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360Hz表示&ゲーム向け機能を豊富に備えたIOデータ「LCD-GC251RXAB」は勝ちにこだわる人のディスプレイだ【PR】
アイ・オー・データ機器(以下,IOデータ)が手がけるゲーマー向けディスプレイ「GigaCrysta」は,ゲーマー向けディスプレイとしては希少な純国内メーカーらしい特徴を持つディスプレイシリーズである。三菱電機のPC向けディスプレイブランドの流れを引き継いだことを,覚えている人もいるだろう。
そんなGigaCrystaシリーズから,垂直最大リフレッシュレート360Hzに対応して,プロゲーマー向けを謳う液晶ディスプレイ「LCD-GC251RXAB」が登場した。
広視野角を誇るIPS系のフルHD液晶パネルを採用しつつ,高速リフレッシュレートを生かした「Clear AIM」など,尖った機能を満載する本機の実力をチェックしていこう。
堅固なスタンドと赤外線リモコンが付属
LCD-GC251RXABは,24.5インチサイズで解像度1920×1080ドットの「AHVA」(Advanced Hyper-Viewing Angle)方式の液晶パネルを搭載するゲーマー向けディスプレイだ。
LCD-GC251RXABを,付属品から外観を見ていくことにしよう。
LCD-GC251RXABの製品ボックスには,本体と2ピースに分かれたスタンド,ケーブル類,そしてリモコンが同梱されている。ケーブルは,電源ケーブルに加えてDisplayPort,USB Type-C,HDMIと3種類の映像ケーブルが1本ずつ付属していた。本製品を購入するユーザーが,接続ケーブルに困ることはなさそうだ。また,ゲーマー向けディスプレイとしては珍しく,赤外線リモコンが付属する点も特徴と言えるだろう。
スタンドのアーム部分左側面には,目盛りが描かれており,高さ調整時の基準にできるのもポイントだ。
本体サイズは,幅が実測で約556mmで,奥行きは約230mmほどあった,設置のスペースは,奥行き方向に300mm前後が目安になるだろう。
高さは,画面上辺の高さが机上から400〜550mmの範囲で調整できる。画面をもっとも低くすると,スタンドの上部のほうが画面より高くなり,スタンド込みの製品の最低高は机上から約455mmだった。24インチ級のディスプレイとしては,標準的なサイズ感といっていいだろう。
ディスプレイ上辺と左右のベゼル幅は,約7mmだ。ベゼルと画面の間に段差がほとんどなく,複数台を並べて利用したときの違和感が少ないと,IOデータはアピールしている。
背面の写真で見てとれるように,スタンド下部にはケーブルをまとめるための孔が,上部には取っ手がある。この取っ手が意外に便利で,ディスプレイを設置するときや,少し移動させたいというときに役に立つ。よく考えられたデザインのスタンドと言えよう。
実際,筆者も本体側のOSDメニュー操作ボタンに触ったのは設置後の1回だけで,リモコンだけで何の問題もなく使用できた。
ゲーマー向けディスプレイに,赤外線リモコンを付属させている製品は珍しいが,使い勝手はとてもいい。ボタンやジョイスティック操作だと面倒なこともある入力切替や音量の調節も,LCD-GC251RXABのリモコンなら,迷うことなく即座に操作できる。「なぜ他社は,ディスプレイに赤外線リモコンを装備しないのか」と疑問を感じるほど快適だ。
なお,LCD-GC251RXABは,HDMI入力端子に接続したビデオレコーダーなどを,ディスプレイ側から制御できる「HDMI CEC」機能に対応する。そのため,HDMIに接続している対応機器を,本機のリモコンで操作することも可能だ。そのためのチャンネルボタンやレコーダー操作ボタンを装備していることが,写真からも見てとれよう。
このリモコンでも切り替えられる映像入力系統は,DisplayPort×1とHDMI×2,そしてUSB Type-Cの合計4系統だ(※対応バージョンはいずれも未公開)。これらのうち,リフレッシュレート360Hzに対応できるのは,DisplayPortとUSB Type-Cで,HDMI接続時は最大リフレッシュレート240Hzとなる。
多機能なUSB Type-C端子を備えるのも,本機における特徴のひとつ。DisplayPort Alternate Mode(以下,DP Alt mode)対応のノートPCやスマートフォン,タブレット端末の外部ディスプレイ接続にも活用できる。
本機はステレオスピーカーも内蔵している。ディスプレイ内蔵スピーカーとしては,音質もまずまずで,ゲームにも利用できる程度である。本格的にゲームサウンドを楽しむならば,本体右側面にあるヘッドセット端子かライン出力端子を利用するのがお勧めであるものの,手軽に済ますなら内蔵スピーカーでもありだろう。
