

[2019/11/02 04:41]

 「激闘!ドラゴン大決戦」は,その名の通りドラゴンに焦点を当てた拡張パックになっており,ドラゴン種族の太祖である「ガラクロンド」が目玉カードとして登場する。またガラクロンドを強化するためのキーワード「祈願」が追加されるなど,これまでの拡張パックとは一味違う味付けとなっている。

 本稿では,ハースストーンのリードデザイナーであるディーン・アヤラ氏と,ゲームプロデューサーのメリッサ・コーニング氏に向けて行われた,メディア合同インタビューの内容をお届けしよう。

メリッサ・コーニング氏(左)とディーン・アヤラ氏(右)
画像集 No.006のサムネイル画像 / 「ハースストーン」開発者合同インタビュー。次期拡張パック「激闘!ドラゴン大決戦」の見どころを聞いた

――今回の拡張は「悪党同盟」の最後となりますが,意識して作られてたところはありますか。

メリッサ・コーニング(以下,コーニング)氏:
 今回は「悪党同盟」の終幕である同時に,ドラゴン年のフィナーレを飾るものなので,前の2つの拡張とはかなり違います。空中だったり砂漠だったりと,場面を変えながらバトルが楽しめます。そして,「善」対「悪」という構図の中で,ちょっぴり派手な対戦ができるように注力しました。

――新しいキーワード「祈願」について教えてください。

ディーン・アヤラ(以下,アヤラ)氏:
 祈願は「ガラクロンド」を強くするためのキーワードで,これまでのものとは少し毛色が違います。「ガラクロンド」が強化されると,ヒーローごとに違う効果が発揮されるので,それをうまく活かせるかがポイントになります。

――「祈願」によるアップグレードは,ガラクロンドが手札にいるときだけに適用されるのでしょうか。

アヤラ氏:
 山札にある状態でも適用されます。また祈願のキーワードを持つカードは,いずれも1〜2マナコストにしてあるので,祈願すること自体もそこまで難しくはありません。

――目玉である「ガラクロンド」のマナコストが「7」ですと,これに引っ張られて環境が遅くなることも考えられそうですが,そのような意図はありますか。

アヤラ氏:
 ゲームのスピードを遅くするためにマナコスト7にしたわけではありません。ドクターブームがそうであったように,プレイヤーがいかにアグレッシブにプレイできるかを考えて7マナにしました。「ガラクロンド」を場に出すことより,その前準備となる「祈願」が重要なので,ゲーム全体のスピードに大きな影響はないと考えています。

画像集 No.002のサムネイル画像 / 「ハースストーン」開発者合同インタビュー。次期拡張パック「激闘!ドラゴン大決戦」の見どころを聞いた

――見どころとなるカードがあれば教えてください。

コーニング氏:
 「イセラ」です。今回新しく登場するイセラは,夢カードを7枚自分のデッキに入れるという効果になっていて,これまでとは違った戦略が楽しめます。

アヤラ氏:
 ガラクロンド全体がお気に入りなんですけど,その中でもやはりローグとシャーマンが好きです。ローグは今日の発表でも大々的に出ていましたが,カードのコストを0にするという強力な効果を持っています。シャーマンについてはまだ話せないので,今後の情報公開を楽しみにしていてください。

――新しく実装される新モード「バトルグラウンド」についても教えてください。

コーニング氏:
 オートチェス系のゲームからインスパイアを受けました。それをハースストーンのフォーマットで作ろうというのが今回のアイデアになります。ルールはシンプルで,8人のプレイヤーで対戦し,残った1人が勝利というものです。

画像集 No.005のサムネイル画像 / 「ハースストーン」開発者合同インタビュー。次期拡張パック「激闘!ドラゴン大決戦」の見どころを聞いた

――ほかの作品の流れを見るに,オードチェス系は「Hero of the Storm」に実装されるものだと思っていました。

アヤラ氏:
 ほかの開発チームからも声は上がったのですが,とくにハースストーンチームはオートチェスのファンが多く,強い情熱を持っている人ばかりなので,その結果としてハースストーンでやることになったのだと思います。実際チームの1人は,オリジナルのバージョンを作ったことがあり,それをもとにして開発を進めました。

――ありがとうございました。

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