［gamescom］「ヌヌの唄：リーグ・オブ・レジェンド ストーリー」は良質なプラットフォームアクション。ヌヌは母親に会えるのか

　Tequila Worksが開発する「ヌヌの唄：リーグ・オブ・レジェンド ストーリー」（PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch。以下，ヌヌの唄）が，ドイツで開催中のゲームイベント「gamescom 2023」のLevel Infiniteブースに出展されている。実際にプレイできたので，ゲームの概要と印象をお伝えしよう。

「ヌヌの唄：リーグ・オブ・レジェンド ストーリー」公式サイト

　ヌヌの唄は，Riot Gamesがサービス中の「リーグ・オブ・レジェンド」に出てくるチャンピオン（キャラクター）である，ヌヌとウィルンプが主人公のアクションアドベンチャーゲームだ。

　プレイヤーはヌヌか，頭の上にヌヌを乗せたウィルンプを動かし，さまざまなギミックが用意されたマップを進んでいく。ヌヌ1人では戦闘力が心もとなく，基本的にヌヌを頭に乗せたウィルンプを操作することになる。だが，たとえばウィルンプでは入れない小さな穴に入ったり，隙間を抜けたりしなければいけないシチュエーションでは，ヌヌの小ささが生きてくる。


　また，ウィルンプは気分屋というかなんというか，ヌヌを頭に乗せっぱなしだと機嫌が悪くなり，動かなくなってしまう。そんなときは操作をヌヌに切り替え，ウィルンプを撫でてあげるなどして機嫌を直すことが必要だ。


　ヌヌは魔法を使うことも可能で，ウィルンプの頭に乗ったままで火の玉を作りだし，それで進路の邪魔になる植物を焼き払って道を作り出せる。また，氷の魔法も使え，池を凍らせるといった芸当が可能だ。


　今回のプレイでは道の先に大きな池があり，先に進めなくなったが，ヌヌの魔法で池の一部を凍らせてそこを足場にして進み，次いで滝を凍らせてその上に登り，新たなルートを作り出すという場面もあった。ゲーム序盤だったので，適当に足場を作っても余裕だったが，先に進めば，凍らせる位置にも気を使う状況にも遭遇しそうだ。


　また，雪山の下り坂では，ウィルンプをソリのように使い，ひたすら滑っていくという場面も見られた。ものすごいスピードで坂を下っていくのだが，道に割れ目などがあり，放っておくと崖下に落ちてしまう。道が途切れるギリギリのタイミングでジャンプして割れ目を飛び越える必要があるわけだが，タイミングはそこそこシビアで，何回か落ちてしまった。初見でいきなり飛び越えるのは難しい場所もあるため，ある程度コースを覚えるなどの必要はありそうだ。


　ヌヌの特徴で忘れてはいけないのが，笛の存在だろう。マップ内には笛の音に反応して動く岩や石柱などもあり，それらをうまく動かして進んでいけるようにするのだ。


　笛はRTボタン，RBボタン，LTボタン，LBボタンそれぞれで違う音が出せ，さらに2つのボタンを組み合わせることでも違う音が鳴る。序盤では，岩に描かれている音譜（のような印）と完全に同じ音を出せるボタンを押せば解決するが，ゲームが進むと複雑になってくる。今回のプレイでも，次々と表示される音譜にあったボタンを素早く押し，最終的に1曲披露するといった場面があった。


　ヌヌの唄は，いわゆるプラットフォームアクションがベースになっており，そこにソリ（のようなもの）での滑走や，笛を使ったリズムゲームライクな仕掛けなど，さまざまなゲームの要素が取り込まれている。

　「リーグ・オブ・レジェンド」とはジャンルが完全に異なるゲームだが，ヌヌの母親がどうなってしまったのか，そしてヌヌは母親に再会できるのか，「リーグ・オブ・レジェンド」ファンにとって気になる物語が描かれそうだ。ヌヌの唄は，2023年内の発売が予定されている。

ゲームの説明をしてくれたLevel InfiniteのAntonio Flez氏

「gamescom 2023」公式サイト

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