［E3 2014］「Tales from the Borderlands」のライブデモで判明した物語の一部を紹介。「Borderlands 2」からZer0も登場？

　E3 2014会場のTelltale Gamesブースに，「Tales from the Borderlands」（PS3 / Xbox 360 / PC）のライブデモが展示されていた。体験したのは30分程度ではあったが，本作でどのような物語が展開されるのかを垣間見ることができたので，その内容を紹介していこう。

「Tales from the Borderlands」公式サイト（※英語）

4GamerのE3 2014特設ページ

　本作は，「The Walking Dead」や「The Wolf Among Us」などを手がけたTelltale Gamesが，Gearbox Softwareとのコラボで開発を進めているアドベンチャーゲームだ。そのタイトルどおり，題材にはBorderlandsシリーズの世界観が利用されている。Telltale Games作品らしく，複数のエピソード群からなるシリーズ作品となっているが，その数は全部で5つになる模様だ。
　本作の主人公は，ハイペリオン社員のRhys（リース）と詐欺師のFiona（フィオナ）の2人で，プレイヤーは2人の視点で描かれる物語を追いかけていくことになる。なお，「Tales from the Borderlands」の時代設定は「Borderlands2」以後の話で，Handsome Jack（ハンサム・ジャック）は死亡したことになっている。


　今回のデモで紹介されたのは，リースとフィオナが「The Vault Key」の所有権を主張して言い争うというシーンだ。ゲームでは，2人の主張の根拠を回想する形になっていた。

　リースの回想シーンは，ハイぺリオン社が所有する宇宙基地「Moonshot」の内部から始まる。
　ハンサム・ジャックが死亡したことで，ハイぺリオン社内では次のリーダーを巡る権力闘争が起こっていた。リースの上司であるHugo Vasquez（ヒューゴ・ヴァスケス）という人物は，先代の副社長を殺害してその席に居座っている，という状況だ。

　その後，リースは，ヴァスケスがThe Vault Keyを100万ドルで購入しようとしているのを知り，それを奪い取ることを画策する。
　その計画は，自分の同僚である経理部のVaughn（ヴォーン）をたぶらかして会社の金庫から100万ドルを盗み出し，ヴァスケスより先にThe Vault Keyを買ってしまおうというものだった。

　リースはヴォーンとともに，The Vault Keyを持っているAlex（アレックス）という盗賊の男に会うために，惑星パンドラに降り立つ。アレックスがいるという「Prosperity Junction」（繁栄の交差点）という寂れた鉱山街に到着するが，街の男達と銃撃戦になってしまう。
　このシーンでは，お金の入ったカバンごと誘拐されそうになっているヴォーンを守るため，強力な電流が流れるバトンで敵を吹き飛ばしたり，ローダーロボットを利用して敵を倒したりするのだが，ゲームの操作は，アクション要素よりもパズル要素が強いという印象だ。


　なんとか取引場所の博物館にたどり着いたリースとヴォーンは，アレックスと出会う。しかし，アレックスの仲間と思われる女性が，ヴァスケスが取引に来ていないことを怪しみ，取引が決裂しそうになる。そこでリースは，アレックスを銃殺してThe Vault Keyを奪い取ったのだ。

　ここでリースの回想シーンは終わり，画面は再び，2人が話し合いをしているシーンに切り替わる。
　フィオナは，「そんなことは起こらなかった」と，リースの主張を否定する。なんと彼女は，その現場を見ていたというのだ。
　今度は，フィオナの回想シーンに切り替わり，リースとアレックスが争っている現場を通風口から見ているフィオナの姿が映し出される。ここで突然，「Borderlands 2」の登場人物であるZer0が乱入してきたのだが，残念ながらデモはここで終了となってしまった。続きは，ゲームが発売されてからのお楽しみというわけである。


　Zer0が乱入してきて話がどう展開するのか，そしてリースとフィオナの2人がどのような物語を紡いでいくのか，ゲームが発売されたら追いかけたいものである。本作の発売日はまだ正式に告知されていないが，2014年夏予定ということなので，そう遠くないうちにプレイできる日が来るだろう。

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