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印刷2014/08/02 00:00

プレイレポート

初心者でも遊びやすい“簡単お手軽”な村ゲー+RTSに注目。ついにiOS/Android版が出そろった「戦国X」の概要とインプレッションを紹介

 2014年7月11日にiOS版が先行配信されているリアルスタイルの新作アプリ「戦国X」(センゴククロス)のAndroid版が,7月30日にリリースされた。本作は,戦国時代を舞台にしたリアルタイムストラテジー(RTS)タイプのゲームなのだが,銀や米といったリソースをマネジメントしながら城下町を発展させていく村ゲー的な要素や,その城下町をほかのプレイヤーと攻略しあう対人戦要素,そして武将を全面に押し出したキャラクター性などが融合した,遊びごたえのあるタイトルに仕上がっている。
 本稿では,iOS版,Android版が正式リリースされ大きな盛り上がりを見せている本作の概要を紹介しつつ,序盤の遊び方やインプレッションをお届けしよう。

「戦国X」公式サイト

iOS版「戦国X」ダウンロードサイト

Android版「戦国X」ダウンロードサイト



RTS+村ゲーにカードシステムを盛り込んだ

もりだくさんのゲーム内容


城下町は銀/米といったリソースを生産する大切なパート。発展させるにつれ施設完成までの待ち時間が増えていくので,少しずつ育てていくといいだろう。序盤のうちは内政重視で,防衛手段はあとまわしでいい
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 先述したように,本作はRTSと村ゲーが融合したようなタイトルで,同ジャンルの代表的作品「Clash of Clans」(クラクラ)に近いゲームとなっている。とはいえ,戦国時代という舞台設定や,ヒーローユニット的な活躍を見せる武将の存在,そしてソロプレイを重視したゲームデザインなどにより,プレイフィールは似て非なるものになっているのが興味深いところ。

 ゲームは,大別すると「城下町」パートと「戦」パートに分かれており,前者では戦のためのさまざまな準備を,後者では軍勢を率いての合戦をすることになる。ゲームの概要や基本操作に関しては,ゲーム開始直後に体験できるチュートリアルで説明されるが,あらためて説明すると,ゲームのサイクルは以下のようなものになる。

・城下町を発展させる
 →銀蔵や米倉を設置/レベルアップしリソースの最大貯蔵量を高める
 →銀山や水田を設置/レベルアップしリソースの生産量を高める
 →壁や大筒などの軍事施設を設置/レベルアップし城下町の防衛能力を高める
 →ガチャで武将を入手したり,軍団の編成や強化を行ったりして戦力を高める

・戦で合戦を重ね各種リソースや経験値を入手する
 →各合戦の初回攻略特典で各種リソースを入手
 →合戦報酬で各種リソースや募兵ポイント,武将を入手
 →合戦攻略時に入手できる経験値でプレイヤー/武将レベルをアップ

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 上記のように,本作では城下町パートと戦パートが密接に結びついている。プレイヤーは各パートを状況に応じて進めつつ,自分のプレイスタイルに合った城下町/軍団を育てていくことになるのだ。
 ゲームのメインパートともいえる戦は,武将/兵士を任意の出撃可能エリアに,任意のタイミングで出撃させることで進行していく。武将/兵士は兵科ごとに設定されたAIで自動的に行動するため,プレイヤーの操作自体は非常にシンプルだ。マップをよく観察し,AIの行動を考慮しつつ出撃ポイント/タイミングを判断し,ここぞという場面で戦技を繰り出していこう。

 なお,戦国Xは基本プレイ無料のタイトルだが,アプリ内課金要素として有料ポイント「小判」が用意されている(100小判100円相当)。小判を消費することで,レア以上の武将が確実にもらえる戦国ガチャや,資源生産量/獲得経験値/行動力の回復時間/援軍募兵ポイントにボーナスが得られる「プレミアム手形」などが購入できるほか,行動力の回復や建設の即時完了なども行える。小判はゲームプレイやキャンペーンを通じても入手可能だが,ゲームをより快適にプレイしたい人は購入を検討してみるといいだろう。

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本作はいわゆるスタミナ制が採用されているタイトルで,戦を行う際にスタミナを消費する。行動力は通常,1時間で1回復するようになっているが,プレミアム手形やキャンペーンの効果により,最短15分で1回復するようになるとのこと
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4人の武将をデッキにセットして軍団を結成。武将にはそれぞれパラメータや率いる兵科,戦技(必殺技)/軍技(リーダースキル)が設定されているので,コスト上限を考慮しつつ好みの軍団を編成しよう。なおコスト上限は「兵舎」のレベルアップで上昇する
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合戦時には援軍を選択することが可能。同盟を結ぶ(フレンド登録する)ことでもらえる募兵ポイントが増え,援軍の軍技が発動するようになるので,積極的に同盟を増やしていきたい
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合戦がスタートしたら,武将/兵士を選択して出撃可能範囲をタップし,次々と出撃させよう。ユニットはAIによって自動移動/攻撃してくれるので,操作は非常に簡単だ。効率良く勝利を収めるには,マップの特徴やユニットの特性を踏まえて適切な戦術を用いる必要がある


計画的なプレイが“強さ”に結びつくゲームシステム


 戦国Xは,各種施設の建設/レベルアップを完了させるために“待つ”必要があるゲームであり,合戦を行うための行動力も一定時間が経過しなければ回復しない。本作をスムーズにプレイするためには,城下町の発展と戦の進め方に,ある程度の計画性が必要になるのだ。ここでは,ゲーム序盤を効率よく進めるためのポイントをいくつか紹介するので,これから本作を始めようと考えている人はぜひ参考にしてほしい。

