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年末年始は気軽にカードゲームを始めてみよう。デジタル版で始められるTCGタイトルを7つ紹介
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印刷2023/12/30 14:00

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年末年始は気軽にカードゲームを始めてみよう。デジタル版で始められるTCGタイトルを7つ紹介

 何か新しいことを始める――そんなタイミングにピッタリなのが,年末年始だろう。読者の中にも,このタイミングをきっかけに新しいゲームを始めてみようという人は多いのではないだろうか。

 さて,本稿ではそんな人たちに「デジタルでプレイできるトレーディングカードゲーム」を紹介したいと思う。近年プレイ目的やコレクション目的で盛り上がっているカードゲーム界隈だが,紙媒体のカードは始めるのに何かと必要なものがあったり,対戦相手を見つける必要があったりするため,「ちょっと興味がある」くらいで触るにしては,どうしてもハードルが高い。

 本稿で紹介するのは,そんなカードゲームを題材にしていながらも,NPC相手のソロモードで楽しめるタイトルを中心にピックアップした。いきなり対人戦で揉まれるのはちょっと抵抗があるという人も,自分のペースで進めていけるはずだ。

 また,紹介するタイトルはすべて紙媒体でも展開されているゲームばかりなので,より本格的に始めたいという人はリアルのカードを買ってみるのもアリ。ぜひ参考にしてほしい。

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●マジック:ザ・ギャザリング アリーナ(PC/iOS/Android)

 Wizards of the Coastが展開するトレーディングカードゲームの元祖「マジック:ザ・ギャザリング」(以下,マジック)のデジタル版だ。

 対人戦メインのタイトルだが,導入部分が充実しており,まったくルールが分からない人でも段階的にマジックに慣れていけるようになっている。ゲームを起動するとチュートリアルが始まり,ゲームの基本を指導されるほか,その後の「カラー・チャレンジ」をプレイすることで,マジックに存在する5色のデッキの特徴を学べる。

「カラー・チャレンジ」では,さまざまな色のデッキと対戦して特徴を学ぶ。自身と相手のデッキの動き方を見ながら,どう立ち回るかを考えよう
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キーワード能力の詳細をいつでも確認できるのも初心者には嬉しいポイント「『先制攻撃』って何だっけ……?」と思ったら詳細を確認すればいい
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 「カラー・チャレンジ」に関しては,毎日挑戦することで1日1回構築済みデッキをもらえ,10日で,すべてのデッキを獲得できる仕様だ。ちなみにチュートリアルとカラー・チャレンジに関しては,スキップできるので,ある程度マジックの知識があり,早く対戦したいという人は飛ばすといいだろう。

 「カラー・チャレンジ」を終えると,いよいよネット対戦をやっていくわけだが,マジックにはさまざまなフォーマット(デッキを作る際のレギュレーション)や遊び方があるため,ずらりと並ぶモードから何を遊べばいいのか混乱してしまうかもしれない。

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 とりあえず,カラー・チャレンジでもらったデッキから使いたいものを選び,「ランク戦(フォーマット:スタンダード)」をプレイしてみたり,「ジャンプイン!」というイベント戦に挑んだりするのがいいだろう。

 「ジャンプイン!」は,20枚入りのパックを2つ組み合わせて40枚のデッキを作って対戦するというモードだ。複数のパックから出たカードでデッキを構築するシールド戦とは違い,こちらは3種類のパックを2回選択するだけなので,複雑なデッキ構築の知識などは必要ない。選択したパックから出たカードは対戦後にすべて手に入るので,マジックのゲームを実戦で覚えながらカード資産を増やしていけるというお得なモードなので,プレイしない手はない。
 ただ,レア,神話レアのカードは毎日コツコツプレイしてもなかなか手に入らないので,すぐにまとまったデッキを組みたい人はある程度の課金を検討してもいいかもしれない。