サウンド関連で面白いのは,「GC Mixer」という機能を備える点だ。LCD-GC251RXABのUSB Type-C端子に接続したPCやスマートフォンから,USBオーディオデバイスとして認識される。GC Mixerとは,HDMIやDisplayPortに接続したPCやゲーム機の音声と,USB Type-Cに接続したスマートフォンやタブレット端末の音声を合成して,1つのヘッドセットでサウンドを聞きながら,ボイスチャットもできる機能だ。
たとえば,Nintendo SwitchをHDMI端子に,スマートフォンをUSB Type-Cに接続する。そうするとGC Mixer機能を使ってヘッドセットでゲームサウンドを聞きながら,同時にスマートフォン経由でDiscordのようなボイスチャットアプリを利用できるわけだ。ボイスチャット機能のないゲーム機用ゲームをプレイするときに役立つので,多機能なUSB Type-Cポートを備えるLCD-GC251RXABならではの機能と言えるだろう。
LCD-GC251RXABの主なスペックを表にまとめておこう。
パネル | 24.5インチ, |
---|---|
バックライト | LEDエッジライト,フリッカーフリー |
パネル解像度 | 1920×1080ドット |
垂直最大リフレッシュレート | 360Hz |
ディスプレイ同期技術 | VESA Adaptive-Sync対応 |
HDR対応 | DisplayHDR 400 |
輝度 | 400cd/m2(標準時) |
表示色 | 約1677万色 |
対応色域 | 未公開 |
コントラスト比 | 1000:1(標準),13600:1(CREXレベル2時) |
視野角 | 上下左右178度 |
応答速度 | 0.2ms(GtG,オーバードライブレベル3,Clear AIMレベル3時) |
内部フレーム遅延 | 未公開 |
映像入力 |
DisplayPort×1,USB |
そのほかの |
4極3.5mmミニピンヘッドセット×1,3極3.5mmミニピンライン出力×1 |
USBハブ機能 | USB 2.0 Type-A×2 |
スピーカー | 2W+2W |
上下回転(チルト) | −5〜+20度 |
左右回転(スイーベル) | 左右45度 |
縦回転(ピボット) | 左右90度 |
高さ調整 | 150mm |
VESAマウント | 100×100mm |
公称消費電力 | 52W(最大),22.6W(通常),0.3W(スタンバイ時) |
公称本体サイズ | 557(W)×227(D)×455〜549(H)mm(※スタンド含む) |
公称本体重量 | 約5.5kg |
主な付属品 | DisplayPortケーブル,USB Type-Cケーブル, |
保証期間 | 5年間 |
多彩なゲーム向け機能を備えるLCD-GC251RXAB
続いては,LCD-GC251RXABのゲーム用途向け画質調整機能をチェックしてみよう。まずは,ゲーム関連の主な機能をざっくりとまとめておきたい。
●ナイトクリアビジョン
GigaCrystaシリーズ定番である映像の暗部を浮き上がらせる機能が「ナイトクリアビジョン」だ。LCD-GC251RXABでは,「レベル1」「レベル2」「レベル1(自動)」「レベル2(自動)」という4種類の設定がある。暗い場面でプレイするときに役に立つだろう。
●エンハンストカラー
「エンハンストカラー」は,RGBとCMY(シアン,マゼンダ,イエロー)を合わせた6色の色空間を調節して,色を際立たせる機能だ。「エンハンストコントラスト」と「色の濃さ」という2つの設定を手動で変えると,エンハンストカラーの設定が「カスタム」に切り替わる仕様となっている。つまり「エンハンストコントラスト」と「色の濃さ」という2つの設定を,エンハンストカラーという1つの設定でまとめて行えると理解してもいいだろう。
エンハンストカラーの強度は,無効化の「オフ」を含めて10段階。強度を上げると色が鮮やかになり,メリハリが効いた画面になる。好みの色合いなるよう調節するとゲームをよりプレイしやすくなるかもしれない。
●オーバードライブ
ディスプレイパネルの駆動信号を制御して,表示のレスポンスを高速化する定番の機能が「オーバードライブ」だ。LCD-GC251RXABでは,「バースト」という最強のオーバードライブモードを備えるのがポイントである。
オーバードライブは,仕組上,強度を上げていくと映像の輪郭が荒れてくるのだが,映像が破綻するほどに強度を上げるのがバーストモードだ。かなり荒い映像になるので,ふだんの利用はお勧めできないが,応答速度を徹底的に引き上げたいゲームでなら試す価値がある。
なお,IOデータは,LCD-GC251RXABをオーバードライブ「レベル3」の設定にすると,中間調応答速度(Gray-to-Gray)が0.2msという応答速度の速さを謳っている。バーストをあえて利用する機会は,それほどないだろう。