【城下町】
●最初にレベルアップすべき施設は「銀蔵」「米倉」

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 初期状態の城下町には,「本丸」「銀蔵」「米倉」「銀山」「水田」「大工」といった施設が最初から建設されている。プレイヤーは,これらをレベルアップしていってもいいし,新たな施設を建設してもいいのだが,効率良くゲームを進めたいなら,まずは「銀蔵」「米倉」を優先的にレベルアップしていくといい。
 なぜなら本作では,初期状態のリソース最大貯蔵量が少ない割に,合戦の初回攻略報酬が高めに設定されているからだ。銀蔵/米倉を建設/レベルアップしておかないと,合戦で得られる銀/米が無駄になってしまうケースが発生しがちなので,忘れないうちに強化しておこう。


●「本丸」のレベルアップこそが城下町発展のカギ

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 「本丸」をレベルアップさせると,建設できる施設の種類や数が増えるため,内政面だけでなく,軍事面でも大きなメリットが得られる。銀蔵/米倉をある程度強化できたら,次は本丸のレベルアップを視野に入れよう。本丸のレベルアップには結構な銀が必要になるので,「銀山」「水田」のどちらを強化すべきか迷ったら,銀山を優先的に増設/レベルアップしていくといい。ちなみに,本丸をレベル4にするには6万銀,レベル5にするには22万もの銀が要求される。前者をクリアするにはレベル4の銀蔵が2つ(あるいはレベル5が1つ),後者をクリアするためにはレベル6の銀蔵が2つ必要なので,参考にしてほしい。

【戦】
●デッキ編成のポイントは「兵科」にあり

 戦国Xでは,1部隊につき4人の武将を組み込みこむことができる。武将にはそれぞれ,パラメータや戦技/軍技,率いる兵科などが設定されており,基本的にはレアリティの高い武将ほど“強い”と考えていい。ゲーム序盤の合戦であれば,コストの許す範囲で強い武将を組み込んでいれば,適当に遊んでいても勝利できるはずだ。
 しかし,ゲームを進めていくと,防衛施設の配置が絶妙だったり,敵兵士が大量に設置されていたりする,攻略が難しいマップにぶつかることになる。もし攻略に行き詰まったら,部隊の兵科構成を考慮しつつ,武将を「強化」していくといいだろう。

兵科:足軽
体力:普通 武力:普通 速度:普通 攻撃距離:短い 優先攻撃:近くの施設

兵科:弓兵
体力:低い 武力:低い 速度:普通 攻撃距離:長い 優先攻撃:近くの施設

兵科:忍者
体力:低い 武力:銀山/水田/銀蔵/米倉に対して高い 速度:速い 攻撃距離:短い 優先攻撃:銀山/水田/銀蔵/米倉

兵科:重足軽
体力:高い 武力:低い 速度:遅い 攻撃距離:短い 優先攻撃:大筒などの防衛施設

兵科:鉄砲
体力:普通 武力:高い 速度:遅い 攻撃距離:長い 優先攻撃:近くの施設

兵科:騎兵
体力:普通 武力:高い 速度:速い 攻撃距離:短い 優先攻撃:大筒などの防衛施設

兵科:攻城兵
体力:低い 武力:低い 速度:遅い 攻撃距離:短い 優先攻撃:壁

 軍団編成/出撃タイミングのポイントは攻略したいマップによって異なるが,打たれ強い重足軽を最初に出撃させて敵の攻撃を食い止めつつ,それを楯にするイメージで弓兵を繰り出すというパターンは基本戦術として活用できる。そこに,攻撃力が高く射程も長いアタッカー・鉄砲を組み合わせれば,合戦の中盤以降で出現する敵武将にも対応しやすいし,機動力と攻撃力を兼ね備えた騎兵や兵士数の多い足軽は,レギュラー兵科として使いやすい。罠やリソース関連施設が多いマップなら忍者,壁が強固なマップなら攻城兵をピンポイント起用してみると,活路が開けることもあるはずだ。
 手持ちの武将によっては納得のいく軍団編成が行えないこともあるだろうが,そういった場合に困らないためにも,自分に足りない兵科を率いる武将とは,積極的に同盟を結ぶようにしたい。

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“簡単お手軽”だがやり込み要素も充実

今後のアップデート内容からも目が離せない


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 以上,駆け足ではあったが,戦国Xの概要と序盤の攻略ポイントについて紹介した。実際にゲームを遊んでみればすぐに分かるだろうが,本作は「クラクラ」的なゲーム性に,ソーシャルゲームなどでおなじみのカードシステムを加えつつ,ソロプレイ要素を充実させたような印象のゲームになっている。
 城下町を発展させる箱庭要素や,魅力的な武将が多数登場する戦国ガチャ,演出が派手でテンポのいい合戦などは,「対人戦がメインのクラクラはちょっと苦手で……」という人にも強くアピールする内容に仕上がっている。本稿では触れていない対人戦要素はメインコンテンツではなく,現状「腕試しの場」として用意されているので,ギスギスしたゲーム展開が苦手な人でもまったりと遊べるのではないだろうか。防衛のための城下町作りには,本丸のレベルが5になったあたりから,じっくりと取り組むのがオススメだ。

 iOS版のリリース直後,プレイ環境によっては回線の切断やクライアントの強制終了が頻発していたようだが,現在では安定したゲームプレイが楽しめるようになっている。こちらのインタビューでも紹介したように,今後も継続的なアップデートが予定されているので,iOS版/Android版が出揃い盛り上がりを見せているこのタイミングで,ぜひ一度プレイしてみてほしい。

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