「ジャンプイン!」参加には専用のチケットか1000ゴールドか200ジェムを支払えば参加できる。参加チケットはカラー・チャレンジを進めていくと獲得可能
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 歴史あるカードゲームゆえ,どことなくお堅いイメージがあるかもしれないが,慣れていけばその深さの魅力にドップリハマれるタイトルだ。対人戦メインのゲームだが,やればやるほど奥深さが体験できるので,まずは無料で始めてみてはいかがだろうか。

「マジック:ザ・ギャザリング アリーナ」公式サイト


●デュエル・マスターズ プレイス(iOS / Android / PC)

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 タカラトミーからリリースされているトレーディングカードゲーム「デュエル・マスターズ」(以下,デュエマ)をモバイル向けに最適化したタイトル。「マナゾーンに同じ文明のカードが1枚でもあれば,手札からその文明のカードをプレイ可能」「手札,シールド,場に召喚できるクリーチャーの枚数に制限がある」「一部のカードがバランス調整されている」など,本作用に変更されている部分があるが,基本的なゲームの流れは紙のデュエマと変わらない。

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 デジタルカードゲームは,対人戦がメインコンテンツのタイトルが大半だが,本作はソロモードも充実しているため,いきなり対人戦に挑むのに抵抗がある人も気軽に楽しめるのがポイント。
 特にゲームオリジナルの物語を楽しめる「メインストーリー」は,相当なボリュームで2023年12月の段階で200話を超える物語が実装されているので,NPCと戦いながらデュエマの戦い方に慣れていける。

メインストーリーはかなりのボリューム。これだけでも十分に楽しめる
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 デッキもゲームスタート時に配布されるベーシックデッキのほか,最新パックの目玉カードを使ったレンタルデッキも用意されているので,最新のデッキにもしっかり触れられるのも嬉しい。

レンタルデッキは,ランクマッチに持ち込んでも十分戦える
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 まずはベーシックデッキでゲームの流れを覚える。慣れてきたらレンタルデッキを使ってみて,最新のカードを使った動きを体験してみる。好みのデッキや戦法が見つかったらパックを買ったり,カードを生成してオリジナルのデッキを作る……といった具合にソロプレイからステップアップしていけるので,デュエマを気軽に始めたいという人にはかなりオススメできるタイトルだ。

スキンやアクセサリも多く用意されている。切札勝舞や黄昏ミミといったお馴染みのキャラクターのものも
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「デュエマで遊ぼう!!!」というタイトルもSwitch/iOS/Android向けに配信中。こちらはよりTCGのデュエマに即したルールで学べる
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「デュエル・マスターズ プレイス」公式サイト


●遊戯王 マスターデュエル(PC / PS5 / Xbox Series X / PS4 / Switch / Xbox One / iOS / Android)

 KONAMIから発売中の「遊戯王 オフィシャルカードゲーム」(以下,OCG)を題材にしたデジタルカードゲームだ。OCGをベースに開発されたタイトルは「遊戯王 デュエルリンクス」が存在するが,マスターデュエルは,よりOCGに近いルールで遊べる。

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 本作は対人戦が盛んなタイトルで,ランクマッチと期間限定で開催されるイベントが中心になっている。一方でソロモードも存在し、OCGの基礎を学べるコンテンツや,各カードテーマの背景にあるストーリーを楽しみながら,デッキの動かし方を体験可能だ。2023年12月現在では30を超えるシナリオが遊べる。

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 まずはチュートリアルやデュエル・リスタート,デュエルトレーニングといったコンテンツで,デュエルの基礎を学び,興味のあるカードテーマの物語に挑戦していくといいだろう。カードテーマの物語はマスターデュエルで初めて詳細設定が明かされるものも少なくないので,初心者のみならず現役のプレイヤーでも楽しめるはずだ。

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 ある程度慣れてきたら,ソロモードをプレイして手に入ったジェムや報酬のカードを使ってデッキを本格的に組んでいこう。ジェムはショップでパックを購入できたり,デュエルで役に立つカードが手に入るお得なセットを購入したりできる。

