プレイレポート
[TGS2023]ランダムに生成される殺人事件の犯人を推理する。「探偵死神は誘う」試遊レポート。嘘をついているのは誰だ?
本作でプレイヤーは探偵死神となって,殺人事件の犯人を見つけ出し,執行(命を刈り取る)していくことになる。ランダムに生成される殺人事件で,容疑者の証言から推理し,犯人を見つけ出すのだ。
重要なのは「犯人は必ず嘘をつく」「犯人でないものは必ず真実を述べる」ということ。例えば犯人は1人で,BとDとJという容疑者がいたとする。Bは「犯人はJだ!」と言い,Jは「私が犯人のわけないだろ」と言う。この時点では,どちらが犯人かは分からない。どちらが嘘をついてたとしても矛盾が起こらないからだ。
そこでDの「犯人はBじゃないよ」という証言が重要になる。Bが犯人だとするとDも嘘をついていることになり,「犯人は必ず嘘をつく」というルールに照らすと犯人が2人になってしまう。今回は犯人が1人で2人が必ず真実を述べるのだから,犯人はJということになる。
犯人を執行したら,事件解決だ。移動画面へと移り,次の事件やイベントへと向かう。ちなみに無実の人を犯人だと決めつけてしまうと,HPが減り,0になるとゲームオーバーになる。また,犯人を見つけ出すまで推理は終わらない。
上記の事件はチュートリアルにもなっている分かりやすい例だが,証言が足りず,犯人を特定できないことも少なくない。そういう時は,追加の証言を引き出す「カード」の出番だ。カードは推理をサポートするもので,「MONEY」を支払って使用することで,新たな証言や証拠を引き出し,推理を有利に進められる。
カードとMONEYは事件を解決していくことで得られる。難問に備えていかに少ない証言で犯人を見つけ出すかがゲーム攻略の鍵になる。
ステージを進んでいくと,犯人や容疑者が増えていき,事件はより複雑になっていく。試遊時間は15分だったので容疑者3人,犯人が2人の事件までプレイできた。
上記の画像では,Dは「犯人はAじゃないよ」,Jは「犯人はAとDですね」,Aは「私は犯人ではありません」と証言している。「犯人じゃなければ必ず真実を述べる」のだから,Jが真実を言っていることになる……のだが,連日の取材と現行の執筆でうまく頭が回らなかった筆者は,追加の証言を得ることに。
それぞれにカードを使ったところ,Dは「Aと私は犯人じゃない!」,Jは「犯人はDだよね」,Aは「私とDは犯人じゃない」という追加の証言が得られた。必ず2人が嘘をついているのだから,もはや自白に等しいがAとDが犯人ということになる。
というように,分からなければ追加の証言を得て犯人を確定していくわけだ。事件の中には第一証言が全員「私は犯人じゃありません!」ということもある。ノーヒントに等しい状態なので,否応なしにカードで追加の証言を得ることになる。
シンプルなルールだが,なかなかどうして頭を使うゲームになっていて,事件を見事解決したときは達成感を得られる。事件はランダム生成されるので,ひたすらに推理したいときに重宝しそうなゲームだ。
「探偵死神は誘う」公式サイト
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