連載
結のほえほえゲーム演説:第112回「人狼が苦手なアナタにもオススメしたい,SF×人狼『グノーシア』」
皆さん,「人狼ゲーム」はお好きでしょうか? 私は人狼を好きになってかれこれ13年。「結チャンネル」で毎月人狼番組を配信するようになってからは,かれこれ4年になります。飲み会の幹事すらできない小心者の私が,毎月ゲストを13名集めてでも人狼配信を続けているのは,そりゃもうひとえに人狼が好きだからです。
しかしですね,人狼が苦手な人が一定数いるのも分かります。ええ分かりますよ。「とっさに言葉が出てこない」「みんなの話に付いていけない」「人と議論するのが苦手」「なんか怖い」などなど……。人狼にこんな印象を抱いている方はいらっしゃいませんか? ぶっちゃけ人狼は,「どんな人とプレイするか」の相性バランスがすべてだと思います。「ただ楽しくわいわいプレイしたいエンジョイ勢」の中に「ロジックで考えるのが好きなガチ勢」が入るとまぁ大変。逆もまた然りです。そこで今回は,人狼の対人プレイにイヤな思い出がある人や,苦手意識のある人,そしてもちろん人狼大好きガチ勢もプレイしてほしいゲーム,「グノーシア」(Nintendo Switch / PlayStation Vita)を紹介させてください。
どんなゲーム?
グノーシアをひと言で説明すると,“一人で遊べる人狼ゲーム”です。舞台は宇宙船。個性的なキャラクターが一つの部屋に集まります。「こいつが怪しい」「あいつは信じられる」と繰り広げられる会話の中で「グノーシア」と呼ばれる人狼を探します。プレイするたびにそれぞれの役職が変わり,1ゲームが10分〜15分程度なので,サクサクと繰り返しプレイできるのです。
人狼初心者でも大丈夫
人狼初心者の方にオススメしたい要素として、「CPUは100%ガチガチのロジックで動かないことが多い」点があげられます。「Aさんは〇〇だから怪しい」という論理的な理由がなくても,「ただAさんがキライ」というシンプルな理由で初日からガンガン発言する奴もいます。なので主人公も,“意外と軽率に”怪しんだりかばったりできます。友人知人と人狼するとき,気を遣いすぎちゃう方はいらっしゃいませんか? ここでそんな遠慮は無用です。
人狼が苦手な方にこそグノーシアを手に取っていただきたい理由の一つに,レベルアップ機能があります。プレイを繰り返すと経験値を獲得し,主人公のパラメータを任意で上昇させることができるのです。
例えば……
・論理立てて考えることが苦手! というアナタ
→「直感」上昇で「嘘が見抜けるように」なる
・すぐ怪しまれてしまってつらい! というアナタ
→「ステルス」「かわいげ」上昇で「投票されにくく」なる
こんな感じで,自分が「あったらいいなぁ〜」と思うパラメータを上昇させていけば,推理しやすくなるハズ。
スキルを上昇させるとコマンドを使えるようになります。あくまで勝つために使うんですが,使ったときの周囲の反応が面白いんですよ。「哀しむ」を使って同情を誘ったり,「大げさに言う」を使って大胆な誘導をかけたり。奥の手の最終手段「土下座」も……!?
