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印刷2023/05/20 12:00

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「三國志 真戦」2周年記念映画“赤壁炎上”試写会をレポート。歴史考証・映画・ゲームの視点から物語をひも解く【PR】

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 2023年5月19日に,Qookka Entertainment Limitedが手がける,スマホ向けシミュレーションゲーム「三國志 真戦」iOS / Android)がサービス2周年を迎えた。

 本作は,コーエーテクモゲームスの「三國志13」をベースに,同社監修のもと制作された歴史戦略シミュレーションゲームで,2023年現在は全世界で8000万ダウンロードを突破している。

(C)Qookka Entertainment Limited. All Rights Reserved.
(C)Shanghai TCI Network Technology Co., Ltd. All Rights Reserved.
(C)KOEI TECMO GAMES CO., LTD. All rights reserved.
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 そしてこの2周年を記念し,映画「赤壁炎上-もう一つの三国志を紡ぐ、男たちの邂逅-」が制作され,2周年当日となった昨日,本作のYouTube公式チャンネルおよびTwitterで動画が公開されることとなった。

 本映画では,ゲームの名誉アドバイザーを務めるジョン・ウー氏が総監督を務め,ただの兵卒にすぎない無名の青年にスポットを当てた“もう一つの赤壁の戦い”が描かれていく。

 本稿ではこの映画の魅力を,特別試写会の模様とともにお伝えする。

映画「赤壁炎上」YouTube

「三國志 真戦」公式Twitter


「三國志 真戦」公式サイト

「三國志 真戦」ダウンロードページ

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最大200人対200人の大規模戦!
知略を尽くして洛陽陥落を目指す!


 まずは「三國志 真戦」のおさらいから。本作のプレイヤーは小さな城の名もなき領主からスタートする。

 そこからコツコツと武将を集め,自城の内政を進めて,領地の占領・拡大を目指していく。多種多様な武将たちの組み合わせにより,部隊の編制や戦術も膨大である。

 サーバー内の戦火が広がれば,最大200人vs.200人による大規模戦に発展することもある。そうならないよう,あるいはそこに引きずり込むように,プレイヤー同士は手練手管の外交で戦局をコントロールしていく。そうした大河の流れのなか,洛陽を陥落させ,覇業取りを目指す。

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 大きな特徴は,2〜3か月ほどのサイクルで環境がリセットされる「シーズン制」であることだ。(各サーバーの)シーズンが進むごとに新武将,シナリオ,システム,ダンジョンなどが追加され,歴史の新たな追体験はもちろん,ゲーム内コンテンツも拡充されていく。

 前シーズンから次シーズンへの移行時は,手持ちの武将などの資産は引き継がれるものの,全プレイヤーの武将のレベルや占領した領地などは初期化され,ゼロからの再スタートとなる。
 ゲーム内資源や時間短縮アイテムなど,プレイを有利にするためのアイテムも販売されないため,前シーズンの覇者だろうとプレイの手を抜けば,前回苦汁をなめた者たちにたやすく打ちのめされる。

 こうした徹底的な公平性のもと,知略を尽くして戦い合うことで,プレイヤーたちのシーズンごとの歴史が紡がれていくのだ。

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 一方,映画で描かれていくのは,天下統一も目前と思われていた曹操が大敗した「赤壁の戦い」である。
 その描かれ方も,ド迫力な決戦アクションに重きを置くでもなく,“曹操陣営に疫病が蔓延していた”という話が主軸になっている。

 しかも,スポットが当てられるのは周瑜や諸葛亮といった華々しい武将ではなく,名もなき一兵卒の青年「江川」(コウセン)だ。
 戦争の行く末など知るよしもない,日々の糧に窮していた兵士が,自陣に蔓延する疫病の真実を知り,義侠の士となる。

 なかでも見どころは,物語終盤に開かれる軍議所のシーン。そこでは曹操,程昱,黄蓋,龐統といった名士たちが知略を尽くし,戦いの行方を左右する心理的な駆け引きを繰り広げていく。その緊迫したシチュエーションに投じられる一石が,現状を目の当たりにした江川。
 時代の脇役にすぎない彼が,さまざまな思惑が入り混じるなか大義に殉じたことで,歴史を一変させるほどの大きなうねりを生み出す。

