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[G-Star 2018]無数のゾンビが迫る恐怖と,それを吹き飛ばす快感。「World War Z」のプレイレポートを掲載
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印刷2018/11/17 13:35

プレイレポート

[G-Star 2018]無数のゾンビが迫る恐怖と,それを吹き飛ばす快感。「World War Z」のプレイレポートを掲載

 韓国・釜山で開催中の「G-Star 2018」のB2Bエリアに,Saber Interactiveがブースを出展していた。同社は「TimeShift」や「Quake Champions」で知られるゲームメーカーで,2017年12月に新作ゲーム「World War Z」PC / PS4 / Xbox One)を発表し,合わせて動画を公開していた。4Gamerでも,こちらの記事で紹介していたが,詳細なゲームシステムについてはお伝えできていなかった。

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Anatolii Koruka氏
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 会場では,その「World War Z」をメインにしたブースが出展されていたので訪れてみたところ,ブース内に試遊台があり,プレイさせてもらえた。合わせて,本作のリードゲームデザイナーであるAnatolii Koruka氏にも話を聞いたので,その内容をお届けしよう。

 本作はいわゆる3人称視点のシューターで,Koruka氏によると自社で開発するSwarm Engine(日本語訳するなら群集エンジンだろうか)と呼ばれるゲームエンジンで動作しており,1000体を超える大量のゾンビを表示できるのだという。

 ゲーム中のキャンペーンモードは最大4人でプレイでき,ニューヨークモスクワエルサレムという3つのロケーションが登場する。プレイアブルキャラクターは各地域に4人ずつ存在し,それぞれのキャラクターにストーリーが用意されているそうだ。
 なお,進行するストーリーはホストプレイヤーのもので,残りの3人はそれに協力する形式になる。人数が足りなくてもプレイ可能で,その場合,残りのキャラクターはNPCとして一緒に行動するとのことだ。

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 このほか,“PvPvE”が用意されており,ゾンビを退けながら勝利条件を目指して戦うさまざまな対戦モードが楽しめるという。あくまでプレイヤーは,ゾンビからの生き残りをかけたサバイバー達だからということか,直接お互いを倒し合うというものではないらしい。ただ,ゾンビを対戦相手に誘導し,邪魔するといったことはできるのだとか(ただしKoruka氏曰く,テクニックが必要で難しいとのこと)。

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 一通り話を聞いたところで,実際にプレイさせてもらうことに。場所はモスクワで,自分を含めブースにいた4人で挑戦した。コンシューマ機向けにもリリースされるので,ゲームパッドも用意されていたが,筆者はキーボード/マウスでのプレイを選択した。
 簡単に説明しておくと,W/A/S/Dキーで移動,マウス左ボタンで銃撃,右ボタン(ホールド)で武器構え,ホイールでグレネード,Fキーでナイフ攻撃,Qで武器の変更,Eでインタラクション,Shiftキーが走り/歩きのトグル切り替え,Ctrlキーでしゃがみ状態のオン/オフ切り替えと,PCでシューターの経験者がある人にとっては基本的な操作方法となっていた。

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 Koruka氏は手慣れた操作で筆者らを先導していくのだが,前方だけでなく,いつの間にか後方から出現していたゾンビが襲いかかってくるのが怖い。4人いるので,前方を進みながら誰かが後方をカバーしないと,気がついたら囲まれていたみたいなことになるのかもしれない。しかも,フレンドリーファイアが有効なので,むやみやたらにゾンビのいる方向に向かって攻撃するのも危険だ。射線に入らないようなフォーメーションで後方に気をつけつつ,素早く移動したいところだ。
 なお,ところどころに設置されているボックスを調べると,武器の変更や,消費した弾丸・グレネードなどの補充ができる。

 しばらく移動していると,屋敷2階の大きなホールに到着した。どうやら今はシャッターが閉まっていて,先には進めないようだ。しかしここで突如,危険を知らせるメッセージが表示されたかと思うと,1階に大量のゾンビが襲来した。
 幸いにも2階に上がる通路は封鎖されていたのだが,恐ろしいことに大量のゾンビ達は壁をよじ登ろうと数か所に群がり,どんどん積み上がっていくのだ。当然,放っておけば2階に侵入されてしまう。

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 ただ,こういう場所にはお約束と言えるが,機関銃RPG-7といった強力な武器が用意されており,それでゾンビの群れを撃ちまくるのが気持ちいい。こうした強力な武器は通常武器(ハンドガンとボックスから拾えるいずれかの武器の2つ)とは別に装備でき,Qを長押しして選択できる。
 Koruka氏によると,このゾンビ達は1体1体の動きがシミュレートされているそうで,積み上がったゾンビ達の“根元”を撃てば支えがなくなり,ゾンビの群れが形成するハシゴが崩れていくのだ。もちろん,そこを狙ってグレネードを放ったり,RPG-7の爆風で吹き飛ばすのもかなり楽しい。

 そうこうして,舞台はプレイヤーたちの拠点となっているらしいボート(氷に覆われていて動けそうにない)のある場所へ。この場所を死守することが,このステージで最後のミッションになるようだ。
 弾丸などを補給したり,タレットを箱から取り出して,指定ポイントに設置したりしながら様子を見ていると,四方八方からゾンビが出現。ボートに備え付けられた機銃なども駆使しながら――ときおり倒されては,Koruka氏に救援してもらいつつ――どうにか撃退する。
 しかし,ここでもまた危険を知らせるメッセージが。橋の上に無数のゾンビが出現し,こちらに向かってくるのだ。

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 手元にあるグレネードや迫撃砲,銃器をとにかく撃ちまくって接近を阻止しようとするのだが,その数があまりにも多い。壁を突破したゾンビに取り囲まれて1人,また1人と倒れ,筆者も救援待ちになってしまったが,残りの1人がなんとかゾンビを倒しきって,ステージクリアとなった。

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 このように,最後はゾンビに囲まれ,倒すそばから次のゾンビが迫ってくる絶望感が味わえたのだが,ともあれ大量に出現するゾンビを片っ端から倒していくのはかなり気持ちいい。
 本作は現在も開発中で,今回は軽く触れた程度ということもあり,ストーリーの詳細までは分からなかったが,どんなエピソードが待っているのか(小説や映画につながるようなものがあるのか),気になるところだ。Koruka氏によれば,2019年上半期のリリースを目標に開発を進めているとのこと。今後の情報に期待したい。




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