「Star Wars Outlaws」のゲームプレイ映像が公開に。Ubisoft Entertainmentがスター・ウォーズの世界を見事に描き上げた

　Ubisoft Entertainmentが，本日（2023年6月13日）開催したデジタルイベント「Ubisoft Forward」において，リリースがアナウンスされたばかりのオープンワールド型アクションアドベンチャー「Star Wars Outlaws」（PC / PS5 / Xbox Series X|S）のライブデモを公開した。4Gamerでは，カリフォルニア州ロサンゼルスにある多目的イベントスペースMagic Boxにて，事前にライブデモをチェックできたので紹介していこう。



　Lucasfilm Games監修のもとで，オリジナルストーリーが描かれることになる「Star Wars Outlaws」。映画「エピソード5/帝国の逆襲」と「エピソード6/ジェダイの帰還」の間のストーリーが展開し，帝国の支配が徐々に忍び寄るアウター・リム・テリトリーがおもな舞台になるという。具体的には，独立勢力を形成してドロイドの製造を行っていた惑星アキヴァ（Akiva）の月として，本作向けに新たに正式に付け加えられたトシャラ（Toshara）という天体が，序盤で描かれるエリアになるようだ。

　草原や岩山を中心とするトシャラを拠点にする主人公が，まだ若いケイ・ヴェス（Kay Vess）という女性だ。スター・ウォーズの世界観でのアーキタイプは，ハン・ソロと同じ“スカウンドレル”（密輸入者や小悪党の意味）であり，哺乳類なのか両生類なのかよく分からない新生物のニックス（Nix）を相棒とし，ちょっとしたコソ泥で稼ぎを得ている。「トレイルブレイザー」と名付けられた宇宙船の操縦は，まだ不慣れなようで，冷静で知性を感じる語り口のアンドロイド「ND-5」（通称：エンディ）が，副パイロットとしてサポートしている。


　今回の「Star Wars Outlaws」のゲームプレイで紹介されているのは，ケイとは関係のない悪党グループのアジトのような場所で盗みを働いたあと，スピーダーにまたがってエンディが待つ「Jaunta's Hope」という開拓地に逃げ込む展開になる「The Broker」というミッションだ。ニックスに指令して，敵に気付かれないようボタンを押させたり，運搬機械の影に隠れて移動したりするといったステルスプレイも多用しながら進めていく。

　もちろん，ブラスターライフルで敵とやり合うようなシーンも展開し，スピーダー上では左右から挟み撃ちにしようとする敵に対し，スローモーション化した短い時間内で，それぞれの敵に照準を当てて撃破するといった特殊アビリティも確認できた。


　Jaunta's Hopeは，ジェダイの帰還で描かれていたタトゥイーンの宇宙港モス・アイズリーにある地下取引の中心地カンティーナのような雰囲気で，どこか怪しげな同業者たちに気後れすることなく，ケイは立ち振る舞う。ただ，くだんのブローカーというのが帝国軍の幹部であったうえ，自分に対する扱いが良くなかったことで，報酬を受け取ったあとは仲違いしてしまう。それがきっかけとなり，ケイ，ニックス，エンディはトレイルブレイザーに乗って，追撃してくるTIEファイターの攻撃をかわしながら，ハイパードライブで逃げていく，という展開でライブデモは終了した。

　　「Star Wars Outlaws」では，帝国軍のほかにも，ジャバ・ザ・ハットやパイク・シンジケートのようなクライムロードたちが率いる犯罪組織が複数存在している。プレイヤーは誰からの仕事を受けてもいいし，どのように立ち振る舞ってもいいが，評判や名声が変化するレピュテーションシステムがあるため，どのような行動をするかでストーリーの展開は大きく変化していきそうだ。ちなみに今回紹介されたミッションでも，すでにケイの首には賞金がかかっており，バウンティハンターにも狙われる存在になっていた。


　そうして徐々にケイという存在が銀河戦争の運命を決める存在となり，やがては一世一代の大強盗というクライマックスに発展していくのだ。また，エピソード5とエピソード6の間がほぼ1年という短い時間であることから，我々もよく知るキャラクターたちに遭遇する機会があることは期待しておきたいところ。なお，お披露目されたシネマティックトレイラーでは，カーボナイトに凍結されたハン・ソロの姿が映し出されている。

　ケイの声優として抜擢され，モーションキャプチャーでの演技もこなすのは，ベネズエラ系カナダ人女優のハンバリー・ゴンザレス（Humberly González）さんで，Ubisoft Entertainmentのタイトルでは，「ファークライ6」にメルセデス役として出演している。また，ニックスの声優は，アニメシリーズ「スター・ウォーズ: バッド・バッチ」で1人5役を演じているディー・ブラッドリー・ベイカー（Dee Bradley Baker）さんが担当しているようだが，今回のイベントではニックスの会話シーンがなく，どのような役回りなのかは気になるところだ。


　「Star Wars Outlaws」を手がけるのは，「ディビジョン」シリーズでも知られるMassive Entertainmentで，これまで磨き上げてきた自社製エンジン「Snowdrop」を利用して本作を開発中とのこと。4Gamerでは，同社のクリエイターへのインタビューも掲載する予定なので楽しみにしてほしい。

「Star Wars Outlaws」公式サイト