人狼ガチ勢も満足
人狼って,とにかく人数を集めるのがたいへんなんですよね。だからこそグノーシアでは,最大15人の人狼ゲームがサクッとプレイできちゃうのが嬉しい。とくに,バグ(妖狐)や留守番(共有者)など,多人数じゃないと入れづらい役職がバンバンできるっていうのはたまりませんね。
ガチ勢にとって気になるのは「CPUがどれだけちゃんと人狼するの?」ってところだと思うのですが,キャラクターによってプレイ方針がバラバラなんです。嘘がヘタな人も,直感が冴えている人も,論理立てて考える人も,なかなか人を疑えない人も,誘導が得意な人もいる。人狼同士で身内切りをする人もいる。全員が同じセオリーを共有していないからこそ,説得するのがたいへんなのです。これは,人狼ゲーム愛好家が,高確率で“同じセオリーを共有している”昨今,とても新鮮なこと。「なぜあいつを吊らないんだぁぁ〜」と叫びたくなることも多々ありますが,不思議とストレスを感じず「これを伝えるにはどんな状況を作れば良い?」と試行錯誤できるのが面白いのです。
人狼の魅力
私が人狼を好きになったのは13年前。チャット人狼のログを動画化した「リプレイ動画」を見たのがきっかけです。自分もやってみたいと思い,チャット人狼を始めました。自分が嘘をついたり,嘘を見抜いたりするのはもちろん楽しいのですが,最もテンションが上がるのは,人狼役や村人役を演じている“プレイヤー自身”に触れたときです。
初心者人狼だった私は,夜行動のチャットで先輩人狼にアドバイスをもらいながら潜伏していました。ある夜「偽物の占い師として出ている私はきっと明日処刑されるから,あなたが生き残ってね」と最後のアドバイスをもらったのです。その瞬間,私の中に「人狼陣営として勝つこと」に加えて「そのプレイヤーと一緒に勝ちたい」という望みが生まれました。人狼や村人といった役を飛び越え,そのプレイヤー自身に対する親近感を抱き,謎の信頼関係が生まれることこそ,人狼の醍醐味だと思います。
例えば,私の運営する「結チャンネル」での人狼では,処刑されるときに「好きな人に告白する決めゼリフを言ってください」なんて罰ゲームがあるんです。バチバチの議論を交わした怖いプレイヤーが「〇〇で××だから△△なんですよ! ……で,えーっと毎朝あなたの味噌汁が飲みたいです」なーんて言うんです。真剣に議論を交わしていればいるほど,罰ゲームとのギャップが激しいのですが,そこで視聴者やプレイヤーに,あぁ,あの物凄い剣幕だった人は人狼役であって,この人自身ではないんだ,と理解してほしいんです。
グノーシアというゲームは,そんな“人狼ゲームとして割り振られた役割”と“キャラクター自身”の狭間でドラマが生まれるという,私の大好物な展開がたくさん。主人公がグノーシア(人狼)であることに気付いたとある乗員(村人)が,「主人公を見逃してあげるから,グノーシア(人狼)仲間を全員裏切って,自分を生かしてくれない?」と交渉したりするのです。ほかにも,ゲーム開始時に「私は今回グノーシア(人狼)だ,あなたにだけ打ち明けるから,周囲を説得してみせなさい」と,主人公に宣戦布告してくるキャラクターが出てきたりも。
そうなんですよ! 皆さん! 人狼ゲームってのはね,ロールプレイするゲームなんです! だからこそロールプレイの皮がぺりぺり剥がれて本人そのものが出てきたとき,出てこざるを得なかったとき,最高にエモいのです!
SF×人狼
今回の原稿は,「人狼」という糸口に集中したほうが魅力が伝わるんじゃないか? と思って書いたのですが,実はグノーシアって,SFループアドベンチャーとしても最高のゲームなんです。
ループもののフィクションといえば「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」「魔法少女まどか☆マギカ」「STEINS;GATE」などが有名ですが,主人公として100ループ以上をプレイヤー自身が体感できるという作品は,極めてレアではないでしょうか。
ちなみに,Youtubeチャンネル「結ちゅーぶ!」では,グノーシアの実況プレイ配信をしております。
この記事がアップされる2020年5月30日0:00も生配信中なので,ぜひ遊びに来てください。ゲームが終わるたびに人狼の役割が変わるので,途中からでも無問題ですよ!
最近プレイしているゲーム(2020/5/30)
PlayStation 4:「FINAL FANTASY VII REMAKE」
PlayStation 4:「いただきストリート ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー 30th ANNIVERSARY」
Nintendo Switch:「グノーシア」
Nintendo Switch:「TETRIS 99」
PC:「インペリアル サガ エクリプス」
iOS:「ロマンシング サガ リ・ユニバース」
iOS:「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」
■■結(女優・タレント)■■
女優・タレントとして活動中。国内映画祭にて主演女優賞を多数受賞。幼少期からのゲーム好きが高じ,数多くのゲーム番組でMCを務め,イトキチ(糸吉)の愛称で親しまれている。
公式サイト:http://yui-monogatari.com/
公式Twitter:https://twitter.com/xxxjyururixxx
ニコニコチャンネル「結チャンネル」:http://ch.nicovideo.jp/yuichannel
YouTubeチャンネル「結ちゅーぶ!」:https://www.youtube.com/channel/UCNwmczTygyPzEnouz9tR_Fg/
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