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[G-Star 2017]Netmarbleの次期主力タイトル「TERA M」開発者インタビュー。スマホ向けMMORPGにもコア向けコンテンツを求める兆しが
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印刷2017/11/20 15:00

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[G-Star 2017]Netmarbleの次期主力タイトル「TERA M」開発者インタビュー。スマホ向けMMORPGにもコア向けコンテンツを求める兆しが

画像集 No.006のサムネイル画像 / [G-Star 2017]Netmarbleの次期主力タイトル「TERA M」開発者インタビュー。スマホ向けMMORPGにもコア向けコンテンツを求める兆しが
 G-Star 2017のNetmarbleブースに出展されていた,スマホ向けMMORPG「TERA M」iOS / Android)の関係者に行ったインタビューをお届けする。

 近年のスマホ向けMMORPGでは,オートバトルに代表されるお手軽なゲームシステムの実装が当たり前となっている。ところがTERA Mでは,それと同時に,コア向けのゲームシステムにも力が注がれているのだ。その狙いなどを中心に話を聞いてきたので,PC版TERAの経験者も含め,ぜひご一読を。

写真左:Bluehole squall 「TERA M」総括プロデューサー Go Ungcheol氏
写真中:エリーンさん
写真右:Netmarble Games 「TERA M」パブリッシングマネージャー Han Kyul Lee氏
画像集 No.001のサムネイル画像 / [G-Star 2017]Netmarbleの次期主力タイトル「TERA M」開発者インタビュー。スマホ向けMMORPGにもコア向けコンテンツを求める兆しが
 

[G-Star 2017]エリーンの可愛らしさはスマホでも健在。韓国版の事前登録者数が200万人を突破したスマホ向けMMORPG「TERA M」プレイレポート



――本日はお忙しいなかのご対応,ありがとうございます。今回の「TERA M」の開発で,とくにこだわった部分について教えてください。

「TERA M」総括プロデューサー Go Ungcheol氏(以下,Ungcheol氏):
 PC版TERAの魅力を,極力そのままの形で実現している部分です。本作では,ノンターゲッティング形式のバトルに代表されるTERAのコア向け要素の数々を,スマホアプリにふさわしい形で実装しているんです。

――自分は先ほど,NetmarbleブースでTERA Mをプレイしましたが,オートバトルなどが充実した,とても遊びやすいゲームだと感じました。しかし,コア向けという印象は受けませんでしたね。

Ungcheol氏:
 G-Starに出展しているバージョンでは,来場客に向けて短時間でゲームの魅力を伝える必要があります。ノンターゲッティング形式のバトルを行わずとも,オートプレイでサクサク進められますし,そのように思われるのも無理はないでしょう。

――それでは,もっと先までゲームを進めると,次第に変わっていくのでしょうか。

「TERA M」パブリッシングマネージャー Han Kyul Lee氏(以下,Lee氏):
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 ええ。キャラクターレベルが20〜30前後になると,ノンターゲッティング形式による手動操作が次第に求められるようになります。これはキャラクターを作成してから,1時間から2時間前後で到達できるレベルですね。

――そのほかのコア向け要素はどうなっていますか。たとえば,クラス構成が万全でないと攻略できず,また初見だと即死級のギミックが満載のエンドコンテンツとか。

Ungcheol氏:
 それらもたっぷり用意していますよ(笑)。

――近年のスマホ向けRPGは,手軽に遊べる方面へ進化しています。そんななか,PC版TERAのコア向け要素を取り入れるのは,その進化とは違うようにも感じますが。

Ungcheol氏:
 おっしゃるとおり,TERA Mの開発コンセプトを決める際,社内からそういった懸念の声がたくさん挙がりました。
 しかし,ノンターゲッティング形式のバトルや,パーティプレイにおける高いハードルを乗り越えた先にある達成感は,TERAならではの醍醐味です。たとえスマホ向けアプリでも,これらの醍醐味を実現できなければ,「TERA」の名を冠する意味がありません。

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――TERAのファンにとっては非常に心強いお言葉です。いざ実現するにあたり,苦労はされましたか?