 使いたいデッキは決まったけど,どう組んだらいいか分からないという人は,ほかのプレイヤーが公開しているデッキを参考にするのがオススメ。マイデッキ画面から新規デッキ作成→公開デッキからコピーを選択すると,サポートアプリの「遊戯王ニューロン」などでほかのプレイヤーが公開しているレシピをそのままコピーできる。
 OCGのデッキレシピも混ざっているため,未実装のカードやレギュレーションが違うこともあるが,デッキの基礎を考えるうえでのたたき台になるはずだ。

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 マスターデュエルは,ランクマッチでは,自分相手のターンに関係なくモンスター効果や魔法罠カードの効果が飛び交うことがしょっちゅうなので,習うより慣れろな部分もかなり多いが,ソロモードで物語を楽しむだけでも一見の価値アリなので,興味のある人は初めてみよう。

「遊戯王 マスターデュエル」公式サイト


●遊戯王ラッシュデュエル 最強バトルロイヤル!! いくぞ!ゴーラッシュ!!(Switch)

 KONAMIから展開中の「遊戯王 ラッシュデュエル」(以下,ラッシュデュエル)を題材にしたSwitch向けタイトルの第2弾だ。

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 ラッシュデュエルは「遊戯王 オフィシャルカードゲーム」をベースにしたカードゲームで,2019年から商品展開がスタートしている。最大の特徴は派手すぎるゲーム展開で,毎ターン手札が5枚になるまでカードをドローできたり,モンスターを1ターンに何度も召喚できたりする。お互いのプレイヤーが毎ターンドローするなど,リソースを惜しげもなく使って戦うので,目まぐるしく戦況が変わっていくのが売りになっている。

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 「遊戯王ラッシュデュエル 最強バトルロイヤル!! いくぞ!ゴーラッシュ!!」には,無料DLCを含めると2022年11月28日に発売された「オーバーラッシュパック」までのカードが収録されており,約1年前のカードプールでラッシュデュエルが楽しめる。

 ゲームモードはローカル対戦やインターネット対戦のほかにアニメ「遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!」の物語を体験しながらルールを覚えていく「ゴーラッシュストーリー」,詰め将棋のように与えられた状況下で勝利条件を満たしていく「デュエルQ」,アニメキャラクターのデッキを使い方を学べる「ラッシュチャレンジ」が存在する。
 これらのモードを進めていけば,パックと引き換えられるチケットやお金が手に入るので,ルールを覚えながら少しずつパックを買い足していき,デッキを強化していける。

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 また,まず試してみたいという人は無料版の「スタンダードエディション」で気軽に始められるのも嬉しいポイントだ。こちらは一部有料のDLCがあったり,オンライン対戦のランクマッチに1日あたりの回数制限が設けられたりしているが,ソロモードの進行に関しては問題ない。
 なお有料版のスペシャルエディションには,一部を除いた収録カードが1枚ずつ最初からついてくるので,サクサクゲームを進めたい人はこちらもおすすめだ。

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 シンプルなルールかつ,お互いにノーガードの殴り合いをしているようなゲーム展開が魅力的なタイトルなので,カジュアルにカードゲームを始めたい人や,ラッシュデュエルに興味があったが一歩踏み出せなかったという遊戯王OCGプレイヤーに特におすすめできると言える。

遊戯王OCGで登場したカードがリメイクされているのもポイント。コミカルにアレンジされているモンスターもおり,思わずクスリとさせられることも
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「遊戯王ラッシュデュエル 最強バトルロイヤル!! いくぞ!ゴーラッシュ!!」公式サイト


●バトルスピリッツ コネクテッドバトラーズ(PS4/Switch)

 バンダイから発売されているトレーディングカードゲーム「バトルスピリッツ」で遊べるタイトル。本作はアニメベースの物語ではなく,主人公・虹宮トーヤを中心にしたゲームオリジナルのストーリーが展開する。