 その生き様は「三國志 真戦」とも大いに通じる面がある。

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 この映画はつまり,「三國志 真戦」が持つ,無名の君主=プレイヤーの選択・行動でも大局に少なからず影響を与えられる,といったゲームの醍醐味そのものにフォーカスしていると言えよう。

 歴史で語られることのない存在であっても,各々が役割を果たし,知略をめぐらせれば,ときには天下統一の行方すらも左右する。江川のようにどんな人でも戦局を変える可能性を秘めている。それが「三國志 真戦」の奥深さであり,本映画で描かれていることだった。


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三者三様の視点で映画「赤壁炎上」を語る


 東京・秋葉原のUDXシアターで行われた特別試写会には,公式生放送でおなじみのMC・ちゅうにーさんをはじめ,三国志専門家かつ早稲田大学 文学学術院 教授で,本映画の日本語訳監修も務める渡邉義浩さん,映画解説に定評がある大島育宙さん,ファミ通Appからキック一郎さんが登壇。

 会場では抽選で選ばれた50名のファンとともに,約30分尺の映画を視聴後,それぞれの観点で作品のポイントが語られていった。

 なお,以降は映画の一部ネタバレを含んでいる。そもそもの赤壁の戦い自体,現代においてはネタバレなどあってないようなものだが,映画を真っさらな気持ちで鑑賞したい人は注意だ。

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写真左から,ちゅうにーさん渡邉義浩さん大島育宙さんキック一郎さん
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 本映画の総監督であるジョン・ウー氏と言えば,三国志を題材にした大作映画「レッドクリフ」をはじめ,「男たちの挽歌」「M: I-2(ミッション: インポッシブル2)」など,歴史スペクタクルやアクションムービーを多数手がけてきた香港を代表する映画監督だ。

 同じく赤壁の戦いの題材とした「レッドクリフ」では,曹操陣営は敵対勢力として描かれていたが,この映画では同じウー氏作ながらも「曹操が名君として描かれているのが面白い」と語る大島さん。
 「レッドクリフ」の日本語版監修などに携わった渡邉さんも,本映画では疫病のために曹操が自陣を焼き払うという,以前の作品とは異なる資料や視点をもとに描かれているのが魅力だと話す。

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 大島さんは映画的な考察として,まずはウー氏の作家性の高さに着目。本映画では,夜間や密室など暗がりのシーンが多いが,漢王朝の五行思想の五徳の一つ「火徳」を命運としていた時代性の象徴と,舞台照明を兼ねた炎の扱い方が織り交ぜられていてすばらしいとコメント。
 またウー氏の作品は戦争や暴力をテーマとしたものが多いが,大島さんは「(ウー氏が)厳しい時代に生まれ育ったからこそ暴力を強く否定し,平和を願っている人だ」と指摘する。

 渡邉さんも,曹操が自ら注釈を入れるほど愛読していた兵法書「孫子」を例に出し,「孫子の兵法は“戦わない兵法”を説くもので,曹操も人的被害をなるべく避けようとしていた人物」と見解を述べる。ウー氏が描く曹操像にせよ,「レッドクリフ」のときも「まずは相手を降伏させるべく働きかけていた」とし,曹操の人となりが推し量れるとした。
 そのうえ,本映画では“平和を目指す曹操”を描くと同時に,暴力を嫌うウー氏が「(商業的なウケを狙うのとはまた違う)本当にやりたいであろう展開を描いている気がしました」と,その有り様をたたえた。

 さらに,本映画では有名武将ではなく名もなき兵士を主役としていることで,キック一郎さんも「この映画はまさに,主人公が『真戦』プレイヤーたちの代理人のように感じた」と語る。
 次いでちゅうにーさんも,ウー氏や制作スタッフのインタビュー動画を目にし,「(プレイヤーの)1人ひとりに焦点を当てたいという思いが,映画からよく伝わってきました」と感想を口にした。

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 続いては,作品の見どころとなる軍議所のシーンについて。
 大島さんは来場者に「曹操は最初から黄蓋と龐統の企みを分かっていたように思いませんか?」と投げかけ,(作中の)曹操が黄蓋の苦肉の計を見通し,傷の有無を探っていたのではないかと持論を述べる。

