SIEがPS VR向けの6作品を発表。VR版「DOOM 3」，原始世界が舞台のVRサバイバル，VR MMO，VR協力型FPSなど

　ソニー・インタラクティブエンタテインメントは本日（2021年3月4日）0：00から「PlayStation VRスポットライト」企画を実施し，PlayStation VRタイトル6作品をPlayStation.Blog（※外部リンク）で発表した。以下，順に紹介しよう。
　なお掲載しているトレイラーはいずれも英語版。PlayStation.Blogの関連記事にある注記によれば，販売されるタイトルは国・地域によって異なる場合があるとのことなので，その点は頭に入れておこう。

「DOOM 3: VR Edition」

リリース日：3月29日


　Bethesda Softworksから登場する「DOOM 3: VR Edition」は，id SoftwareのFPS「DOOM 3」本編とその拡張パック「Resurrection of Evil」，そして「The Lost Mission」をPS VRの技術に合わせて再構築したものとなっている。新たなテクスチャ，シェーダ，サウンドエフェクトで生まれ変わったアイコニックな武器を駆使して，地獄のデーモン達との15時間を超える息をのむアクションを体験できるという。
　なお本作はPlayStation VR シューティングコントローラーに対応。新たに，コーナーの覗き込みや，背後の敵に対応できる“180度のクイックターン”などが可能となる。さらに，体力，アーマー，弾薬を確認できるディスプレイが，プレイヤーキャラクターの手首に追加される。

「Song in the Smoke」

リリース日：2021年


　「Song in the Smoke」は，17-BITが手がけるVRサバイバルゲーム。プレイヤーは，美しく危険な原始の世界を舞台に，食料を調達したり，武器を作って獣を狩ったり，毒や怪我を治す解毒剤や治療薬を調合したりといった形でサバイバルに挑む。
　本作はPlayStation Move モーションコントローラー（以下，PS Move）に対応しており，戦いでは攻撃のブロックや回避，実際に弦を引っ張るようなアクションで弓矢を使用することができる模様。「どうやって生き延びるのか？」に重点を置いたタイトルだが，獣達に“他の何か”が加わっているなど，この世界には多くの謎が秘められているようである。
　なお本作のキャラクターデザインは寺田克也氏が担当。そのアートワークも大きな見どころとなっている。

FRACKED

リリース日：2021年夏


　nDreamsが手がける「FRACKED」は，ハイペースなラン＆カバーガンプレイ，そして爽快なフリーラン，スキー，クライミングをシームレスに融合させたというアクションアドベンチャーゲーム。「こちら」の記事でもお伝えしたとおり，「Phantom: Covert Ops」のクリエイターが手がける新作だ。
　舞台は“Fracked”と呼ばれる，“山の水圧粉砕施設の奥深くに閉じ込められた地域”となっており，そこは異次元から来た狂人達に乗っ取られているという。プレイヤーは世界最後の希望，そしてヒーローとして激しい戦いに身を投じる。
　本作はPS Moveで操作するタイトルとなっており，“掴む”動きを含むカバーアクションが可能，そしてクライミングやジップラインの使用，リロードなどはすべてプレイヤーの手で行うことになるという。決められた道筋や映画のようなカットシーンはなく，すべてプレイヤーの操作と動き，アクションによって進んでいくというのもポイントである。
　なお本作はPS5アップグレードの予定もあるとのこと。PS5でプレイすると，フレームレートやローディング時間，解像度が向上するとされている。

「I Expect You To Die 2: The Spy and The Liar」

リリース日：2021年


　Schell Gamesの「I Expect You To Die 2: The Spy and The Liar」（以下，IEYTD2）は，2016年12月にPS VRなどに向けてリリースされた「I Expect You to Die」（PC / PS4）の続編。I Expect You to Dieは，スパイの滑稽なシチュエーションを描いた，パズル要素を含むVRゲームだ。
　IEYTD2でも，プレイヤーの任務はスパイ活動と潜入捜査となっている。今回は，世界征服を企む組織・Zoraxisの新たな計画を阻止するため，危険な世界に入り込むようである。詳細は近日中に公開となるようだが，まずはトレイラーをチェックして，変装したり，引き出しを漁ったり，目についたドーナツを口に放りこんだりしている様子をチェックしておこう。

「Zenith」

リリース日：未定


　Ramen VRの新作「Zenith」は，カラフルなオープンワールドとアクションアドベンチャーを融合させた“VR MMO”であるとされている。JRPGにインスパイアされ制作しているタイトルであるという。
　本作は「The Fracture」と呼ばれる大災害から何世代も経た世界を舞台としており，プレイヤーは大災害の再来を防ぐために，人や神々と戦いを繰り広げる。プレイヤーキャラクターは旅の途中，すべての生物が持つ魔法の生命力である「Essence」の力で成長していくという。
　Zenithのゲームプレイは，触覚的でシンプルという点がウリ。投げる，ブロックする，かわす，あるいはパリィのようなさまざまなアクションが可能となっている。「時間を遅くしながら矢をかわす」といったことも可能のようだ。
　なお本作の大自然や未来都市などロケーションはさまざまだが，舞台の「どんなものでも登ることができる」というのも大きな特徴となっている。

アフター・ザ・フォール

リリース日：2021年夏


　「Arizona Sunshine」（PC / PS4）を手がけたVertigo Gamesによる「アフター・ザ・フォール」（After the Fall）は，ハイペースで展開する協力型FPSとなっている。既報のとおりOculus Rift，SteamVRでも登場するタイトルで，本作はクロスプラットフォームのマルチプレイヤーに“完全対応”するという。
　その舞台は，1980年代に世界が凍りついてから20年が経過した，雪と氷に覆われたロサンゼルス。プレイヤーは，氷に覆われたアンデッド生物「スノーブリード」がはびこる危険な地上で戦う。
　本作は2つのPS Move，もしくはPlayStation VR シューティングコントローラーでの操作が可能とされている。1980年代で世界が止まったポストアポカリプスものであり，“カセットプレーヤーをミサイルランチャーに改造した武器”などの一風変わったガジェットが登場するというのも気になるところだ。
　なお本作に関しては，数週間後に新たなゲームプレイトレイラーを公開する予定とのこと。こちらも楽しみにしておこう。

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