ミュージック フロム ゲームワールド：Track 251 「スーパーロボット大戦30」「春ゆきてレトロチカ」

Illustration by しなぷう

　最近のお気に入りは，4月からシーズン2を放送・配信中のアニメ「かぎなど」。Key作品は未プレイのものもあるのですが，それでも次々に繰り出されるセルフパロディについ笑ってしまい，個人的にプチKeyブームが来ています。そして，その流れに乗って「planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜」を再プレイ。手軽に感動しつつ，素敵な音楽も堪能したので，次は途中で止めてしまった「CLANNAD」をプレイするぞ！

　ということで，今週の「ミュージック フロム ゲームワールド」は，「スーパーロボット大戦30」と「春ゆきてレトロチカ」のサントラを紹介します！

懐かしいアニソンのメロディに燃える！

「『スーパーロボット大戦30』オリジナルサウンドトラック」

タイトル	『スーパーロボット大戦30』オリジナルサウンドトラック	→Amazon.co.jpで購入
発売日	2022年5月25日
価格	4400円（税込）
レーベル	ランティス
コピーライト	（C）Bandai Namco Entertainment Inc.

　今週の1枚めは，「スーパーロボット大戦30」（PS4 / Nintendo Switch / PC（Steam））の楽曲をCD5枚組の大ボリュームに収録した「『スーパーロボット大戦30』オリジナルサウンドトラック」をご紹介。懐かしのロボットアニメの主題歌をインストアレンジにしたものから，ゲームオリジナルのBGMまで，胸をワクワクさせる熱いメロディが満載のサントラです。

　まずDISC1は，合体ロボの金字塔「超電磁ロボ コン・バトラーV」より，大人が聴いても最高にカッコいい「コン・バトラーVのテーマ」で開幕。さらに，力強いメロディに血がたぎる「機動戦士Vガンダム」の「STAND UP TO THE VICTORY 〜トゥ・ザ・ヴィクトリー〜」や，哀愁漂うサビメロにロボアニメ主題歌の新境地を感じた「重戦機エルガイム」の「エルガイム-Time for L-GAIM-」など，ファンにはおなじみの名曲が続きます。

　DISC2は2018年公開の「劇場版 マジンガーZ ／ INFINITY」より，「マジンガーZ ／ INFINITYバージョン」でスタート。ほかにもJ-POPシーンでヒットした「魔法騎士レイアース」の「ゆずれない願い」や，ゲーム主題歌の範疇を超えて愛されている『サクラ大戦』シリーズの「檄！帝国華撃団」など，人気曲のオンパレードです。

　DISC3には，ゲームの主題歌にぴったりな，JAM Projectによる激熱ハードロック「Drei Kreuz〜鋼のサバイバー〜（GAME size）」や，遠藤正明が歌うハイスピードロック「流離の刃 〜Sleeping Beast〜」，M.A.R.Y. 4 TUNESの流麗な女性ボーカルが魅力的な「Divine beast」など，冒頭の5曲にゲームオリジナルのボーカル曲を収録。

　またDISC3の6曲め以降は，DISC5までCD3枚にわたってゲームのオリジナルBGMを収録。オーケストラアレンジにエモーショナルな女性コーラスを融合させた「死闘、全てを懸けて」，ギターが奏でるクールなリードフレーズに聴き惚れる「今日も世界は回る」，大団円を感じさせる爽快なオーケストラ曲「君と歩んできた道」など，こちらも注目曲が目白押しです。

　CD5枚組に懐かしさと新しさ，そして蘇る感動を詰め込んだ「『スーパーロボット大戦30』オリジナルサウンドトラック」。すべての『スパロボ』ファン，ロボアニメファンにオススメしたいサントラです！

「スーパーロボット大戦30」公式サイト

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ドラマを彩る，上質な音楽にうっとり

「春ゆきてレトロチカ Original Soundtrack」

タイトル	春ゆきてレトロチカ Original Soundtrack	→Amazon.co.jpで購入
発売日	2022年5月25日
価格	3520円（税込）
発売元	スクウェア・エニックス
コピーライト	（C）2022 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. Developed by h.a.n.d., Inc. Story by Nemeton

　今週の2枚めは「春ゆきてレトロチカ」（PS5 / PS4 / Nintendo Switch / PC）の楽曲をCD3枚組に収録した，「春ゆきてレトロチカ Original Soundtrack」をご紹介。アドベンチャー好きの筆者も楽しみにしていた作品で，サントラの登場も待ち望んでいました！
　音楽は多数のテレビドラマやアニメなどで活躍している林ゆうき氏が手がけており，全体的にレトロな昭和時代のミステリー作品を感じさせる仕上がりになっています。

　DISC1の1曲めは「漂流する果実」。ピアノの伴奏とストリングスをバックに切々と歌い上げるジュブナイルなバラードナンバーで，あっという間に本作の世界に引き込まれます。9〜11曲めの「エニグマ」は，令和，昭和，大正と3つのバージョンを収録。令和と昭和はピアノ基調のアレンジですが，大正バージョンでは古い時代の日本映画を彷彿とさせる，美しい琴の音色を堪能できます。

　続いてDISC2へ。1曲めは優雅で心地よく，温かいメロディが流れていく「明日への希望」。ずっと聴いていられる，筆者お気に入りの曲です。15〜17曲めに収録された各バージョンの「Mystery」は，いずれも迷宮に迷い込んで抜け出せなくなりそうな，ミステリアスな雰囲気が漂っています。

　DISC3は，8曲めの「夜明けひとり」に注目。セクシーな女性ボーカルがムーディな曲調とマッチしており，お酒でも飲みながら聴きたところ。16曲めの「哀しみを背負って」は，悲壮感あるピアノ曲。23〜25曲めはメインテーマの「漂流する果実」のインスト版ですが，こちらも琴バージョンが生み出すノスタルジックな雰囲気に惹かれます。

　古き良き日本のミステリー映画を思わせる，上質の楽曲を堪能できる本サントラ。ゲームをプレイしたあとは，もう一度目を閉じて音楽を聴きながら，四十間（しじま）一族で100年にわたって続く，不可解な死の謎に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

「春ゆきてレトロチカ」公式サイト

「春ゆきてレトロチカ Original Soundtrack」特設サイト

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■■風のイオナ■■ マーベルランド生まれのフェアリーランドで育ちで現在はNEO TOKYO在住のフリーライター＆編集者。将来は惑星あくあに移住してサイキックと共存しながら最新ゲームで遊びまくるのが夢。ゲーム＆ゲーム音楽に加えて邦楽インディーロック＆サブカルアイドル追跡，自転車旅行，広島東洋カープの応援などが趣味。地下アイドルグループ，あまりりすのプロデュース＆運営も手掛けています。