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「RAID: Shadow Legends」冒険記 第15回:竜の帝国が滅び,残ったのはトカゲたち。過去の罪が現在を縛る,リザードマンたちの歴史を紐解く
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印刷2024/11/19 14:41

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「RAID: Shadow Legends」冒険記 第15回:竜の帝国が滅び,残ったのはトカゲたち。過去の罪が現在を縛る,リザードマンたちの歴史を紐解く

 ファンタジーRPG「RAID: Shadow Legends」PC / iOS / Andorid)を,ゼロから遊ぶ連載「『RAID: Shadow Legends』冒険記」第15回のテーマは,かつてテレリアを完全に支配していたドラゴンの末裔たちが属するファクション「リザードマン」だ。

●今回の成長報告
スパイダーの巣の攻略が進み,ステージ12を攻略できた。ターンメーターを低下させる「アーミジャー」の装備を調整し,ほぼ本体を行動させずに撃破する作戦が功を奏した模様。アンコモンの英雄とは思えないほどの大活躍だ
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テレリアで最も古く,強大なリザードマンの大帝国はなぜ滅んだのか


 二柱の神による「創造の舞い」で生まれたテレリアにおいて,最初に支配を確立したのがリザードマンたちだ。彼らは竜から受け継いだ強靭な肉体と深い知性を持ち,かつては自らをドラゴンキンと呼んでいた。

 人間やエルフが支配を確立する以前,テレリアはドラゴンキンの土地だった。彼らが築き上げた「ドラゴンキン帝国」はテレリア全土を埋め尽くすほど広大で,史上最大の版図を誇る勢力だったといえる。しかし,ある出来事によって帝国は崩壊。現在では名をリザードマンと変え,少数部族として生きながらえている。

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 ここまで伝承を読んできた人であれば,「ドラゴンキン帝国はいつ存在したのか」と気になることだろう。そもそも,神による創造の舞いの直後,定命の者がいかにして生まれたのかはハッキリしておらず,リザードマンの元となった“竜”についても詳細は定かではない。

 難しいところだが,「ヒエロファント ラザリウス」の伝承にはその手がかりとなる情報が含まれている。それによると,かつてはテレリアにリフト(裂け目)が存在し,そこから漏れ出る“光”は創造の舞いの媒体となったという。リフトを中心に都市が建設され,そこから発展したテクノロジーもあったようだ。

 リフトに関する情報は,ほかのファンクションの伝承からは読み取れなかった。創造の舞いと近い時代にのみリフトが存在したとすれば,ルマヤとシロスの間で「大いなる決裂」が起きたころにはもうドラゴンキン帝国がテレリアに存在していた,と考えられるかもしれない。

 それを裏付ける情報は,バナーロードの英雄「スタルタス」の伝承から読み取れる。その中では,ドラゴンはファーストボーンと同等の存在であり,それらはシロス側についたものの,ドラゴンキン(リザードマン)はテレリアの民として居着いたことが語られている。

スタルタスは“竜殺し”として知られ,ドラゴンと戦うためにさまざまな歴史を調査している。それゆえに,伝承にはドラゴンキン帝国の謎を解き明かす重要な情報も含まれているようだ
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 そんな帝国が破滅を迎えたのは,リフトの力を悪用しようとしたためだ。ラザリウスの伝承によると,かつての王「ウンドレイカル」はリフトを用いて異空間へのポータルを開き,未開の土地に向けた支配の拡大を目指したのだという。問題はポータルの行き先がアナスラード――怒れるシロスが待つ“地獄”だったということだ。

 アナスラードからは大量のデーモンスポーンがなだれ込み,テレリアに広がったドラゴンキン帝国は瞬く間に破滅を迎えた。おそらく,これが複数の伝承で語られる“最初の戦い”だろう。世界に甚大すぎる影響を与えたこの出来事は「竜族の罪」として語り継がれ,のちのリザードマンにも暗い影を落としている。

ラザリウスはリフトを管理する人物だった。シロスをテレリアに招き入れたウンドレイカルの行いを肯定的に捉えるのは難しいが,悪意によるものではないのは間違いない。なんとも評価の難しい存在だ
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 ラザリウスがリフトを破壊し,ファーストボーンたちの活躍もあって戦いは終結した。そうしてドラゴンキン帝国は消滅し,リザードマンとなった人々は離散していったが,彼らの歴史はこれで終わりではない。ソロウレイクという僻地が主な居住地となり,大都市の地下道や貧民窟に住む者たちもいる。

 彼らは先祖が犯した大罪によって息苦しい生活を強いられてきたが,多くのリザードマンたちはそれを受け入れているフシがある。英雄「パイソン」の伝承では,鬱憤が溜まったリザードマンたちが集結した決起集会「ソロウレイクの大集結」が起こったものの,信条の対立によって押しとどまった出来事が記されている。

 急先鋒であったパイソンを説得したのは,ウンドレイカルの息子にしてドラゴンキン帝国最後の生存者である「ラマントゥ ドレイクブラッド」だ。暴走によって破滅した過去を持ち,当時の英雄に見守られる現在の彼らは,ある意味で非常に安定感のある種族といえる。

 ソロウレイクの大集結は“中立的な話し合い”を行うための場となり,争いの解決や同盟締結の場として活躍することになる。のちにオグリン,リザードマン,スキンウォーカー,オークが協力する「ガエレン協定」も,このソロウレイクによって成ったという。

ラマントゥはアービターと関係の深い英雄でもある模様。歴史上の重要な地点で出現する,ある意味ではリザードマンの主人公的な存在だ
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 見た目の印象に反し,現在のリザードマンは比較的温和な種族だ。ハイエルフとダークエルフが何世紀かけても達成できなかった種族間の諍いの仲裁を成功させていたり,信条の暴走を止められていたりと,かなり文明的に思える。バナーロードやハイエルフたちも,彼らの在り方から学ぶものは多そうだ。

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