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[E3 2014]新作タイトル「CODE NAME:S.T.E.A.M.」はスチームパンクな世界観で三人称視点のターン制ストラテジーゲームに
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印刷2014/06/12 18:47

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[E3 2014]新作タイトル「CODE NAME:S.T.E.A.M.」はスチームパンクな世界観で三人称視点のターン制ストラテジーゲームに

画像集#001のサムネイル/[E3 2014]新作タイトル「CODE NAME:S.T.E.A.M.」はスチームパンクな世界観で三人称視点のターン制ストラテジーゲームに
 任天堂はE3 2014の2日めとなる北米時間2014年6月11日,Los Angeles Convention Center内のシアターで,Nintendo 3DS用ソフトの発表会を行い,新作ソフト「CODE NAME:S.T.E.A.M.」を披露した。
 「S.T.E.A.M.」は「Strike Team Eliminating Alien Menace」の略だと冗談ぽく説明されている。タイトル名から,プロジェクト名のようなものなのかと判断に悩みそうだが,これが正式名称になるとのことだ。

 本作のプロデューサーは,ファミコンウォーズシリーズやファイアーエムブレムシリーズを手がけたことで知られる,任天堂企画開発本部 企画開発部 第1グループマネージャーの山上仁志氏。そして,開発担当は同じくファミコンウォーズシリーズやファイアーエムブレムシリーズを手がけたIntelligent Systemsだ。
 本作の発表会には山上氏に加え,Intelligent SystemsのクリエイティブディレクターであるPaul Patrashcu氏と,同社アートディレクターの酒井貴子氏も登壇した。

 なお,この発表会は一切の撮影が禁止されていたので,会場内の写真がないことをあらかじめお断りしておく。


エイリアン文明に立ち向かうアメコミ風蒸気文明ヒーロー達


画像集#003のサムネイル/[E3 2014]新作タイトル「CODE NAME:S.T.E.A.M.」はスチームパンクな世界観で三人称視点のターン制ストラテジーゲームに
CODE NAME:S.T.E.A.M.は,ターン制のアクションストラテジーゲームで,スチームパンク的な設定をベースにしてゲーム世界観が構築された作品になる。ちなみにスチームパンクとは,19世紀の蒸気機関全盛時代の科学がそのまま現代並みに進化していたら……という仮定に基づく,SFのサブジャンルのことだ。

 最初に公開されたのは,その世界観を理解するためのオープニングムービーだ。蒸気機関文明によって豊かな生活が営まれている様子や,乗り物だけではなく,川に掛かる橋までが蒸気機関で駆動する様が描かれていた。
 そこに突如押し寄せてきたのが正体不明の冷血エイリアン侵略者達だ。彼ら(?)は地球生物で言うところの昆虫や爬虫類を彷彿とさせる異星人達で,このゲーム世界の人類よりもやや進んだ科学文明を持っているようである。

 この強大な敵に立ち向かうのが,最先端蒸気機関技術によって開発された新鋭武器を纏う「S.T.E.A.M.チーム」の面々となる。

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三人称視点で戦場を探索するターン制アクションストラテジー


 続いて山上氏はゲームのシステムを紹介。先述のとおり,本作はターン制のアクションストラテジーゲームとなるのだが,プレイヤーの視点はストラテジーでお馴染みの戦場を見わたす俯瞰視点ではなく,キャラクターの背後,つまり戦場側に視点を落とす三人称視点を採用している。これにより,「戦場を探索する」楽しさを盛り込んだのだという。

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 プレイヤーは自分のターンになると,当然,自キャラクターを動かすわけだが,移動範囲やアクションは,そのキャラクターが持つ「蒸気パワー」によって制限されている。具体的には,移動や何かの技を使うと「蒸気ゲージ」を消費し,その蒸気ゲージが残っている範囲内でアクションが行えるという仕組みだ。
 なお,攻撃アクションを行うと,その時点でそのキャラクターのターンが終了となる。

 自分のターン時は,敵は基本的には動かないため,蒸気ゲージの範囲でじっくりとマップ内を探索でき,慌てることなく敵に狙いを定めて攻撃できる。アクションゲームが苦手な人にもプレイでき,それでいてアクションゲームに迫る自由度の高い探索が楽しめると山上氏はアピールしていた。

 とは言っても,ゲーム性が低いというわけではなく,たとえばこちらの視界に踏み入ってきた敵を,相手のターンでも攻撃できるオーバーウォッチ攻撃システム(※敵も同様に攻撃してくるのかもしれない)や,戦略が広がる多彩なメインウェポン,サブウェポンシステムなど,ストラテジーゲームならではの細かなゲームシステムも多数盛り込まれているという。

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ビジュアルはアメコミ白銀時代をヒントにして制作


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 プレゼンテーションでは,アートディレクターの酒井氏が,本作のグラフィックスを紹介する一幕もあった。

 基本的なアートコンセプトは,ジャック・カービーに代表されるアメコミ白銀時代のテイストだそうで,キャラクター達はシンプルな曲線と直線を組み合わせたデフォルメデザインによって作り込まれている。酒井氏によれば,3DSで描画するポリゴンモデル予算に,図らずもこれがちょうどよかったのだとか。

 実際のキャラクターを見てみると,S.T.E.A.M.リーダーのキャプテン・ヘンリー・フレミングは,四角い顎の「いかにもアメコミヒーロー」然とした面立ちで,欧米圏で親しみやすいビジュアルになっている。そのほかのメンバーもエキゾチック美女,パワフル黒人マッチョ,インテリ風クールガイ,熱血フリーダムキッド,獣人ライオンファイターなど,一目見て,そのキャラクタの性格や特徴が想像しやすい。

 ちなみに,エイリアン達が青基調なのに対し,S.T.E.A.M.の面々が赤基調なのは,ゲームでのプレイしやすさに配慮したデザインなのだという。


ゲーム難度はプレイヤー次第

努力すればいいアイテムが入手できるかも?


 山上氏は最後に,本作にゲームの難度選択がないことを紹介していた。となると,ゲームの難度がライトゲーマー向けなのか,コアゲーマー向けなのか気になるところだが,どうやら,どちらかに寄っているというわけではないらしい。

 本作では,戦場を探索するとメダルが収集できる。そして,その枚数に応じ,ミッションクリア時のボーナスとして威力の高い武器やアイテムが手に入るシステムがあるという。
 その一方,戦場の要所要所には「セーブポイント」があり,ここでメダルを消費すると,キャラクターの体力を回復できるシステムも採用されている。しかもセーブポイントは,メダルがあれば何度でも利用できる。
 つまり,メダルを消費して安全に戦うのか,アイテムのためにメダルを節約してシビアな戦いに挑むのか,プレイヤーの行動次第で結果的に難度が変わるというわけだ。

 そんな本作の発売は,2015年を予定しているという。シングルプレイはもちろん,4人までのマルチプレイにも対応しているとのことで,今から発売が待ち遠しいタイトルだ。

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「CODE NAME:S.T.E.A.M.」公式サイト

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  • 関連タイトル:

    Code Name: S.T.E.A.M. リンカーンVSエイリアン

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