「Age of Empires: World Domination」で9番目の文明「朝鮮」が近日登場。先行プレイレポートをお届け

　KLabがサービス中のスマホ向けリアルタイムストラテジー（RTS）「Age of Empires: World Domination」（iOS / Android 以下，ワードミ）で，近日中にアップデートが実施される。今回の主な見どころは，新たな文明「朝鮮」が登場することだ。
　今回はKLabにおじゃまして，朝鮮を中心にアップデートの話を聞いてきたので，プレイヤーはぜひ参考にしてほしい。

ワードミは日本語，英語，韓国語，中国語の4言語のバージョンがリリースされている。新たな文明として朝鮮を望む声は，韓国のプレイヤーを中心にサービス開始時から多く寄せられていたそうだ

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ゲーム内で9番目の文明「朝鮮」が登場

文明固有ユニット「花郎」と「戦車」による遠距離攻撃が強力

　朝鮮は，2015年12月にワードミのサービスが開始されてから，初めて追加される文明である。この文明は「遠距離タイプの攻城兵器の射程が伸びる」と「槍兵の遠隔攻撃に対する防御力が上昇」の2つの特性（アドバンテージ）を持ちあわせている。そして文明固有のユニットとして，「花郎（ファラン）」と「戦車」が用意されているのが主な特徴だ。


　「花郎」は，プレイヤーが朝鮮を“AGE3”まで進化させると，テクノロジー開発を経て使用可能になる，弓兵タイプのユニットだ。一般的な弓系タイプのユニットと比べると，攻撃力と移動速度に秀でている。


　「戦車」は，馬車の中から弓による遠距離攻撃を行う攻城兵器で，バトル中に“兵器組み立て所”を建築することで生産/出撃可能となる。出撃後の操作がAI任せになる点も含め，“投石器”に近い運用となるが，ユニットとしての性能を比べると耐久力が高く，攻撃力がやや低めだ。


　今回の取材では実際に朝鮮をプレイしてみたが，花郎と戦車をセットで戦わせるのは非常に効果的だと思えた。タフな戦車が敵の攻撃を引き付けている間，花郎が攻撃に専念できれば，双方の持ち味を生かせるのである。上述した文明特性により，戦車の射程距離が伸びているので，アウトレンジからの先制攻撃を成功させられると，そのまま優位に立てる展開も多かった。

　ただし，花郎と戦車は遠距離タイプのユニットなので，懐に攻め込まれると少々ツラい。とくに花郎は割とサクっとやられてしまうため，槍兵などを別途待機させたうえで迎撃するか，あるいはユニットコントロールで上手く逃がしたいところだ。
　下に紹介するプレイムービーでは，花郎と戦車によるユニット編成を再現してみたので，合わせて見てもらうと分かりやすいだろう。

AoEシリーズの「朝鮮」と聞いて，タワーラッシュやアリラッシュ（精鋭鉄剣戦士）の戦術を思い出す歴戦のRTSプレイヤーもいるかもしれない。ワードミの開発ディレクターもそのことは承知しているが，主にゲームバランスの観点から今回のような仕様に決めたとのこと

　また今回のアップデートでは，朝鮮にちなんだ“英雄”も9名登場する。筆者は朝鮮の歴史にあまり明るくないのだが，ワードミに登場する文明や英雄などは史実に忠実なので，この機会に勉強しようかな？ と興味が沸いてきた次第。ここでは実装される朝鮮の英雄を一部，紹介しよう。

好太王（★5） 兵科：剣兵系，スキル：暴食 Lv.3 積極的な対外征服活動を展開し，当時高句麗に執拗な攻撃を繰り返していた百済と倭国を撃退した。また周辺異民族を次々と討伐して領土を拡大し，さらに中国の後燕と契丹を征伐することで韓国史上初めて中国大陸まで領土を広げることに成功した。 これらの功績から，国土を広げたという意味を持つ『広開土王』の名でも呼ばれており，高句麗最強の王として称えられている。

阿莘王（★3） 兵科：剣兵系，スキル：猛攻の士気 Lv.2 朝鮮三国時代，不屈の精神で朝鮮半島の覇権を得ようと戦った百済の第17代国王。高句麗侵攻において何度も敗戦を重ね，人質を取られ，服属を迫られるも，一貫して信念を曲げずに最期まで戦うことを貫き通した。

淵蓋蘇文（★3） 兵科：槍兵系，スキル：妨害の一計 Lv.2 高句麗末期に活躍した将軍で，反対派貴族を排斥し宝蔵王を推戴することで権力を握り，自ら行政と軍事権を司る大莫離支に就任した。朝鮮半島の覇権をめぐる争いのなかで百済と結んで新羅を攻撃し，積極的に領土拡大を目指して戦った。さらに新羅を救援するべく介入してきた唐の援軍を，優れた軍略で防ぎ続けた。

李之蘭（★1） 兵科：騎兵系，スキル：鬨の声 Lv.1 元々は，女真族の豪族であったが，当時女真族を率いた李成桂の父が高麗に降った際，配下を率いて高麗王朝の支配下にはいった。弓術に秀でており，それがきっかけで李成桂と義兄弟の契りを交わすことになった。李成桂の朝鮮立国時の貢献度も高く，開国功臣一等に冊録された。

オンライン対戦もアップデート。実力に応じたマッチングが可能に

　ワードミでは4月13日より，リアルタイムでPvPを行う“オンライン対戦”が仮実装されている（※関連記事）。今回のアップデートでは朝鮮の追加のみならず，オンライン対戦のバランス調整も行われる予定だ。

　細かなバグフィックスなども含まれるが，プレイヤーにとって影響が大きいと思われるのは，実力に見合ったマッチングシステムの導入だろう。PvPの勝敗結果に応じてレーティング用のポイントが増減し，それを元にランキングが算出される。マッチングを行うときは，自分と近いランキングの相手を優先的に探す仕組みになるそうだ。
　また，ランキングは一定期間で集計/リセットされ，順位に見合った報酬も用意されるとのこと。これまで以上にアツいPvPが楽しめそうだ。

　オンライン対戦に関しては，今後もさまざまなアップデートが予定されている。現在はマッチング対象のプレイヤーをワールドワイドに広げたり，同盟員との模擬戦を行ったり，リプレイ機能の実装などを開発しているとのことだ。これらのシステムを整備したうえで，そう遠くない将来に，オンライン対戦を“正式版”としてリリースしたいとのことだった。

　そのほかワードミでは，ゴールデンウィーク向けのイベントとして，ログインするだけで合計500GEMがプレゼントされる「GW特別ログインボーナス」を予定している。朝鮮の実装と合わせて心待ちにしよう。

ワードミでは文明のチェンジが行える。それぞれの文明でレベルを上昇させ，テクノロジーポイントを別々に獲得できるので，文明を渡り歩いて強化させられるのだ。今回のアップデートの実装後は，多くのプレイヤーが花郎や戦車を交えた戦術を模索することになるだろう

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