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 幼少期を過ごしたゲート市へと戻ってきたトーヤは,かつてバトスピを一緒に遊んでいた幼馴染であり白鳥ユウに再開する。しかし,トーヤはゲート市を離れていた5年間,バトスピとは距離をおいており,それを見たユウに失望されてしまう。
 本格的にバトスピへの復帰を決意したトーヤは,高校のバトスピ部に入部。かつてのライバルであるユウと再戦を果たすべく,力をつけていく……というのが,本作のストーリーだ。

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 収録されているのは,「転醒編 第1章:輪廻転生」から「真・転醒編 第3章:始原の鼓動」までに発売されたブロックアイコン<7><8>のカードで,カードプールとしては,2020年4月〜2021年10月と約2年前のものだ(コラボカードは収録されていない)。また,有料DLCを購入すると2022年1月に発売された「真・転醒編 第4章:運命の変革」のカードを追加できる。

 さて,ここで1点ことわっておくと,実はこのコネクテッドバトラーズは,バトスピにまったく触れたことのない初心者は,かなり気合を入れてプレイする必要がある。

 まず,ゲーム冒頭のチュートリアルがかなり詰め込まれた内容になっており,一度聞いただけでは完全に理解しきれない。バトスピの「いろは」を教えられると思ったら,「いろはにほへとちりぬるを」くらいの情報量を教えられる。そのうえ,ストーリーで戦うNPCはかなりしっかりしたデッキを組んでいるので,なんとなくあり合わせで構築したデッキでは,返り討ちにされてしまう。
 まずは,ゲーム内のヘルプやバトスピの公式サイトでルールをおさらいしつつ,しっかりとデッキを組んで挑む必要があるのだ。

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最新カード中心のゲーム性故か,最初に覚えることがかなり多い。トーヤと同じくバトスピの知識を一から学ぶつもりでプレイしよう
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 もちろんテキストをしっかり読んで,繰り返し実戦を行えば,バトスピに対する理解も深まってくる。ライフを削ると相手のリソースが増えるというゲーム性なため,いつ攻めに転じるかという駆け引きはかなり面白く,プレイヤーの行動に反応して発動するバーストや攻撃時のフラッシュタイミングでの攻防も読み合いがあって歯ごたえがある。
 慣れてくると奥深い戦いが楽しめるが,そこに至るまでの慣れが必要なタイトルであると言えるだろう。

序盤はカードショップに売っている「メガデッキ 覇王見斬」を買って強化していくとスムーズに進める。アニメ「バトルスピリッツ覇王」の主人公・陽昇ハジメが使っていたカードをリバイバルしたものを中心に構築されている
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「バトルスピリッツ コネクテッドバトラーズ」公式サイト


●カードファイト!! ヴァンガード ディアデイズ(PC/Switch)

 ブシロードが展開中の「カードファイト!! ヴァンガード」(以下,ヴァンガード)をテーマにしたタイトル。ヴァンガードは2018年にも,ヴァンガード初期のカードをリメイクし,ルールを一新した「Vシリーズ」でリニューアルが行われたが,2021年4月には,ルールやカードの仕様を再リニューアルした「カードファイト!! ヴァンガード overDress」(以下,overDress)が始動し,以後「Dシリーズ」として展開されている。

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 「カードファイト!! ヴァンガード ディアデイズ」は,そんなDシリーズのルールで遊べるタイトルで,2021年3月発売のスタートデッキ第1〜3弾から2022年7月に発売されたトライアルデッキ第1〜3弾までのカードを収録している(コラボカードなど一部を除く,無料DLC込み)。また別売りの有料DLCを購入することでカードパックを増やせ,さらに紙に近い状況で戦うことも可能だ。

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 メインのソロモードは,overDressの世界を舞台にしたオリジナルストーリーを追っていく形で,プレイヤーはヴァンガード初心者の「一導寺ユキ」となり,強豪チームとファイトを繰り広げていく。

