プレイレポート
ネコで癒され,大盛りのMMO要素が気軽に楽しめる「ツリーオブセイヴァー:ネバーランド」。遊んで分かったおすすめポイントを紹介【PR】
2024年10月11日に正式サービスが始まった,スマホ向けMMORPG「ツリーオブセイヴァー:ネバーランド」(iOS / Android。以下,TOSN)は,名前から分かるとおり,4Gamer読者にもお馴染みであるMMORPG「Tree of Savior」シリーズの最新作だ。
TOSNでは原作のTree of Saviorと同様に,オリジナルのアートスタイルである手書き風のグラフィックスで描かれるのに加えて,新たに水彩薄塗り技法も使われており,北欧神話を背景とした世界が,より可愛らしく表現されている。その美術監督を担当したのは韓国でさまざまなMMORPGを送り出し,原作も手掛けたキム・ハッキュ氏だ。そして,本作の音楽監督に桜庭 統氏が参加していることにも注目したい作品である。
そんな本作は,5万人が同時に参加できる大規模サーバーが採用されており,実際にサービス開始直後からゲーム内のフィールドは,多数のプレイヤーで大盛り上がりだ。それだけの人数が入れるサーバーなので,MMORPGではとくに重要なパーティの組みやすさも心配ないといったところだろう。そして,10月26日時点でサーバーは5つ用意されている。
さて,本作の正式サービスが始まってからおよそ2週間になるが,そのうち1週間ほど実際にプレイしてみた。正直なところ,筆者が本作の深いところを遊べるのはまだ先の話になりそうだが,現時点で感じたMMORPGとしての印象や本作をおすすめできるポイントを紹介したい。
なお,本作のプレイレポート記事も4Gamerに掲載しているので,合わせてチェックしてほしい。
[プレイレポ]「ツリーオブセイヴァー:ネバーランド」は戦闘も生活も充実。新生TOSはやさしい絵柄の世界に浸れるMMORPG
Qookka Entertainmentは2024年10月11日,スマホ向けMMORPG「ツリーオブセイヴァー:ネバーランド」を配信した。本作は「Tree of Savior」シリーズの最新作で,2.5Dの手描きアートスタイルはそのままに,RPG体験を一新してきた。
どこもかしこもネコだらけ。“可愛い”が過ぎる癒し空間で冒険できる
不思議な手紙を受けとり,見た目も名前も“毛玉”の可愛らしいネコと共に,勇者として異世界に降り立つ主人公(プレイヤー)。「ファヴニエル」の侵攻によって滅びかけている世界樹「イグ神樹」を救うために,さまざまな猫霊や仲間と出会いながら,“イグの種”を求めて冒険を繰り広げる。
冒険の舞台となるノルン大陸は,とにかくネコだらけだ。一緒に冒険するネコの毛玉はもちろん,戦闘で活躍してくれる猫霊たち,見た目はほぼ人でネコ耳の獣人(?),ネコそのものの姿をした住人,果てはネコの着ぐるみまで,多種多彩なネコ要素が楽しめる。ときおりほかの動物要素も登場したりするが,とにかく“可愛い”がそこかしこに存在するのだ。
可愛いのは,ネコだけではない。プレイヤーキャラは衣装アイテムで,戦闘用装備のパラメータに左右されず,好きな見た目にして冒険できる。いわゆる見た目装備というやつだ。
一方,見た目装備とは言いつつ,それぞれに固有の能力が付与されている。そうなると,効率を考えて同じ職業のキャラクターは似た見た目になってしまうのでは……? と思えてしまうが,同じ装備箇所のうち1つだけ効果を選択して使用できるので,その心配はない。逆に,キャラクターのビルドに幅が出るので,見た目はともかく,この衣装が欲しいといったモチベーションにもなるだろう。
登場キャラクターにも目を向けてみると,主人公を召喚した少しポンコツな女神の衛士長や,自己主張がやけに強い少女,何を言っているのかちょっと分からない学院の院長(魔法書の中のネコが通訳してくれる)など,コメディタッチで,個性あるキャラクターとのやり取りが楽しめるのも本作の魅力だ。
思った以上に全部盛りの骨太MMORPGが楽しめる
可愛いばかりじゃ,MMORPGの面白さは分からない! ということで,スマートフォン向けタイトルであるTOSNだが,そもそもどれくらいのボリューム感でコンテンツを遊べるのかも気になるところだ。
