［E3 2018］「ヒットマン2」のハンズオンをレポート。ときにフラミンゴ，ときにバーテンダーとなり，暗殺ミッションを遂行せよ

　ワーナー・ブラザース テレビジョン＆ホームエンターテイメントが，日本国内向けに発売を予定しているステルスアクション「ヒットマン2」（PC / PS4 / Xbox One。海外では2018年11月13日発売予定）。そのハンズオンイベントがE3 2018で行われていた。


　凄腕の暗殺者エージェント 47となって世界各地をまわり，ターゲットをさまざまな手段をもって葬り去っていく「ヒットマン」シリーズ。今回のハンズオンでは，これまで公開された2本のPVにも収録されていた，マイアミのレース会場を舞台とした暗殺ミッションが体験できた。

　今回のターゲットは赤いマシンでコースを駆ける女性レーサーだ。名前は……すぐに忘れてしまったが，その顔はしっかりと覚えたので大丈夫だろう。それよりも，彼女はサーキットをマシンで走っているので，どうやって近付くかのほうが問題だ。

　まずはセキュリティゲートをくぐり，レース会場に入るところから始める。もちろん，銃や刃物を持ったままでは入れないので，エージェント 47は丸腰である。無事セキュリティをくぐったら，地下駐車場に止まっているバンに積んである，銃と爆弾を回収に行く。おそらく依頼主が手配してくれたのだろう。


　会場の中は，レースで盛り上がる観客で大にぎわいだ。その人数もだが，看板や屋台，舞い散る紙吹雪などが美しく描かれており，しばらく寄り道をしてそのグラフィックスの綺麗さに見とれていた。
　バンから無事に銃と爆弾を手に入れると，何やらフラミンゴの着ぐるみを着たお兄ちゃんが，彼女らしき女性と電話をしている。無警戒なうちにそっと忍び寄って絞め落とし，着ぐるみを頂戴した。どうやらこれを着ればVIPエリア内に入れるようだ。


　フラミンゴの姿でVIPエリアに入ると，ちょうどよくワインを飲んでいるメカニックを発見した。そこで筆者は，この人から作業服を奪い，ターゲットのマシンに近づき爆弾を仕掛けるというプランを組み立てる。

　そこからは，メカニックの隙を作るために下剤を探しに行く→厨房にいたバーテンダーから服を奪い変装する→バーテンダーとして近づき，メカニックのワインに下剤を入れる→トイレに駆け込んだメカニックを気絶させ作業服を奪い，メカニックに変装……という流れで，ターゲットに着実に近付いていった。

　この，ターゲットに近付くにはどうしたらいいかを逆算して考え，エリア内のさまざまなものを確認し，状況を見極めて行動するのが実に楽しい。

　しかし，良いアイデアがひらめいたとしても，仕事が雑では元も子もない。例えば，服を奪った相手を放置したり，フラミンゴの着ぐるみを着たまま厨房に入ったり，本人の目の前で下剤を入れたりしたら当たり前だがアウトだ。倒した相手はゴミ箱や冷蔵庫に投げ込んで隠す，着ぐるみで厨房に入るときは人目のない時にダッシュで駆け抜ける，下剤はワイングラスから人が離れたときに入れる……というように，慎重さとタイミングが重要となる。


　また，“凄腕の暗殺者”であるエージェント 47なのだが，妙にコミカルな魅力があるのも素敵だ。本人はいたって真面目なのだろうが，着ぐるみ姿でダッシュする様子や，バーカウンターを拭くふりをしながら，メカニックが下剤入りのワインを飲むところを確認するさまは，ちょっと微笑ましい。

　その後は，メカニックの一員として紛れ，ピットインしたターゲットのマシンに爆弾をセット。観客席に場所を移し，マシンに乗ったターゲットが視界に入ったところで爆弾のスイッチを押して，無事に仕事を終えた。


　ゲームの終了後には，イベント用と思われるプロモーション映像が流れた。同じ女性レーサーがスナイパーライフルで暗殺されるシーンや，爆弾で表彰台ごとふっ飛ばされるシーンなど，さまざまな“ターゲットの最期”が映し出されていた。ミッション中に入手した物やルートによって，さまざまな任務達成方法があるということだろう。

　「ヒットマン2」の国内発売はすでにアナウンスされているが，その発売日は未定。さまざまなシチュエーションで，何通りもある暗殺方法を試してみたいので，日本向けの続報が楽しみだ。

「ヒットマン2」公式サイト

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