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[E3 2014]善と悪,立場が変われば見えるものも変わる。4vs.1の非対称マルチプレイが楽しめる「Fable Legends」を体験してきた
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印刷2014/06/13 18:53

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[E3 2014]善と悪,立場が変われば見えるものも変わる。4vs.1の非対称マルチプレイが楽しめる「Fable Legends」を体験してきた

画像集#001のサムネイル/[E3 2014]善と悪,立場が変われば見えるものも変わる。4vs.1の非対称マルチプレイが楽しめる「Fable Legends」を体験してきた
 E3 2014のMicrosoftブースに,Xbox One用アクションRPG「Fable Legends」が出展されていた。本作はFableシリーズの流れを汲みながらも,ヒーロー側4人,ヴィラン(悪役)側1人の最大5人による非対称マルチプレイがメインとなっているタイトルだ。
 これまでの「Fable」シリーズでは,主人公の行動によって善にも悪にもなれるというシステムが採用されていたが,本作ではプレイヤーが善か悪かを選ぶことからプレイが始まるわけだ。そんな本作をヒーローとヴィランの双方でプレイできたので,その感触をお届けしよう。

 まずはヒーロー側のプレイから。今回のプレイには,重厚な鎧を着込んだ女戦士「INGA」,華麗な剣士「STERLING」,クロスボウを使う「ROOK」,氷の魔法を使う「WINTER」という4人のキャラクターが用意されていた。筆者はSTERLINGでプレイを開始。目標はほかの3人のキャラクターと協力して,ステージの奥に潜むボスを倒すことだ。
 
 ステージは視界が壁や木々によって遮られている場所が多く,似たような風景が続く。しかも突然通路が塞がれたり,地雷のようなものが仕掛けられていたりするので,そう簡単には進めない。もちろん,こちらの行く手を遮るべくモンスターも登場する。彼らは第一波,第二波といった感じで,まとめてやってくるようだ。
 
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 STERLINGの場合,戦闘では剣での攻撃が基本で,そこにスタン攻撃や投げナイフといったスキルを織り交ぜて戦うことになる。目の前に現れるモンスターを倒すのはそう難しくないのだが,厄介なのはどこからともなく飛んでくる遠距離攻撃だ。直前に地面が赤く光るので,急いで回避すればいいのだが,なかなかそううまくはいかない。
 
 ほかのプレイヤーも苦戦していたようで,ついに倒れる者が……。しかし,本作はHPが0になってしまっても,すぐにゲームオーバーにはならない。ほかのプレイヤーが駆け寄り,[A]ボタンを長押ししてくれれば,「HPゲージ回復は4分の1程度」ながらもその場で復活できるという嬉しい仕様があるのだ。
 筆者は倒れているプレイヤーに近づいて蘇生に入ったのだが,そこにも前述の遠距離攻撃が炸裂。こちらまで倒れることになってしまい,残りのプレイヤーもやられて早々にヴィランの勝利となってしまった。
 
 終わってから気付いたのだが,一定時間その場から動けない蘇生は,ヴィランからするとまさに狙いどころなのだ。相手が人間だということを忘れて,対CPU戦のような安易な行動を取ったのが失敗だった。
 
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 ヒーロー側での教訓を胸に,続いてはヴィランでプレイしてみる。ヴィランの画面はエリアのマップを上から見下ろしたようなものになっており,これで状況を判断しながら配下のモンスターに指示を出す,という感じだ。タワーディフェンス風といえば分かりやすいだろうか。
 
 本来ヴィラン側のプレイヤーは,モンスターや仕掛けの配置を設定してからプレイを始めるようだが,今回は試遊の時間が限られているということもあって,あらかじめ開発スタッフが作ってくれた設定でスタート。
 ヴィラン側の主な仕事は,4種類の配下モンスターが割り当てられた[A][B][X][Y]ボタンと,4人のヒーローが割り当てられた方向キーの上下左右を使って,どのモンスターが誰を狙うかの指示を出すこと。ほかにも,通路を閉めるスイッチを入れたり,一定時間おきに使用可能になる弓兵の強力な攻撃(これが前述の遠距離攻撃だ)の指示を出したりと,なかなか忙しい。

 そんな中でも重要になるのが,ヒーロー側の情報把握である。
 ヴィラン側はヒーロー達4人の体力と,所持している回復アイテムの数を常時確認できる。前述したように,本作ではヒーロー側が全滅しない限り,蘇生によって何回でも復活してくるので,1人を集中攻撃するのは得策ではない。まんべんなく4人の体力を削ったところで一気にとどめを刺す,というのが理想だろう。
 
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 ……などと偉そうなことを言っているが,筆者がこれを理解したのは,ヒーロー側を押し切れず,たびたび復活されてボスの場所まで乗り込まれるも,そのボスが4人すべてを倒す,という形で勝利したからだ。ボスを動員しないととどめが刺せなかった,というのが正直なところだろうか。
 
 スポーツや対戦ゲームなどでは「相手の視点に立つ」ことが重要だとよく言われるが,作はまさにその典型的なゲームになっている印象だ。筆者はヒーローでのプレイ時,常にほかのプレイヤーに寄り添うように動いていたが,これはヴィラン側からすると,複数をまとめて攻撃できるというわけで,非常にありがたい行動だったということになる。
 また,ヴィランで何度も復活するヒーローに手を焼いているとき,相手の攻撃を率先して引き受ける「盾役」がいれば,ほかのプレイヤーの体力を温存して進めるかも……などと思いついたりもした。というか,今考えれば,INGAこそがまさに盾役のキャラクターだったのではないか?

 現状だと少々ヴィラン側が強すぎるような気もしたが,ヒーロー側はさらにキャラクターが追加される予定という。その中には敵の体力を吸い取って体力を回復する能力を持った者もいるそうで,そうなればバランスも変わってくるはずだ。
 一般的な対戦ゲームの「テクニック比べ」ではない,「知恵比べ」の色を強く感じるタイトルであり,なかなか面白い。期待の1本と述べてよさそうだ。

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「Fable Legends」公式サイト(英語)

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