［gamescom］UbisoftのVRタイトル「Space Junkies」を体験した。ジェットパックで飛び回るマルチプレイシューター

　ドイツ・ケルンで開催中のgamescom 2017に，Ubisoft Entertainmentが2018年春の発売を予定しているVRタイトル「Space Junkies」が出展されている。2人対2人のマルチプレイを体験してきたので，その印象と合わせて，本作の概要をお伝えしよう。

「Space Junkies」公式サイト

　Space JunkiesはOculus RiftとHTC Viveに対応したVRタイトルで，Oculus Touchなどを使ってプレイする。プレイヤーはジェットパックを背負った戦士となり，宇宙空間で戦うのだ。基本的に飛び道具を使うことになるため，ジャンルとしてはマルチプレイシューターになるだろう。

　プレイヤーは腰のあたりに装備されている電子銃を使って戦うのだが，フィールドに浮遊しているさまざまアイテムも利用できる。左手にも銃が持てるので，2丁拳銃スタイルでの戦闘も可能だ。アイテムの中にはシールド発生装置のようなものがあり，左手のシールドで敵の銃撃を避けつつ，右手の銃で攻撃するといったスタイルも楽しめる。
　変わった武器としては，いわゆるパチンコのようなものがあり，右手で玉を手前に引っ張り，手を離すと飛んでいく。思わず片目をつぶって狙いを定めたくなってしまった。


　右手と左手，それぞれに違うアイテムを装備できるところがポイントで，各アイテムの特徴を活かした戦いかたをすれば，かなり有利に戦闘を進められそうだ。チームメイトとの連携を考慮してアイテムを装備すれば，さまざまな戦法を生み出せるという。VR対応のアクションゲームは大味なものが多いという印象もあるが，本作にはやり込める要素がしっかりと用意されていると感じた。


　今回体験したのは2人対2人の対戦で，相手を倒した回数が多いチームが勝ちというシンプルルールだったが，シンプルだからこそ白熱した戦いになった。初めてのプレイということで操作がおぼつかないところもあったが，それでもVR対応ヘッドマウントディスプレイの圧倒的な没入感により，夢中になって撃ち合いを楽しめた。


　VR HMDがまだ十分に普及しているとはいいづらい状況なだけに，チーム対戦ものは苦戦が予想される。とはいえ，シンプルなルールで遊べる本作は，多くの人に体験してもらいたいゲームになっているので，プレイできる場が少しでも多く用意されることを期待したい。

今回の体験プレイで説明を担当してくれたAdrian Lacey氏。UbisoftでVR Producerを務めている