●スルーモード
映像処理回路をバイパスして,ディスプレイ内部での表示遅延を低減するのが「スルーモード」だ。設定はオンとオフの2種類で,オンにすると,後述する子画面機能など一部の機能が利用できなくなる。ゲームのときは必ずオンにしておく機能と考えていいだろう。
●ClearAIM
リフレッシュレート120Hz以上で有効化できる「ClearAIM」は,映像フレームの間に黒フレームを入れることによる「ブレ軽減技術」によって,残像感を低減する機能だ。名前のとおり,FPSのような動きの速いタイトルで威力を発揮する。
スローモーションのサンプル動画を撮影してもバックライトが点滅するためにチラチラするだけで,ClearAIMの威力が分からないのが残念だが,実際にClearAIMを有効化すると,動きの速いシーンでは残像感が減ってシャープな動きになる。ただ,ClearAIMを有効化すると,黒挿入の影響で当然ながら画面がやや暗くなるので,輝度を上げて利用する必要があるだろう。
●子画面機能
LCD-GC251RXABは,映像の上に別入力の映像をはめ込む「子画面」機能を備えている。子画面のサイズは,大/中/小の3段階。表示位置は,画面の四隅を選択できる。
子画面機能は,リフレッシュレート60Hzでなければ利用できないので,PCゲーム向きとは言えないが,LCD-GC251RXABでは,ゲーム機とスマートフォンを組み合わせるといった用途を想定しているそうだ。子画面にUSB Type-C入力を選択して,先述のGC Mixer機能と組み合わせると,子画面でボイスチャットアプリの映像も表示できるので,応用を考えてみるのも面白そうである。
これらの機能は,付属リモコンで「画面モード」を使って,プリセットの設定に切り替えられる。画面モードは「Game」「FPS」「RPG」「Standard」「Web」の5種類で,ゲーム向けの3種類ではスルーモードがオンになり,オーバードライブも有効になる設定だった。
リフレッシュレート360Hzの威力をチェック
本機最大の特徴は,なんといっても360Hzの超高速リフレッシュレートに対応できる点と,ClearAIMだろう。動きの速いFPSタイトルで,とくにこれらの利点が発揮されるはずだ。
というわけで,筆者が普段からプレイしているFortniteで,LCD-GC251RXABの高速リフレッシュレートの効果を試してみた。今回は,CPUとしてRyzen 7 5800X3Dを,GPUにはGeForce RTX 4090搭載カードを使用し,高いフレームレートが期待できる環境を用意した。
これだけの高性能PCでも,Unreal Engine 5.2をベースとする最新のFortniteでは,360fpsを超えるのはなかなか難しいのだが,コンスタントに200fpsを超えてくる程度のフレームレートは得られている。
ということを押さえたうえで,リフレッシュレート360Hzがどれほどスムーズかを960fpsのスローモーション動画で示そう。Fortniteで撃ち合っている様子をリプレイ機能で再生して,Windows 11のディスプレイ設定をリフレッシュレート165Hz,および360Hzにして比較したのが下の動画だ。165Hzを選んだのは,今どきのゲーマー向けディスプレイでは,垂直最大リフレッシュレートが165Hz程度という製品が多いからである。
リフレッシュレート165Hzでは,キャラクターの動きがコマ落ちしているように見えるのが確認できるだろう。これは,ディスプレイ側のリフレッシュレートがゲームのフレームレートを大きく下回ってしまい,キャラクターが速く動くと動きのすべてを表示しきれないためだ。
一方,リフレッシュレート360Hzの動画だと,キャラクターの動きがコマ落ちに見えることはなく,スムーズに動いていることが見て取れるはずだ。敵の素早い動きでも滑らかに表示できるのであれば,戦いやすくなることが動画からでも理解できるだろう。
高速表示にこだわるeスポーツゲーマー向けのLCD-GC251RXAB
昨今のゲーマー向けディスプレイは,高精細化や大画面化を重視する製品が多く,2560×1440ドットや4K解像度,あるいはウルトラワイドタイプのディスプレイが人気を集めている。
そんな中で,解像度をフルHDに押さえる一方で,極限までリフレッシュレートを引き上げたLCD-GC251RXABは,高速リフレッシュレートの表示で勝ちにこだわりたいeスポーツゲーマー向けディスプレイと言えるだろう。ClearAIMやナイトクリアビジョンといったゲーム向けの機能を満載し,まさに戦うためのディスプレイといった印象だ。
ゲームでより高いパフォーマンスを発揮したい人にお勧めできるディスプレイとまとめておきたい。
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