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[E3 2014]「The Sims 4」はこうなった。感情を持つシム達が繰り広げるドタバタ人生劇場についてプロデューサーに話を聞く
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印刷2014/06/13 14:07

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[E3 2014]「The Sims 4」はこうなった。感情を持つシム達が繰り広げるドタバタ人生劇場についてプロデューサーに話を聞く

画像集#001のサムネイル/[E3 2014]「The Sims 4」はこうなった。感情を持つシム達が繰り広げるドタバタ人生劇場についてプロデューサーに話を聞く
 日本でも2014年9月4日のリリースが決まった「The Sims 4」PC / Mac)が,E3 2014会場のElectronic Artsブースに出展されていた。
 知らない人のため簡単に説明すると,The Simsシリーズとは,ゲームの中に暮らしている「Sim」(シム)と呼ばれる多数のキャラクター達の人生にあの手この手で介入し,彼らを幸せにしてあげるというシミュレーションなのだが,なんだったら,彼らをもっとひどい目にあわせてもいいし,何もしないで彼らの暮らしを黙って眺めていてもいいという自由度の高さが自慢できる,類作なきゲームだ。
 2000年に発売された第1作「The Sims」以来,全世界で多数のファンを獲得している大人気シリーズの最新作になるわけだが,果たしてどんな感じのものになっているのだろうか。


Ryan Vaughan氏
画像集#002のサムネイル/[E3 2014]「The Sims 4」はこうなった。感情を持つシム達が繰り広げるドタバタ人生劇場についてプロデューサーに話を聞く
 制作を担当するThe Sims Studioでプロデューサーを務めるRyan Vaughan(ライアン・ヴォーン)氏によれば,本作の特徴は,まずシム達がより人間的になり,頭がよくなり,こちらからの働きかけに多彩な反応を示すようになったことを挙げた。性格設定や「人生の目的」といった項目も増えて,自分の好みのシムを作ることができるほか,あえて好みでないシムを作ることも可能だ。
 以前なら,こいつはこういうタイプだから,こういうことをしたら,こういう反応が返ってくるだろう的な予想がついたが,The Sim 4では,シムが思いがけない反応を見せてくれるかもしれない。「えっ,彼女と結婚したいわけ? マジで?」みたいな。
 感情をいっぱい持った彼らが織りなす,予測のつかないドラマがご近所を舞台に展開していくとのことだった。

 2つめの特徴は,クリエイションツールの充実だ。キャラクターメイキングの項目も非常に多くなり,上記のような性格設定だけでなく,物理的な見た目もさらにいろいろといじくれるようになった。キャラクターメイキング好きなら,心ゆくまでキャラクターメイキングに熱中できそうだ。もっとも,ブースで行われたデモプレイに登場したチャック・ノリスは,あんまりチャック・ノリスに似ていなかったような気がするが,そこはまあ,肖像権とかいろいろあるのだろう。

 さらに,ツールの改善で家屋の制作が簡単な操作でできるようになり,より複雑な家が作れるようになったという。デモでは,シムの住む家に部屋を1つ追加していたのだが,場所を決めてワンクリックでそれを行っていたのが確認できた。壁や床のつながりなど,細かい部分は自動的に補完してくれるので,あたかも最初からそう設計されていたかのような自然な仕上がりだ。
 壁の高さも簡単に変えられるし,色のカスタマイズも自由自在。かなり凝れそうなので,これもまた好きな人は思わず熱中してしまいそうである。

画像集#004のサムネイル/[E3 2014]「The Sims 4」はこうなった。感情を持つシム達が繰り広げるドタバタ人生劇場についてプロデューサーに話を聞く 画像集#005のサムネイル/[E3 2014]「The Sims 4」はこうなった。感情を持つシム達が繰り広げるドタバタ人生劇場についてプロデューサーに話を聞く
画像集#006のサムネイル/[E3 2014]「The Sims 4」はこうなった。感情を持つシム達が繰り広げるドタバタ人生劇場についてプロデューサーに話を聞く 画像集#007のサムネイル/[E3 2014]「The Sims 4」はこうなった。感情を持つシム達が繰り広げるドタバタ人生劇場についてプロデューサーに話を聞く

 特徴の3つめとしてVaughan氏は,「ギャラリー」の存在を挙げた。「The Sims 3」と同様,プレイヤーが作成したキャラクターや家,アイテムなど,さまざまなものをインターネットを介してサーバーにアップし,気に入ったものをほかのプレイヤーがダウンロードして使用することが可能なのだが,前作以前は,いったんゲームを中止し,サイトへ行ってダウンロードし,しかるのちにゲームを再開する必要があった。それに対してThe Sims 4のギャラリーでは,それをゲーム内から行うことができるわけだ。簡単になったのはいいことなので,これも嬉しい話だろう。

 以上The Sims 4における見どころとなるわけだが,このほかグラフィックスもパワーアップしている印象で,たとえばデモに登場した公園では,多数の人々がそぞろ歩きしており,子供達はジャングルジムで遊び,水辺では人々が釣りを楽しみ,ゴミを捨てようと思った男はひっくり返ったゴミ箱の前で途方にくれ,ほかの人はそれを見て大笑いといった感じで,なんというか,平和で呑気なGTAV……って,さすがに違うか。ともあれ,複雑で多彩かつエキサイティングなご近所づきあいが楽しめるという。

画像集#008のサムネイル/[E3 2014]「The Sims 4」はこうなった。感情を持つシム達が繰り広げるドタバタ人生劇場についてプロデューサーに話を聞く 画像集#009のサムネイル/[E3 2014]「The Sims 4」はこうなった。感情を持つシム達が繰り広げるドタバタ人生劇場についてプロデューサーに話を聞く
画像集#010のサムネイル/[E3 2014]「The Sims 4」はこうなった。感情を持つシム達が繰り広げるドタバタ人生劇場についてプロデューサーに話を聞く 画像集#011のサムネイル/[E3 2014]「The Sims 4」はこうなった。感情を持つシム達が繰り広げるドタバタ人生劇場についてプロデューサーに話を聞く

 Vaughan氏によると,開発において最も大変だったのは,多数のプレイヤーがそれぞれの遊び方で楽しむ作品だけに,さまざまな要素を1つにまとめることだという。正しいアプローチを探るために,開発には何年もの時間がかけられており,人気シリーズの最新作だけに,プレッシャーもかなりあったろう。
 その開発だが,現在は大詰めの状況にあるとのこと。技術的にも,ローエンドからハイエンドまで,広い範囲のPCで動くために努力が払われている。具体的な要求スペックは今のところ明らかにはなっていないようだが,多くのPCで同じプレイ体験がができるはずだとVaughan氏は述べた。
 拡張パックについても質問したが,さすがにそれは時期尚早で,今はゲームの開発に重点を置いているそうだ。

 第1作から第2作のときのような「生活シミュレーションから人生シミュレーションへ」的なドラスティックな変化こそないが,いろいろな部分が大きくパワーアップしている印象のThe Sims 4。「発売が待ちきれません。多くのシムズファンが楽しめる作品になっているので,ぜひプレイしてください」とVaughan氏は述べているので,ぜひ期待して発売を待とう。

画像集#003のサムネイル/[E3 2014]「The Sims 4」はこうなった。感情を持つシム達が繰り広げるドタバタ人生劇場についてプロデューサーに話を聞く

「The Sims 4」公式サイト

「The Sims 4」予約ページ(Origin)

4GamerのE3 2014特設ページ

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