 江川が軍議所に乗り込んだ場面で,彼が曹操ではない者にあいさつしてしまったところも「曹操はあえて自分のオーラを消していたのでは?(己を作為的にコントロールできるという人物描写なのでは)」と解釈。程昱が江川に非道な策を授けるときも曹操がうつむいて首を振っている点や,天兵(天命を授けられた兵士。死兵と同義)にされた江川に盃を捧げている点からも,彼の人となりが細やかに演出されていると話す。

 ついでに,キック一郎さんが「この程昱はたぶん,太平道法と刮目相待を積んでいませんね」とゲームネタを付け加えて補足すると,会場のファンたちは笑いながら大きくうなずいた。

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 次に渡邉さんが,歴史考証の深さと再現度の高さについて語っていく。例えば軍議所のシーンに登場している小物は,実在の遺跡から発掘されたものを(構造再現で)復元し,使用しているようである。曹操たちの席次も当時のしきたりに則ったものだという。
 登場人物たちの服装に関しても,当時着られていた「馬王堆漢墓(まおうたいかんぼ)」を再現したもので,江川の衣装や髪の束ね方も,秦の「兵馬俑(へいばいよう)」をイメージしていると考察した。

 武器についても,この時代で一般的な「環首刀(かんしゅとう)」が用いられている。環首刀とは切るための刀ではなく,刺突,または殴打による脳震盪を狙う兵士用の刀剣で,これに小刀をプラスするのが兵卒の一般的な武装だという。映画だからと,小ぎれいな見た目の刀剣を用いるのではないところにリアリティを感じたらしい。
 こうした道具へのこだわりや再現性もさることながら,渡邉さんの造詣の深い考証自体にも,会場からは感嘆の声が上がっていた。

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 普段からゲームを遊んでいるというキック一郎さんは,ゲーム内の艦船デザインが映像内で完全再現されていたことを挙げる。
 渡邉さんいわく,実際の艦船の「蒙衝(もうしょう)」の先端はそこまで鋭利ではないそうだが,今回は歴史上の実物を踏まえてリデザインされたゲームグラフィックスの再現が重視されたようだ。いわばゲームからの逆輸入であり,真戦なりのファンサービスと言える。

 さらに本映画の曹操は「司馬懿・曹操・満寵で組み,妥協なく戦法を積んでいる。属性値は魅力・政治・知力がMAXで,統率はやや低めかも」とゲーム的な視点で評価。個人的に程昱を好んでいるらしく「彼を曹操や賈詡と組ませると強い」と攻略面のアピールも欠かさない。

 程昱が話題に挙がると,渡邉さんが「曹操は程昱をはじめ,部下とは個人的にあまり関わらない一方,賈詡とは仲がよかった」と考証を述べる。曹操は先進的な天才肌であったことで,その考えを周囲の人物が理解するのはなかなか難しかった。そうした孤独が彼を文学へと向かわせ,志や民への思いを歌った詩が生まれていったとされる。そんななかでも賈詡は,曹操の心情を理解できる唯一の相手だったようだ。

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 映画の魅力が三者三様で語られたのち,今度は「三國志 真戦」のゲーム画面を見ながら,両作の共通点に迫っていった。

 最初に挙げられた「歴史を忠実に再現した,三国志の舞台のリアリティの高さ」では,武将の立ち絵やステータスが実際の活躍からイメージされたものであると紹介される。例えば曹操の兵種適性「騎兵S」は,彼が切り札としていた騎兵「虎豹騎」などを由来としているのだろう。

 プレイヤーが武将ともども引き連れる「兵種の見た目」については,渡邉さんが槍兵や弓兵に注目。ゲーム内の槍兵は「戈(か)」を装備している。これは槍のように突くだけではなく,先端の横に飛び出た刃で相手の足を薙いだりできる,より実戦的な武器である。弓兵が持っている弓にせよ,弓らしいイメージから想起されがちな長弓ではなく,より普遍的に扱われていた短弓であることに感心を寄せていた。
 なお,武将のスキルに相当する「戦法」も,陸遜や周瑜は火攻めが得意など各々の逸話が反映されている。