ゲームの進行はシンプルで,基本的にはメインストーリーを追っていけば良くて,任務(クエスト)をクリアするたびに経験値や装備を獲得できるので,とくに詰まることもなく進められる。また,左メニューに表示される任務の表示をタップすれば,自動で目的地に移動してくれるので迷うこともない。MMORPGにはよくある機能だが,スマートフォンでの操作性や利用状況では,まさにベストマッチの機能である。
ストーリーを進めているといつの間にかリュック(インベントリ)が装備品でいっぱいに |
余った装備は分解して強化用の素材にしたり,装備中のアイテムに追加属性を継承(上書き)したりできる。同じ装備箇所のアイテムを見比べながら整理しよう |
メインストーリーはテンポよく進み,レベルもどんどん上がっていくので,自然とレベル制限のあるコンテンツも開放されていく仕組みだ。
ただ,気が付くと大量のコンテンツが開放され,左メニューに並ぶ任務の多さに圧倒されてしまうことも。とりあえず1つずつ,目についたものから順で遊ぶのもいいが,メインストーリーを進めながら,レベルや,戦力の目安になる“推奨スコア”が足りないときに,寄り道のつもりでクリアしていくのもいいだろう。
また,余裕があればデイリーで報酬が得られるコンテンツにも挑戦しておきたい。例えば3〜5人で挑戦できる「装備の裂隙」や「魔神の試練」,そして「護送」「猫の特急便」といったミニゲーム風のものも含めて,これらは1日に複数回の報酬が得られる。装備そのものや強化アイテム,猫霊を強化するアイテムなども集められるので,毎日のルーティンとして参加しておくのがいいだろう。
なお,魔神の試練ではさまざまな攻撃手段を使ってくるボス敵とのパーティバトルが楽しめる。立ち止まって攻撃していると,大ダメージの攻撃に巻き込まれてしまうので,攻撃のギミックを見極めて回避しなければならない。難度はノーマルのほかにハードも用意されており,高難度バトルが好きなプレイヤーにはたまらないコンテンツとなっている。
コンテンツに入る前の画面では,攻略方法として敵の攻撃手段を提示してくれているので,しっかり頭に叩き込んでから挑戦したいところだ。
MMORPGの楽しみと言えば,戦闘ばかりではない。本作は,のんびりライフが楽しめる生活系コンテンツも充実している。
例えばサービス開始時点では,5種類の戦闘ジョブとは別に,生産系である技能の「錬金師」「料理人」「職人」の3職から選択できる。そのうち,錬金師と料理人で製作できるアイテムは,職業に就いていなくても,特定の場所まで移動すれば錬金炉や調理場を借りて作れるのだが,就いていればその職の製作品については,その場で製作できるといったメリットがある。
一見すると,じゃあ職人がいいのかな?とも思えるが,材料集めであちこち飛び回って採集を行うことになるため,どこでも製作できれば,いちいち場所を借りに戻る手間も省けるし,そもそも消費アイテムをその場で作れるのはありがたい。あとから転職も可能なので,とりあえずは自身の好みで選択しても問題ないだろう。
とりあえず別技能の製作品については,本作のギルド/クランに相当する“騎士団”のメンバーに任せて,みんなで分担する……というのもMMORPGの楽しみではないだろうか。
そして,本作では自宅とも言えるホームの運営も楽しめる。いわゆるハウジングとは少し違うのだが,ホームの庭をどんどん整備し,施設で農作物の生産や家畜の飼育などを行って,のんびり生活が体験できるというものだ。
ホームで得られた素材は,ホームショップに納品することで,ホームレベルが上昇。ホームでできることが増えるほか,キャラクターの経験値も獲得できるので,キャラ育成が止まってしまうということもない。また,衣装の作成に使用する布が作成できるようにもなるので,ぜひ開放しておきたいところだ。
このように,TOSNはスマートフォン向けMMORPGでありながら,かなり大ボリュームのコンテンツが楽しめる作品であることが分かる。ともすれば,デイリー報酬がもらえるコンテンツを1日で遊びきれない人もいると思うので,そこが逆に悩ましくなりそうなところだ。
気軽にパーティプレイが楽しめるシステムと幅広いキャラビルド
