「たこパ サバイバル」に感化されて研究した最高のたこ焼き。俺のコラボカフェ：Menu 060

　4Gamerをご覧の皆様こんにちは。クッキングエンターテイナーの大西哲也です。様々なゲームに出てくる料理をプロの料理人が本気で作ったり，プロ目線で勝手に検証して発表したりする「俺のコラボカフェ」。今回もよろしくお願いします。

　新年明けまして（しばらく経ちましたが），おめでとうございます。今年も「俺のコラボカフェ」をよろしくお願いいたします。

　さて，年末年始にごちそうやおせちを食べた後は，食べ慣れたものがほしくなりますよね。そのせいか，お正月を過ぎてからは自宅での「たこ焼き」需要が最盛期を迎えるそうです。初詣の神社に並ぶ屋台のたこ焼きを見て，作りたくなる人も多いのではないでしょうか。家族で作るたこ焼きも，友人と作るたこ焼きパーティーも楽しいですよね。

　今回はたこ焼きに関連した人気ゲーム「たこパ サバイバル」を紹介します。
　たこパ サバイバルは，2022年8月27日にPC（Steam）で，2023年7月20日にNintendo Switchでリリースされた，たこ焼きを作りながら，長期間の生存を目指すというサバイバルゲームです。



　ゲームの目的は，たこ焼きパーティーの食材だけで，できるだけ長く生き延びることです。何を言っているのか分からないかもしれませんが，本当です。プレイヤーは，たこ焼きプレートに生地を流し込み，中身の具材を投じて，焼き上がったら食べていきます。

　たこ焼きに入れる具材によって，タンパク質，炭水化物，脂質のバランスが変わります。栄養バランスが悪いと，プレイヤーは体調を崩して，生存力が低下します。また，カロリーがオーバーすると，お腹いっぱいで食べられなくなり，さらに生存力が低下します。実際にたこ焼きはそこまで栄養のバランスが良い食べ物とは言い難いので，具材でできるだけタンパク質を多く摂ったり，また邪魔したい相手には栄養の少ない具材を入れたりすと，妙にリアルで戦略的なゲームですね。

　本作は4人までのオンラインマルチプレイに対応しています。協力して，できるだけ長い時間の生存を目指すのもよし，ほかのプレイヤーの邪魔をして，自分が生き残るのもよしです。

　さまざまな配信者たちがプレイしている様子を動画にしているので見てみると，とても楽しそうです。単純ながら奥の深いゲームだということが分かりますね。


　ところで，「たこ焼きパーティー」といえば，いろいろな具材を入れるのも楽しいです。とはいえ，私自身は余計な具材を入れない，タコを基本とした，たこ焼きをおいしく作るスタイルのたこパが好きです。大阪のたこ焼きを食べ歩いて調査し，生地の配合を研究し，カセットコンロに設置するたこ焼きプレートも厚手の銅プレートにこだわって，理想のたこ焼きにたどり着きました。

　せっかくですから，たこ焼きパーティーのたこ焼きも美味しいほうがいいはずです。ゲーム内では，何日もたこ焼きだけで生き延びなければいけないのですから，なおさらでしょう。

　今の時代，何が起きてもおかしくありません。このゲームのようにたこ焼きだけを食べて生きていけるよう，私の研究成果を披露したいと思います。

■材料(大玉16個分)
たこやき粉 100g
水 500ml
だしパック 1個
卵 2個
醤油 5ml
みりん 10ml
たこ　 100g

水に出汁パックを入れて火にかけ2分沸騰させて出汁をとり，冷ましておく

ボウルに卵を溶き，だし汁を少しずつ入れ，醤油，みりんを入れてよく混ぜる

たこ焼き粉を入れてダマがある程度消えるまで混ぜる

たこ焼きプレートにしっかりとを油を引き，約200℃（薄く煙が出るくらい）に熱する

生地を半分流し入れ，タコを入れる

残りの生地を入れ，しっかりと焼いてから返していく

全体に焼き色がつき，内部が沸騰し蒸気がポツポツ出てきたら完成

実食

　外側のカリカリ具合はお好みで焼き上げてください。大阪の人はふわふわを好むことが多いようですね。私は，ほどほどにカリっとしているほうが好きです。

　重要なのは，中をトロトロに仕上げることでしょう。たこ焼き粉の袋に書いてある配合だと，こうはなりません。形づくるのは難しくなりますが，ぜひ今回紹介した配合で挑戦してほしいです。

　もちろんソース，マヨネーズ，青のり，かつおぶし，ネギなどのトッピングもおすすめですし，生地に揚げ玉や紅生姜を入れると，より豪華な感じを楽しめますね。

　作り方は，YouTubeの「COCOCOROチャンネル」でも解説していますので，ぜひご覧ください。


　今回のテーマはいかがでしたでしょうか？　面白いと思ったり，実際に試したりした人は「#俺のコラボカフェ」「#COCOCORO」といったハッシュタグをつけてSNSに投稿してくれると嬉しいです。

　それでは，また会いましょう。したっけ！

■■大西哲也（クッキングエンターテイナー）■■
　あるときは，料理研究家，またあるときは，「COCOCOROチャンネル」のYouTuber，しかしてその実体は……，料理を通じて多くの人を喜ばせたいと日々奮闘する，クッキングエンターテイナーだ！　YouTubeでたこ焼きの動画を出したところ，「残念ながら大阪人はみんなやってる当たり前のことですから」「外側をカリカリにするのは分かってないですね」「紅しょうが入ってないんですね」など，たくさんのコメントがついたことに驚いたそう。日本人（特に大阪の人）に愛されているのを，改めて感じたそうです。

※次回の掲載は2024年2月24日を予定しています