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[E3 2016]不気味な住人たちから正気を隠して生き延びろ。異色のサバイバルゲーム「We Happy Few」のアーリーアクセスが7月26日スタート
We Happy Fewは,第2次世界大戦でイギリスがドイツに降伏してしまったために,イギリス国民が極度のうつ状態にあるという架空の歴史をベースにした作品。薬物の服用によって無理やり躁状態にされている人々が住む田舎町「ウェリントン・ウェルズ」がゲームの舞台だ。
ある日,主人公であるプレイヤーは,偶然に薬を飲まなくなったことで,躁状態にある人々の行動や思考に疑問を持ち始めるようになる。そして,薬物使用を止めたことを他人に悟られないように装って生活を続けながら,町からの脱出を図ることになるというストーリーでゲームは展開していく。
このWe Happy Fewは,真っ白なフェイスペイントを施した住人たちの不気味な風貌と,レトロフューチャーなアートスタイルがユニークだ。何というか,「BioShock」に映画「時計じかけのオレンジ」を混合させたような,独創的な世界観が魅力となっている。
今回ライブデモとして公開されたのは,仕事中に薬物摂取を止めることになる冒頭シーン。1960年代のイギリスをモチーフにした町中とは,まったく異なる印象のオフィス内部を歩き回りながら,同僚たちの異様な行動パターンを目の当たりにしていくことになる。
プレイヤーはやがて,警官に追われて排水溝の中を逃げることになる。その後は逃走中に見つけた隠れ家で生活しながら,食料や武器など必要な物資を集めて回り,ウェリントン・ウェルズから脱出できるであろう日までサバイバルを続けていくという内容だった。
不審な行動を起こせば,警察に通報されたり住民たちに囲まれてしまうのだが,そうなるともう逃げることはほとんど不可能で,その場で倒されたあげく,その地点からゲームをやり直すというゲームシステムになっているようだ。
しかも,マップはプロシージャルに自動生成される仕組みになっており,ゲームを再開するたびに街並みも変わるという。やり込み甲斐のあるサバイバルゲームとして楽しめそうだ。
ちなみに,Compulsion Gamesは,2013年には「Contrast」(PC / PS4 / PS3 / Xbox 360)というパズル要素を重視したアドベンチャーゲームをリリースした実績のあるゲームスタジオだ。
サバイバルゲームというジャンルとしては,ユニークな世界観が目を引くWe Happy Fewだけに,なんとか日本でのリリースにもこぎ着けてほしいところ。体験した最新版は,2015年中に公開されていたバージョンにストーリー性が加わり,グラフィックスもかなり洗練されていたので,今後の進展も楽しみにしたい。
「We Happy Few」公式サイト
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(C)COMPULSION GAMES INC. ALL RIGHTS RESERVED.
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