Ungcheol氏:
 今のご時世,オートバトルでサクサク進められないと,その時点で敬遠される方も少なくありません。そういった人に,TERA本来の面白さをどうやったら伝えられるのか,悩みに悩みまくりました。

Lee氏:
 本当にキツかったですよね。

Ungcheol氏:
 ひとつひとつのコンテンツのクオリティを高めて,ゲームを長く飽きさせないようにしなければならないし。PC版にはなかった,昨今のトレンドも取り入れなければならないし。また社内の期待も高く,そのうえローンチ日程に間に合わせなければならないし……。

――ローンチ日といえば,Nexonが注力する「OVERHIT」も,韓国では「TERA M」と同じ11月28日に配信されるんですよね。

Ungcheol氏:
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 Bluehole squallの全社員が,「なんでこんな事になったんだ!?」って仰天していますよ(笑)。

Lee氏:
 それに関しては,弊社が意図的に配信日をぶつけたわけじゃないんです。
 TERA Mは,Netmarbleが2017年に最も力を注いでいるタイトルで,ローンチ日も含め前々から準備していました。
 それと,これは個人的な考えですが,OVERHITとTERA Mはゲームジャンルが違うので,それほど心配はしていません。競合するより,魅力的なタイトルがたくさん登場することで,この業界がさらに活性化してくれることを期待しています。

――韓国のスマホゲーム業界を背負う2社の次期主力タイトルが,現在人気があるジャンルのフォロワーではなく,チャレンジングな試みがそれぞれ盛り込まれています。スマホ向けMMORPGに対するニーズが変わりつつあるのでしょうか。

Ungcheol氏:
 これまでのスマホ向けRPGは,手軽さをアピールするタイトルが多かったですが,コア向けのゲーム内容を望む声が増えてきている兆しがありますね。
 TERA Mでは,その動きを先取りした……と言えると格好いいのですが,そこまで深くは考えていませんでした。結果的にゲーマーのニーズに応えられる,良いタイミングで配信できそうですね。

――ゲームバランス以外では,どの辺りに苦労をされましたか。

Ungcheol氏:
 グラフィックス周りの調整も大変でしたね。
 2011年にPC版TERAがリリースされてから時間が経過し,キャラクターデザインなどのトレンドも変化しています。もともとのTERAの個性や魅力を失わずに,現代のトレンドを取り入れるのは難しかったです。グラフィックスに関しては,これまでの開発中に3度,リファインを行ってきました。

――試遊台で目にしたエリーンは,ほんのわずかですが,PC版TERAよりも大人びているように見受けました。PC版TERAと完全に同じ世界観というわけではないのですか?

Lee氏:
 TERA Mの時代設定は,PC版TERAの1000年前となっており,それがグラフィックスの微妙な違いとして表れています。
 たとえば,PC版に登場している種族やモンスターが,TERA Mの時代ではまだ誕生していなかったり,その逆のケースもあったりします。TERA Mを遊ぶことで,アルボレアの世界をより深く理解できるので,PC版の経験者は,このあたりも注目してほしいですね。

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――まだ誕生していない種族,ですか。……そういえば,TERA Mにダークエリーンは登場するのでしょうか。

Ungcheol氏:
 今はノーコメントとさせてください(笑)。

――それでは話を変えまして,韓国版TERA Mの配信が目前に迫っていますが,それ以降の各国におけるローンチスケジュールは決まっていますか?

Lee氏:
 現在は,韓国でのサービスに専念しています。
 もちろん弊社の主力タイトルですので,将来的にはグローバル展開もぜひ行いたいですね。

――今回のG-Star 2017におけるNetmarbleのラインナップは,TERA M以外も含め,大変なことになっています。パブリッシャとして,今後の展望はいかがでしょうか。

Lee氏:
 こうやってG-Starで大きな存在感を示すことができて,とても誇りに思っています。韓国のモバイル市場でトップになったあとは,グローバル市場でトップを取ることを次の目標に掲げたいですね。

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――そろそろお時間のようですので,最後に,11月28日の韓国版正式サービス開始に向けて,意気込みをお願いします。

Ungcheol氏:
 TERA Mでは,PC版TERAの魅力を極力損なわずに,スマホ向けアプリにふさわしい形で実装しています。PC版TERAを遊んでいるプレイヤーの皆さんご自身も成長されているかと思いますが,そういった人でも「成長したTERA」を楽しんでほしいですね。いつか,日本の皆さんに向けてTERA Mを直接紹介できる日を心待ちにしています。

――本日はありがとうございました。


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「TERA M」(韓国版)公式サイト

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