インタビュー
[インタビュー]「終遠のヴィルシュ -EpiC:lycoris-」オープニング主題歌は,月蝕會議による書き下ろし「たゆたう花」。楽曲に込めた想いを聞く
2023年9月7日に発売を予定しているNintendo Switch用ソフト「終遠のヴィルシュ -EpiC:lycoris-」のオープニングムービーが,本日(4月27日)公開された。※「終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation-」本編の重大な核心に触れるシーンがございます。ご視聴の際はご注意ください。
主題歌は,音楽クリエイターギルドバンド 月蝕會議(ゲッショクカイギ)の書き下ろし楽曲「たゆたう花」。公開を記念して,主題歌を担当した感想や,楽曲のこだわりについて聞いたメールインタビューをお届けしよう。なお,本楽曲は4月28日0時より各種音楽配信サービスで配信予定だ。
各種音楽配信サービスURL
“死神”と呼ばれた少女が
運命にあらがっていく物語
「終遠のヴィルシュ -EpiC:lycoris-」は,2021年10月7日に発売された女性向け恋愛ADV「終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation-」のファンディスクだ。本編では“死の呪い”によって国民が23歳までに死に至る国「アルペシェール」を舞台に,“死神”と呼ばれた少女と,彼女を取り巻く男性たちとの恋模様が描かれているが,ファンディスクでは5つの新たなストーリーが楽しめるとのことだ。前作をまだプレイしていないという人は,プレイレポートを掲載しているのであわせてチェックしよう。
画像はオトメイト公式Twitterより
絶望のなかに光を――
運命にあらがう人間の強さを感じてほしい
4Gamer:
今回「終遠のヴィルシュ -EpiC:lycoris-」のオープニング主題歌を担当するオファーを受けたときの,率直な感想を聞かせてください。
月蝕會議:
我々,月蝕會議メンバーもみなゲーム好きなので,やはりゲーム作品に関われる機会をいただけたのはとても嬉しかったです。特にNintendo Switchはいつもメインで遊んでいるハードだったのでゲームをプレイするのが楽しみでした。
4Gamer:
「終遠のヴィルシュ -EpiC:lycoris-」の世界観や物語にどのような印象を受けましたか。
月蝕會議:
とても作り込みの細かい世界観で,とても悲劇的な物語だと思いました。でもその中に強さや美しさがあって,映画のようだなと思いました。
4Gamer:
オープニング主題歌「たゆたう花」はどのような曲でしょうか。
月蝕會議:
曲の入りから「失いたくない」と願う穏やかな日々を,そして曲が進むにしたがって,絶望や終焉を表現するような形になっています。足掻きながらも未来をつかみ取ろうとする雰囲気になればいいなと。
4Gamer:
「たゆたう花」を通して伝えたい想いは何でしょうか。
月蝕會議:
それはもちろんゲームの魅力ですけれど,絶望の渦中にもわずかな光があったり,運命に抗おうともがく人間の強さみたいなものを感じてくれたら嬉しいです。
4Gamer:
レコーディングした感想をお聞かせください。
月蝕會議:
Voのキリンも曲の雰囲気に集中するため,レコーディングブースの中を真っ暗にして歌っていました。言葉の端々の表現まで,試行錯誤しながらテイクを重ねていきましたね。
4Gamer:
「たゆたう花」における,月蝕會議らしさとはどのあたりに出ていると思いますか。
月蝕會議:
やっぱり歌ですかね。あとは遠くに配置した重いリズムなども月蝕會議っぽいなと思います。
4Gamer:
月蝕會議の皆さんは全員が作詞・作曲・編曲家とのことですが,今回の楽曲はどのように制作されましたか。
月蝕會議:
今回はグループチャット上で役割分担をして,工程ごとにメンバーみんなで遠隔で確認し合いながらデモを作っていきました。
4Gamer:
歌詞,メロディで“こだわりの部分”を教えてください。
月蝕會議:
歌い出しのコードがFメジャー7th(セブンス)なんですが,そのセブンス音で歌を伸ばしているところがお気に入りです。歌詞はあえて文学的と言いますか,口語的ではない表現にしていますので,いろいろと深読み考察していただけたりなんかすると嬉しいです。
4Gamer:
ファンの皆さんへのメッセージをお願いします。
月蝕會議:
ゲームと一緒にオープニング主題歌「たゆたう花」も愛していただければ幸いです!
「終遠のヴィルシュ -EpiC:lycoris-」
Introduction
四方を海と黒き災いの花――リコリス・ノワージュに囲まれた、
死神に魅入られた国《アルペシェール》。
《死の呪い》によって23歳までに死に至る国民たちは、
長年にわたる研究の末、あるシステムを創り出した。
23歳までに死を迎える肉体を捨て、記憶だけを生き永らえさせる――“記憶のダウンロード”。
“記憶のダウンロード”によって永続的に生き続ける人々は“リライバー”と呼ばれ、
短命に抗い続けている。
時を同じくして、関わる者全てが不幸になることから《死神》と呼ばれる少女がいた。
自ら生を終わらせようとした少女の前に現れたのは、
《死の番人》だと名乗る謎の男。
番人が誘うのは、この国に巣食う《様々な死の謎》。
その先に待ち受ける絶望と救済の果てに、何を想うのか。
死神に魅入られた国で綴られる新たな5つの物語――
それは、リコリスだけが知る叙事詩。
CHARACTER
セレス 主人公※名前変更可
イヴ CV:斉藤壮馬
リュカ・プルースト CV:平川大輔
マティス・クロード CV:天﨑滉平
シアン・ブロフィワーズ CV:細谷佳正
アドルフ CV:八代 拓
アンクゥ CV:興津和幸
サロメ CV:桑島法子
ヒューゴ CV:山下誠一郎
ダハト CV:土岐隼一
ナディア・プルースト CV:久保田梨沙
カプシーヌ CV:沢城千春
ジャン CV:高塚智人
漂流者 CV:中村光樹
スピネル CV:近藤 唯
STAFF
ディレクター:吉田ミサ
イラストレーター:読
メインシナリオ:中山智美
アーティスト:月蝕會議
「終遠のヴィルシュ -EpiC:lycoris-」公式サイト
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