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 「真戦」では,一定周期で舞台がリセットされるシーズン制が採用されている。シーズンごとに新たな武将,システムが追加されるのはもちろん,強い人がそのまま強い立場を(努力なしで)維持できるわけではない点や,サーバーの新設に伴い,同時期に始めた初心者同士で当たりやすくなっている点も,安心して遊びやすいとしている。
 長く続いているゲームでは,環境が成熟しきってしまい,初心者が入りづらい問題が発生するものだが。「真戦」は環境リセットを運営の基本に取り入れていることで,誰でもいつでも参入しやすいわけだ。

 ゲーム内では実際,最大200人vs.200人の同盟戦もそこかしこで発生し,相手が休息を取っていそうなタイミングで奇襲を仕掛けるといった,リアルな人間相手だからこその駆け引きも発生しているという。

 さらに本作では,あらゆる場面で必須の資源が有料で購入できない。つまり,お金をつぎ込んで時短強化を図るなど,手軽にPay to Winできない仕組みで,プレイヤーたちの公平性を担保している。
 それだけに地形の活用,部隊の編制,武将の戦法,兵種の相性など。誰もが知恵や工夫で勝負の決め手を編み出せる。例えば風向きを意識した火攻めや,最前線に城を建てて時間稼ぎをするなど,個々人の判断次第で戦局を大きく塗り替えることができるのだ。

 そうしたゲームコンセプトが,いかに映画の演出に反映されていたのかをあらためて再認識させられたところで,最後にキック一郎さんが「映画を見て興味をもってくれた方々は,迷わずダウンロードしてみてください。始めたばかりでも偵察などで同盟に貢献ができるやり方はたくさんありますし,誰でも気軽に遊べます」とトークを締めくくった。

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この後,来場者からの質問コーナーでは「曹操は頭痛持ちだったようですが,文献にはほかの武将の持病なども残ってるのでしょうか」「当時の兵士はどんな食事を取っていたんですか」「曹操が赤壁で勝つにはなにが必要だったのか」といった,さまざまな質問が寄せられた。それらに対する渡邉さんの「曹操の頭痛は虫歯由来だったのでは」「日常的な物事になればなるほど記録に残らず歴史学者を悩ませる」などの返しで,会場は最後まで盛り上がっていた
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 ちなみに現在,ゲーム内外で2周年記念キャンペーンが開催中だ。

 交換したい強力な星5武将を獲得できる絶好の機会なので,興味を抱いた人はもちろん,既存プレイヤーもこの機会にぜひ曹操や諸葛亮などを確保して,新たに繰り広げられていくシーズンに挑んでいこう。

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■2周年記念キャンペーン概要

○映画感想文募集キャンペーン(5月19日〜5月26日)
 映画公開にあわせて,公式Twitterアカウントでは「映画感想文募集キャンペーン」を開催中。参加者は豪華プレゼントをもらえるチャンスなので,どんどん投稿してみよう。

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○ログイン報酬(5月19日〜5月25日)
 イベント期間中,歴史勢力値300以上の君主がゲームにログインすると,祝2周年報酬を毎日受け取れる。

○求賢令(※5月18日メンテナンス終了後〜)
 2周年を機に,すべてのシーズンに求賢令システムを実装。求賢令を集めると,交換したい星5武将を1人交換できる。

○多士済々(5月19日〜5月25日)
 イベント期間中,歴史勢力値300以上の君主が参加可能。情,義,勇,謀の4つの任務をすべて達成すると,必ず星5武将を入手できる招募が1回行える。

○福運到来(5月19日〜5月25日)
 イベント期間中,歴史勢力値1500以上の君主が20時までにゲームにログインすると,抽選で10000金銖が当たる抽選に参加可能。毎日抽選で10名の君主様に周年大賞(10000金銖)をプレゼントさ,イベント最終日の抽選結果発表後は落選したすべての君主に周年佳賞(400金銖)を1回プレゼント。

○私の真戦記―2年間の振り返り(5月19日〜5月25日)
 個人データを振り返って「三國志 真戦」での歩みを再確認。金銖の特典もあり!

○戦宝くじ(5月17日〜5月25日)
 “7777金銖”などのゲーム内特典ほか,旅行券や商品券などの賞品が当たるチャンス!

○戦略家たちの2周年メモリーズ―『三國志 真戦』と共に(5月23日〜)
 ユーザーからの応募作品をもとに制作した特別動画を公開!


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