スマホゲームのセルラン分析（2023年4月20日〜4月26日）。今週の1位は「Fate/Grand Order」。ヨーロッパにおける四半期ランキングも紹介

　データ分析を専門に行うSensor Towerによると，2021年におけるスマートフォン向けゲームの国内収益は約2兆3746億円に達している（※関連記事）。そんな世界有数のスマホゲーム大国となった日本で，現在最も売れているタイトルを始めとした，さまざまなデータを毎週お届けするのが，本連載「スマホゲームのセルラン分析」である。

スマホゲームのセールスランキング

（2023年4月20日〜4月26日）

順位	前週	タイトル	DL数の前週比	収益の前週比
1	12	Fate/Grand Order	39%	342%
2	9	プロ野球スピリッツＡ	-18%	114%
3	1	モンスターストライク	-21%	-35%
4	6	eFootball 2023	-10%	18%
5	5	ウマ娘 プリティーダービー	0%	2%
6	4	パズル＆ドラゴンズ	0%	-36%
7	3	あんさんぶるスターズ！！Music	-26%	-54%
8	8	ダークテイルズ	-75%	-14%
9	7	勝利の女神：NIKKE	16%	-18%
10	2	原神	-27%	-62%
11	154	雀魂	9%	1574%
12	10	パズルサバイバル	-1%	-20%
13	初	崩壊：スターレイル	-	-
14	42	ONE PIECE バウンティラッシュ	19%	231%
15	16	荒野行動	-10%	-10%
16	14	Pokémon GO	-4%	-28%
17	17	ガーデンスケイプ	-1%	-15%
18	11	ドラゴンクエストウォーク	15%	-46%
19	32	にゃんこ大戦争	36%	97%
20	18	プロジェクトセカイ	-13%	1%
21	24	ホームスケイプ	-2%	19%
22	15	ブルーアーカイブ	29%	-35%
23	19	放置少女	2%	-10%
24	21	メメントモリ	42%	-11%
25	22	LINE ポコポコ	21%	-16%
26	27	信長の野望 覇道	14%	4%
27	49	おねがい社長！	-15%	60%
28	26	LINE：ディズニー ツムツム	-8%	-14%
29	53	リネージュW	31%	59%
30	121	実況パワフルプロ野球	-11%	308%
31	47	ロマンシング・サガ・リ・ユニバース	8%	35%
32	13	三國志 真戦	-11%	-65%
33	179	ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト	9%	609%
34	35	フィッシュダム	-25%	6%
35	38	ロイヤルマッチ	-1%	5%
36	初	アース：リバイバル	-	-
37	33	Age of Origins	-13%	-10%
38	28	ブルーロック Project: World Champion	-11%	-30%
39	54	転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚	78%	16%
40	44	日替わり内室	-12%	-3%
41	31	トップウォー	-21%	-24%
42	39	マフィア・シティ	13%	-16%
43	78	ONE PIECE サウザンドストーム	-22%	61%
44	23	ドラゴンクエストタクト	6%	-53%
45	9	Identity V	43%	96%
46	93	ラブライブ！スクールアイドルフェスティバル2	-94%	-25%
47	94	オリエント・アルカディア	-4%	96%
48	72	The Ants	4%	19%
49	37	eFootball ウイコレ CHAMPION SQUADS	-34%	-32%
50	48	プリンセスコネクト！Re:Dive	-15%	-18%

※掲載データはSensor Towerから引用したものです
※iOSとAndroidの収益の合計をもとにしたランキングです。マルチプラットフォーム展開を行うタイトルでも，PCや家庭用ゲーム機向けの収益は含まれていません

1〜25位の収益グラフ。縦軸（収益）の数値は非公開

　初登場で13位にランクインした「崩壊：スターレイル」は，4月26日にサービスが始まった，「崩壊」シリーズの最新作である。体内に“星核”を埋め込まれた主人公が“星穹列車”に乗って宇宙を旅するという壮大なストーリーで，ジャンルはスペースファンタジーRPGとなっている。「原神」を手がけるHoYoverseの最新作ということで，今後セルランをどこまで駆け上がるのかも要注目といえるだろう。