主人公の一導寺ユキ。弟のラセンが隠れてヴァンガードを楽しむ様子を見て,自身もその魅力にひかれていく
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 自身のヴァンガードのグレードを上げてパワーアップさせる「ライド」や,ヴァンガードの醍醐味とも言えるドライブチェックとダメージチェックなど,チュートリアルで基本的なルールは大方網羅してくれるので,すんなりと楽しめるはずだ。
 また,Dシリーズから入った新システム・ライドデッキにより,手札事故が起こってゲームにならないということがなくなった。どんな手札でもゲームがなんとなく形になるという点は,初心者にとっても嬉しい点だ。

新システムの「オーバートリガー」はかなりぶっ飛んでいる。こちらはドライブ/ダメージチェックでめくれると,ユニットのパワーを1億加算する。何かの冗談みたいな数字だ
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 中盤になるとNPCもしっかりしたデッキを組んでくるので,サクサク勝てるわけではなくなるが,そのころにはゲームに慣れてきているだろうし,カードを買い足していけば十分攻略できる難度だ。ドライブチェックのドキドキ感を気軽に味わって見たいという人には,おすすめできるタイトルだ。

「カードファイト!! ヴァンガード ディアデイズ」公式サイト


●シャドウバース チャンピオンズバトル(Switch)

 Cygamesがサービス中のスマホ向けカードゲーム「シャドウバース」を題材にしたSwitch向けのゲームだ。2022年4月からは紙媒体のカードゲームシリーズとして「シャドウバース エボルヴ」の展開も始まっている。

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 シャドウバースと言えば,ダークなファンタジー世界を舞台にした戦いを描くカードゲームだが,チャンピオンズバトルは,2020年4月から2021年3月まで放送されたTVアニメ版の設定を踏襲したもので,デジタルゲーム「シャドウバース」が流行している天青学園を舞台に物語が繰り広げられる。プレイヤーは天青学園へやってきた転校生となり,存続の危機にさらされたシャドバ部を復活させるために奮闘する。

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 公式サイトのジャンル説明に「カードバトルRPG」とある通り,本作はカードゲームシミュレータというよりもRPG要素が強いタイトルになっている。カードゲームのストーリーモードというと大半はテキストアドベンチャーとカードゲームが合体しているものが多く,物語を読む→カードで勝負という流れを繰り返すのが基本だ。

 しかし,本作は猫目町をはじめとしたアニメに登場する街がマップとして用意されており,商店街や天青学園などのスポットを探索しながらゲームを進めていくのだ。ストーリーの合間には,アニメーションムービーが流れたり,アニメを意識したタイトルコールがあったりとドラマチックな演出が気分を盛り上げてくれる。

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 カードは,クラシックカードパックからバハムート降臨までのカードに加えてゲームオリジナルカードが収録されている。バハムート降臨というとアプリ版では,サービス開始から約半年で登場したパックなので,チャンピオンズバトルで使用できるカードはかなり少ない。
 カードパックも最初から完全に開放されているわけではなく,ゲームの進行度に応じて追加されていくため,「シャドウバース」サービスイン時のカードプールから徐々にカードが増えてゲームが変わっていく様子を追体験できる。まさに「シャドウバース」の入門編と言ったタイトルだ。

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 シャドウバース初心者はもちろんだが,黎明期の環境でもう一度やってみたいというプレイヤーにもおすすめだ。

「シャドウバース チャンピオンズバトル」公式サイト


 以上7タイトルを紹介したが,デジタル版のメリットはやはり圧倒的なお手軽さだろう。紙媒体のカードはリアルで遊ぶ楽しさがある一方で,コレクションにスペースもとるし,心理的なハードルも高い。対戦時の処理もコンピュータが勝手にやってくれるので,ルールミスが起きないのも初心者にとってはありがたい。

 また,カードゲームは対戦相手あってのゲームなため,「ミスがあったらどうしよう」「初心者の自分がこのデッキで相手になるんだろうか」など,人の目が気になることもあるはずだ。
 一方のデジタル版はソロモードではNPCが壁打ち相手になってくれるため,気にせずにいろいろと試せる。カードゲームを始める最初のステップアップとして最適と言えるのではないだろうか。年末年始に何か始めたいと思っている人はぜひカードゲームを選択肢に考えてみてほしい。
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