前述したように,本作にはパーティプレイを伴うコンテンツがいくつか登場する。報酬のために1日に参加できる回数分は挑戦しておきたいし,実のところ,メインストーリーでもいくつかの任務でそれらに挑戦するタイミングが出てくるので,いずれは参加することになる。
そうなるとパーティ必須コンテンツは面倒そうだし気後れする……というプレイヤーも出てくるだろう。その点で言えば,本作のパーティメンバー集めは,自動マッチングや,募集できるシステムがしっかりと用意されているのですごく手軽だ。
とくに,自動マッチングを使えば,パーティ編成からダンジョン突入までスムーズに遷移するので,面倒な手続きはまったく必要ない。
キャラのビルドについても触れておこう。TOSNには「衛士」「魔導士」「治癒士」「銃士」「影殺士」という5つのジョブがあり,その中から選択できるが,それぞれのジョブで,どのスキルにスキルポイントを割り振るかで,戦闘の特性を大きく変えられる。同じ魔導士でも,敵単体に対して大ダメージを狙うのか,広範囲の敵に向けてダメージを狙うのかでビルドは違ってくるわけだ。
そうは言っても,序盤はどれに振ればいいのかよく分からないこともあるだろう。ポイントの振りは無料でリセットできるので,とりあえず「プラン」から好きなものを選択して(最初は“おすすめ”がいいかもしれない),自動振り分けでポイントを振っておこう。
さらに,冒険中に入手したカードを専用の枠に設定して,キャラクターを強化できる。同じカードを複数枚設定すると,より強力な効果を発揮するなど,組み合わせを考えるのも面白い。消費アイテムを使って,カードそのものを育成できるので,有用なカードを見極めつつ育てていきたいところだ。
ほかにも,必殺技的な攻撃ができる猫霊をどのように組み合わせるのかも戦闘では重要である。とくに,属性の順番によってチェイン効果が発揮されると,ダメージが増加するなどして戦闘が有利になるので,慣れてきたら猫霊のステータスを確認しながら自身のキャラに合った猫霊と並びを考えていこう。猫霊もレベルアップで育成でき,さらに同キャラを合わせての進化が可能だ。
以上のように,本作のキャラビルドには,(今回触れなかったものも含めて)いろいろな要素が組み合わさっているので,一概にこれが良いとは言いづらいところもある。きっと,先行しているプレイヤーの研究で,一定の方向性はできてくると思うのだが,コンテンツによって,あるいはパーティメンバーの組み合わせによって,活躍できるビルドも変わってくるはず。それくらいに選択の幅は広く,骨太さはコンテンツだけではないのである。
ネコ好きもMMO好きも満足できそうな「ツリーオブセイヴァー:ネバーランド」
冒頭でも述べたように,これだけ大ボリュームでMMORPGだと,1週間程度のプレイでは全然足りていないというのが正直なところだ。実際に騎士団の要素は触れられていないし,まだ開放されていないコンテンツも少なくないはず。これから1か月,半年のプレイを経て,また違った面白さにも気づけることもあるだろう。
ともあれ,今回のプレイでは“ネコが可愛らしい”のは当然として,MMORPGとして充実したコンテンツ,アクション性のあるボスバトル,そしてボリュームはあるがガイド機能も豊富で遊びやすいゲームであることが分かった。大規模なサーバーでマッチングもしやすいので,これから始める初心者でも安心してプレイできる環境と言えるだろう。ネコ好きにもMMORPG好きにも遊んでみてほしいタイトルだ。
なお,現在はゲームにログインすると「限定レア招き猫コスチューム」4点セットなどが入手できるキャンペーンも実施されている。その名のとおり招き猫の着ぐるみ衣装で,序盤としてはほかの衣装と比べると高い効果を持っているため,ぜひ利用したいところだ。本稿でも紹介したように,見た目の衣装は効果だけを有効にして,ほかの衣装に変更できるので好きな姿で冒険を楽しもう。
「ツリーオブセイヴァー:ネバーランド」公式サイト
「ツリーオブセイヴァー:ネバーランド」ダウンロードページ
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ツリーオブセイヴァー:ネバーランド
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