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[TGS2023]「Wayfinder」を開発したAirship Syndicateは日本のゲームが大好き。次期シーズンの話も聞けた開発者インタビュー
まずはゲームの基本情報のおさらいから。本作の舞台は「エヴェノール」と呼ばれる世界。プレイヤーは混沌と化した世界に再び秩序をもたらすため,力を解放した「ウェイファインダー」として冒険に出る。
Digital Extremesの「Warframe」のようにキャラクター制のARPGであり,自分でキャラクターを作成するわけではないところがミソだ。ゲーム開始直後は3人のウェイファインダーのうち1人を選んでプレイすることになるが,素材を集めたり,購入することで新たに操作可能なウェイファインダーを開放できる。
基本的にはMO形式のプレイで,ソロあるいは仲間とともに冒険に行き,敵を倒して素材を集め,新しい武器や装備を作ってウェイファインダーを強化していく。
ユニークなのは「グルーム・ダガー」というシステムだ。グルーム・ダガーは冒険に行くための鍵的な役割を持つアイテムだが,これをカスタマイズすることにより,冒険の内容を自由に変更できる。設定次第では自分だけの冒険が楽しめるのだ。
また,アパルトメントというハウジング要素もあり,自在にカスタマイズできる。ボスを倒して手に入れたアーティファクトを部屋に設置することで,バフ効果を得られるという実利付きだ。ちなみにハウジングシステムは,将来的には一軒家を建てるようなシステムを実装する予定とのこと。プレイヤータウンのようなものになるようだ。
ゲーム内でのソーシャルハブ「スカイライト」はシーズンごとにその姿を変える。今回見せてもらった次期シーズンのプレイ画面では雪が降っており,少し寒そうな雰囲気になっていた。
次期シーズンでは,すでに明らかになっているフォールン・ヒーロー「グレンデル」の追加のほか,新たなシーズンパスなども登場するようだ。
さて,ここからはスティーブ・マドゥレイラ氏とAJ・ラサラシナ氏のインタビューをお届けする。プレイヤーから寄せられているフィードバックなどを中心に聞いてきたので,ぜひ一読してほしい。
4Gamer:
よろしくお願いします。お二人はTGSの参加は初めてですか。
ラサラシナ氏:
今回初めて参加しました。私自身,子供のころから日本のゲームを遊んで育ってきたので,TGSに参加したい気持ちはずっとありました。雑誌などでしか見られなかったので,今回こうして参加できて興奮してます。
マドゥレイラ氏:
私も初めてです。JRPGがすごく好きで,日本からPlayStation(PS1)を輸入して遊んでいました。日本のカルチャーにすごく思い入れがあります。今回,TGSに参加できて本当に楽しいです。
4Gamer:
Wayfinderは日本でもサービスされていますが,日本のプレイヤーにはどのような印象を持っていますか。
特定の国のデータを取っていないので,詳しくはお答えできないのですが,このゲーム自体は日本のアニメやゲームにインスパイアされた部分がたくさんあるので,もっと多くの日本のゲーマーにプレイしてもらいたいと思っています。
スティーブ・マドゥレイラ氏(以下,マドゥレイラ氏):
早期アクセスは,たくさんのフィードバックを集めてゲーム体験を向上していくフェーズなので,日本のプレイヤーからもぜひ,いろいろと意見をいただきたいです。
ラサラシナ氏:
TGS中にも,いろいろなフィードバックをもらいました。とくにローカライズのクオリティ面でアドバイスをいただいたので,開発チームに共有して,改善していきたいです。
4Gamer:
フィードバックは日本語で送っても大丈夫なのでしょうか。
ラサラシナ氏:
今はコミュニティサポートの体制が英語圏向けとなっていますが,いただいたものは必ず翻訳してチームに共有しているので,送ってもらえると嬉しいです。将来的には,日本にもコミュニティマネージャーを置く計画がありますので,期待してください。
4Gamer:
日本語でフィードバックを送っても翻訳して共有してもらえるのは嬉しいですね。
次期シーズンの見どころはなんでしょうか。
マドゥレイラ氏:
次のシーズンの見どころは,やはり新キャラクターの「グランデル」ですね。ティザートレイラーを公開しましたが,グランデルのストーリーをアニメで公開していくので,ぜひ楽しんでほしいです。
グランデルはアニメ映像で展開するのですが,制作は「Spider-Man: Acrosss the Spider-Verse」で共同監督を務めた,ジョアキム・ドス・サントスさんに担当してもらってます。彼と共に取り組んで,非常にいい映像ができたので,楽しみにしてください。
4Gamer:
早期アクセスは有料で,正式サービス後はFree-to-Playになるとのことですが,早期アクセスを有料にしたのはなぜなのでしょうか。
マドゥレイラ氏:
早期アクセスを有料にしたのは,今はフィードバックを集めてゲーム体験を向上していく段階で,プレイヤー数が集まりすぎてしまうと,コントロールが難しくなるためですね。
ラサラシナ氏:
何を販売し,どういった状態のゲームを提供しているかを提示していますので,それを理解したうえで,参加してもらえていると考えています。
4Gamer:
これまでに,フィードバックを受けて改善した部分はありますか?
ラサラシナ氏:
エコーという強化システムが複雑で分かりにくいというフィードバックが多かったので,もう少し分かりやすくするような改善を次のアップデートで予定しています。ほかには,経験値が溜まるのが遅すぎるという意見もあるので,バランス調整を考えています。
全体的なクオリティアップ,キャラクターのバランス調整を行って,ゲーム体験をよりよくするよう,模索している最中ですね。
マドゥレイラ氏:
ボスからのドロップなども調整して,ゲームプレイペースにストレスを感じないよう,慎重にゲームを磨き上げています。
4Gamer:
正式サービス時にはゲーム体験がかなり向上していそうですね。最後にTGSに参加した感想と,日本のプレイヤーへメッセージをお願いします。
ラサラシナ氏:
キャラクターにとくに力を入れているので,日本のプレイヤーにはそれを楽しんでもらいたいです。次のTGSでは,Wayfinderのコスプレイヤーを見られることに期待しています!
マドゥレイラ氏:
Airship Syndicateのロゴは飛空艇なんですが,実はファイナルファンタジーの飛空艇からアイデアをもらったんです。「Ruined King: A League of Legends Story」など,我々が作っているゲームは日本の影響を受けています。日本のコンテンツに対する我々の愛を感じてください。
4Gamer:
ありがとうございました。
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(C)2022 Digital Extremes Ltd. All rights reserved. All trademarks are the property of their respective owners.
(C)2022 AIRSHIP SYNDICATE ENTERTAINMENT INC. WAYFINDER and the WAYFINDER LOGO are registered trademarks of AIRSHIP SYNDICATE ENTERTAINMENT INC.
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