　同じく初登場で36位となった「アース：リバイバル」は，Nuverseが4月20日にサービスを開始したタイトルである。異星からの侵略によって文明が崩壊した地球を舞台に，過酷なサバイバルを繰り広げるという内容で，本格的なSF要素をウリとしている。こういった骨太なタイトルが日本国内のセルランで上位に来ることは珍しく，それだけにクオリティにも期待が持てそう。SF好きの読者はチェックしてみよう。



　そのほか今回のランキングでは，「コードギアス 反逆のルルーシュ」とのコラボイベントを開始した「雀魂」や，「ダイの大冒険」コラボを実施中の「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」などが収益面で大きな伸びを見せている。

ヨーロッパにおける四半期ランキング

（2023年1月1日〜3月31日）

　今回は前四半期（2023年1月1日〜3月31日）における，ヨーロッパの四半期ランキングを紹介しよう。以下に掲載するのは，スマホゲームのセールスランキングと，パブリッシャ別のランキングである。

●ヨーロッパのセールスランキング（2023年1月〜3月）

順位	タイトル	DL数の 前四半期比	収益の 前四半期比
1	コインマスター	41%	-1%
2	キャンディークラッシュ	57%	6%
3	ガーデンスケイプ	95%	43%
4	Roblox	29%	7%
5	ホームスケイプ	26%	1%
6	ロイヤルマッチ	117%	32%
7	PUBG MOBILE	26%	-8%
8	クラッシュ・オブ・クラン	-4%	-33%
9	フィッシュダム	42%	0%
10	Pokémon GO	12%	3%
11	ステート・オブ・サバイバル	0%	-20%
12	タウンシップ	14%	5%
13	原神	9%	7%
14	Rise of Kingdoms	45%	18%
15	エンパイア＆パズル	41%	-15%
16	Solitaire Grand Harvest	6%	23%
17	エボニー - 王の帰還	2%	-5%
18	キャンディークラッシュ	45%	1%
19	ヘイ・デイ	115%	11%
20	ファミリーアイランド	22%	24%
21	ロードモバイル	13%	4%
22	Call of Duty: Mobile	-7%	-25%
23	RAID: Shadow Legends	7%	-5%
24	Match Masters	7%	-5%
25	FIFA Soccer	-19%	60%

前四半期におけるヨーロッパのスマホゲームの収益トップ25

●ヨーロッパのパブリッシャ別ランキング（2023年1月〜3月）

順位	タイトル	DL数の 前四半期比	収益の 前四半期比
1	Playrix	49%	16%
2	Activision Blizzard	25%	-2%
3	Moon Active	-6%	-1%
4	Take-Two Interactive	-12%	0%
5	Supercell	5%	-22%
6	Playtika	-3%	11%
7	FunPlus	23%	-6%
8	Roblox	29%	7%
9	Tencent（Level Infinite）	10%	-13%
10	Electronic Arts	-10%	5%
11	Lilith	46%	12%
12	AppLovin	0%	5%
13	Pixel United	1%	2%
14	Dream Games	117%	32%
15	Netmarble Games	-16%	-11%
16	Miniclip	-1%	17%
17	Long Tech	24%	-6%
18	miHoYo	9%	10%
19	Niantic	39%	3%
20	Scopely	10%	-7%
21	バンダイナムコエンターテインメント	-3%	-3%
22	IGG	63%	11%
23	Century Games	212%	61%
24	Hong Kong Ke Mo software	8%	10%
25	Stillfront Group	7%	6%

　セルランの全体的な傾向としては，前回の本連載にて紹介したアメリカと同様に，カジュアルゲームが多めだ。パブリッシャ別のランキングでも，カジュアルゲームを中心に手がけるPlayrixが首位となっている。
　ただ，アメリカのラインナップと見比べると，ヨーロッパの方にはカジノゲームが含まれていない。ラスベガスに筆頭にアメリカ＝カジノが盛んな国という印象を抱いている人もいるだろうが，スマホゲームの収益面にもお国柄が表れてそうだ。

Sensor Tower 日本語公式サイト

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