［gamescom］アポカリプス後の世界を再興する「Sandwalkers」は，ピクセルアートやキャラクターが気になるローグライトRPG

　ドイツのケルンで開催されたgamescom 2023のGoblinz Publishingブースにおいて，同社内部スタジオとして発足したGoblinz Studioが手掛ける新作ゲーム「Sandwalkers」（PC / Nintendo Switch）のPC版が出展されていたので紹介しよう。


　「Sandwalkers」は，巨大隕石の落下によって崩壊してしまったファンタジー世界“ウワンド”を舞台としたローグライトRPGだ。砂の大地と化したことで獰猛なクリーチャーや盗賊集団ばかりが跋扈することになった不毛地帯“フィシ”を旅する一団が，本作の主人公となる。
　かつては共生していた異なる部族だが，現在では大地で点在するように暮らしており，10年に一度，巨大な甲虫の背中に乗ったキャラバン隊を通して貿易するほどしか，部族間の交流はなくなっている。
　プレイヤーのキャラバン隊は，すべての部族が集える場所を作るために，生命の樹である“母なるウママの木”を復活させる方法を探して，このフィシの砂漠を探索して回ることになる。


　どこかクラシカルな，六角マスで構成された探索マップが独特だが，これはゲームを開始するたびに自動生成されるシステムになっていると，Goblinz Studioのゲームデザイナー，フェリックス・モル（Felix Moll）氏は解説する。まだ近くまで寄っていない地域はサンドカラーの霧で詳しく見えないため，どの場所でどんなイベントや遭遇があるのかはプレイヤーが進む方向によって異なるだけでなく，フィシの砂漠では時おり天変地異が発生して地勢を大きく変化する。
　また，ランダムに発生するそれぞれのイベントでも，プレイヤーは複数のチョイスが迫られるなど，ストーリーは多岐に分裂していく趣向になっているようだった。


　キャラバン隊のキャラクターは，ナメクジ，ヘビ，アリ，ゾウ，ヤギ，ワシといった，あまりヒーロー的ではない生物たちを擬人化したものになっており，同じ種類であってもその職種などによって見た目も異なる。
　敵と出くわした際にはターン制バトルが始まるが，倒されたキャラクターは戻ってこないため，新たなキャラクターを雇用してキャラバン隊に加える必要がある。ストーリー上でも，こうしてキャラバンのメンバーは次々と入れ替わりながら，何世紀にもわたって砂漠を放浪し，生命の樹の再生と安息の地を探し出すという設定になっているのだ。


　バトルシーンやイベント発生時のアートワークはピクセルアートによって細かく表現されている。本作は，今年に入ってからもKickstarterを使ったクラウドファンディングに成功するなど，順調に開発が進められているようだ。公開されているSteamストアページによると，テキストとインタフェースが日本語に対応するとのこと。年内にもリリースされる予定になっているので，気になる人はウィッシュリストに追加して，続報をチェックしておくと良いだろう。

「Sandwalkers」公式サイト