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AYANEOが2023年に発売予定の携帯型ゲームPCを一挙に公開。軽量モデルから単体GPU搭載の高性能モデルなど
AYANEO AIR Plus
「AYANEO AIR Plus」は,2022年9月に国内発売となった「AYANEO AIR」の後継機と言える製品だ。AYANEO AIRは,約5.5インチサイズのディスプレイを搭載するのに対して,AYANEO AIR Plusは約6インチサイズと大きくなっている。
標準モデルの搭載CPUは,IntelのノートPC向け第12世代Coreプロセッサ「Core i3-1215U」,またはAMDのノートPC向けAPU「Mendocino」(開発コード名,Ryzen 7020/Athlon 7020シリーズ)を採用するという。さらに上位モデルでは,「Ryzen 7 6800U」を搭載するそうだ。
2022年6月に発表時には,299ドルという価格が示されたが,今回は価格は明らかになっていない。原材料費の高騰などもあり,値上がりも考えられる。AYANEOによると,標準モデルは中国の春節明けに予約の受付を開始するという。一方で上位モデルは,2月以降の量産に向けて部材を調達中とのことだ。
AYANEO SLIDE
「AYANEO SLIDE」は,2022年5月にAYANEOが開催したプレスカンファレンスで発表となった製品だ。6インチサイズのスライド式ディスプレイを備えており,ディスプレイ部分を上に動かすと,小型キーボードが現れる構造となっている。
2022年の段階では搭載CPUをRyzen 7 6800Uとしていたが,今回の発表では,ノートPC向け「Ryzen 7000」シリーズを採用することが明らかとなった。
AYANEO SLIDEは,2023年第1四半期にプロトタイプを披露,第2四半期に発売というスケジュールで開発が進められているという。
AYANEO NEXT II,AYANEO KUN
「AYANEO NEXT II」の続報も公開となった。AYANEO NEXT IIは,スペック重視の製品で,Ryzen 7000シリーズに加えて,単体GPUを搭載するのが見どころである。
2022年6月の段階では,ノートPC向け第12世代Coreプロセッサと,Intel製GPU「Arc」の組み合わせの搭載も予告していたが,今回の発表ではIntel製プロセッサの記載はなくなった。
いまのところ,どのGPUを採用するのかは明らかになっていないが,これまでの携帯型ゲームPCとは一線を画す性能を持つ製品になりそうだ。また,ディスプレイは8インチを超える大型のものを採用するとのこと。2023年末の発売を予定している。
また,「AYANEO KUN」という新たな製品も発表となった。ただし,AYANEO KUNに関する情報はほとんどなく,春節後にあらためて発表するという。
AYANEO Pocket AIR
最後の「AYANEO Pocket AIR」は,AYANEOファミリとしては初となるAndroid搭載ゲーム機だ。AYANEO AIRのデザインを継承しており,ディスプレイに約5.5インチサイズに有機ELパネルを採用するという。
搭載SoC(System
また,AYANEOによると,AYANEO Pocket AIRには,「Exclusive retro games database」なるものを備えるという。レトロゲーム機のソフトライブラリのようだが,ソフトウェアの権利者から公式なライセンスを取得しているかどうかは分からない。
AYANEO Pocket AIRについては,開発の進捗やおおまかな発売時期も明らかになっていないので,今後の続報に期待したい。
もともと豊富な製品ラインナップを用意するAYANEOシリーズだが,2023年もそれは変わらないようだ。このうち,どの製品が国内発売となるか楽しみだ。
AYANEO公式Webサイト(英語)
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AYA NEO
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