［E3 2017］Daedalic EntertainmentブースでPS4版「Shadow Tactics」と新作ADV「State of Mind」をチェックしてきた

　ドイツのパブリッシャであるDaedalic Entertainmentが，E3 2017のビジネスエリアに「Shadow Tactics: Blades of the Shogun」のPlayStation 4版と，新作アドベンチャー「State of Mind」（PC / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch）を出展していたので，本稿で紹介しよう。

　2016年にPC版がリリースされた「Shadow Tactics: Blades of the Shogun」は，PS4版とXbox One版が欧州で2017年7月28日，北米では8月1日にリリース予定となっている。


　本作は，日本をテーマにしたタクティカルストラテジーとして，PCゲーマーたちの間で話題になったタイトル。政情が不安定な江戸時代初期を舞台に，将軍家を脅かさんとする勢力「カゲサマ」を倒すべく，忍者のハヤト，侍のムゲン，芸者のアイコ，罠使いのユキ，そして猟師のタクマという5人が敵地に潜入するというストーリーだ。

　ミッションごとに決められたキャラクターたちを操作し，特技やステルス行動を駆使しながら進んでいくという，1990年代のヒット作「Commandos」を連想させるタクティカルなプレイが楽しめる。


　コンシューマ版はユーザーインタフェースが改良されているほか，プレイヤーキャラクターはポイント＆クリック方式ではなく，アナログスティックで操作できるようになっている。
　そのためか，今回のデモを紹介してくれたDaedalic Entertainmentのコミュニティマネージャー，Lisa Mallory（リサ・マロリー）氏のプレイは，PC版よりもかなりゲームのテンポが速く感じられた。
　埃をかぶっていたタクティカルストラテジーというジャンルにおける久々の話題作だけに，コンシューマ版にも期待したいところだ。

Daedalic Entertainmentのコミュニティマネージャー，リサ・マロリー氏

　もう1つの「State of Mind」は，人々の記憶をデジタル化することが可能になった未来で，人間の生命と尊厳について苦悩する男を描くアドベンチャーゲーム。低ポリゴンで描かれたキャラクターによって，急速にデジタル化する世界への葛藤を表現する世界観が，多くのプレイヤーの注目を集めている。


　物語の舞台は，発達した文明を謳歌しながらも人口爆発や資源・食糧不足に喘ぐ2048年のベルリン。人間の意識や記憶そのものをサーバーに移植する政府公認のプロジェクト「City-5」が進行しているという設定だ。
　主人公のリチャード・ノーランは，City-5での生活を決意したという置き手紙を残して失踪した妻と子供を探すことになる。

　今回のデモは，過激な反政府デモに巻き込まれたリチャードがドローンの攻撃を受けて気を失い，病院のベッドで目を覚ますというシーンで始まった。
　マロリー氏によると，このシーンはgamescom 2016などで公開されたリチャードの自宅のシーンよりも前にあたるという。


　「State of Mind」のゲームシステムは，未来的なグラフィックスとは裏腹に，クラシカルなポイント＆クリック型のアドベンチャーで，特定のスポットで「見る」「干渉する」といったメニューを引き出したり，複数用意された会話文を続けて選んだりしてゲームを進めていく。
　シンプルだが，それだけにストーリーに集中でき，ゲーム世界に引き込まれそう。発売時期は2017年第4四半期の予定だ。

「Shadow Tactics: Blades of the Shogun」公式サイト