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[gamescom]ファン待望のシリーズ最新作「Might & Magic Heroes VII」が正式発表。ゲームに登場する勢力をファン投票で決定
本作は,ファンタジー世界を舞台にしたターン制のストラテジーゲームで,2011年にリリースされた「Might & Magic Heroes VI」に続く,待望のシリーズ最新作だ。開発を担当するのは,Might & Magic Heroes VIや,「Might & Magic X: Legacy」(2014年)などを制作したドイツのデベロッパLimbic Entertainmentで,対応プラットフォームはPC。発売は2015年が予定されている。
gamescom 2014のUbisoftブースでは,そんなMight & Magic Heroes VIIの紹介が行われていたので,その様子をお伝えしよう。ゲームの背景となるのはV以前の世界で,のちにKing Ivan Griffinとなる若き日のIvanが,混乱状態に陥ったHoly Empireに平和を取り戻すため,Might & Magic世界から6人の仲間を集めたというのが,ザックリしたバックストーリーだ。
プレイヤーは,世界を探検しつつ支配地域を広げ,さまざま資源を採集したり,部隊を率いてクリーチャーと戦ったりすることになる。ゲームエンジンはこなれた「Unreal Engine 3」が使われており,世界は非常にディテール豊かだ。マップは直線的につながっているが,地域によっては中世ヨーロッパ風だったり,アラビア風だったり,雪山だったり,天候が変わったりと,ロケーションは豊富だ。
そんなマップの中でIvanのユニットを移動させるわけだが,クリーチャーと接触すると戦闘開始になる(戦わない選択もあるようだが)。
本作は冒頭にも書いたようにターン制のストラテジーで,チェス盤のように四角く区切られた戦場で,味方ユニットと敵ユニットを交互に動かしながら,戦いを進めていく。ブースで見られたデモプレイは敵が弱く設定されており,サクサクと進んでいった。マップには,落ちた橋を元に戻す,といったパズル要素も用意されている。
戦闘で勝利を収めると経験値がもらえ,キャラクターを成長させることができる。ゲームには,数百ものアビリティやアーティファクト(ヒーローユニットの能力を向上させられるもの)が用意されているとのことで,こうしたRPG要素もゲームに組み込まれているのだ。生まれたてのヒーローと経験を積んでさまざまなスキルを身につけたヒーローとでは,雲泥の差があるという。
「Heroes of Might and Magic」以来,20年の歴史を持つシリーズだけに,根強いファン達によるコミュニティは強固で,開発に当たってはそうした長きにわたるファンを尊重するような方法がとられている。Ivanの呼びかけに応える6種族のうち4つまでは決まっているが,残りはファンの投票によって決めてもらおうというのだ。詳しくは公式サイトを参照してほしいが,面白い試みである。
過去のゲームシステムを引き継ぎつつ,新しい挑戦もしていくというMight & Magic Heroes VII。今のところ日本語版の情報はないが,続報に期待したい。
「Might & Magic Heroes VII」公式サイト
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Might & Magic Heroes VII
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