［プレイレポ］Switch版ならではの新要素や新規楽曲にも注目！　「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle- 1st period」の魅力を紹介

　アイディアファクトリーから展開されるオトメイトの姉弟ブランド「ALTERGEAR（オルタギア）」より，Nintendo Switch用ソフト「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle- 1st period」が，2024年12月19日に発売される。


　本作は，現在配信中のゲームアプリ「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-」（iOS / Android）のNintendo Switch版だ。Switch版第1弾の「1st period」では，ゲームアプリ版に収録されているメインストーリーの1st Seasonやイベントストーリー（全18本）はもちろん，70曲以上収録されたリズムゲーム「KILLER SCRATCH!!」，ラップの魅力を気軽に堪能できるミニゲーム「RHYME STRIKE」などが楽しめる。

　追加要素として，Division All Stars歌唱の新曲「for DJ's」が主題歌となり，さらに「1st Period」だけの書き下ろしストーリーが3本収録されている。本稿では，ゲームの基本的な流れをチェックしつつ，追加されたストーリーや新規楽曲について紹介しよう。

「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle- 1st period」公式サイト

スマホからNintendo Switchへ
ステージを変えてラップバトル開始！

　「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-」の原作は，楽曲，TVアニメ，舞台などさまざまなメディアで展開されている音楽原作キャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」（以下，ヒプマイ）だ。「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-」のメインストーリーでは原作CDと異なり，プレイヤーが「見習いDJ」となって一人前のDJを目指していくゲームアプリオリジナルの物語が展開される。

メインストーリーはゲームアプリ版同様，サブキャラクターも含めてフルボイスで展開していく

ゲームアプリオリジナルキャラクターである，主人公の師匠で人気DJの満天星呂駒呂（どうだんつつじ ろくろ），通称「DJ ROKURO」も登場

※画面は開発中のものです

　Switch版「1st period」に収録されるのは，中王区が主催する新しいエンターテインメントラップバトル「Alternative Rap Battle（オルタナティブラップバトル）」を舞台とした物語，メインストーリー1st Seasonだ。バトルに参加するイケブクロ，ヨコハマ，シブヤ，シンジュクそれぞれのルートがあり，そのボリュームは何と全360話。プレイヤーは見習いDJという立場で，それぞれのディビジョンで各チームと交流を深めていくこととなる。

イケブクロ・ディビジョン「Buster Bros!!!」

ヨコハマ・ディビジョン「MAD TRIGGER CREW」

シブヤ・ディビジョン「Fling Posse」

シンジュク・ディビジョン「麻天狼」

※画面は開発中のものです

　個人的な印象だが，1st Seasonの物語はエンターテインメント性が強く，娯楽としてのラップバトルとなっているので，心なしか原作CDよりも若干治安の良い（？）平和めな物語だなと感じた。

各メンバーたちの絡みも見どころである

※画面は開発中のものです

　Switch版で追加されるスペシャルストーリーは，「1st period」だけの書き下ろしストーリー3本で，ディビジョンの垣根を超えた物語が展開される。公式のPVでも物語の内容が少しだけ明らかとなっており，一部ボイスが確認できるのでチェックしよう。


　なお，収録されるスペシャルストーリーのあらすじはこうだ。

○「イチロー・ヤマダと賢者の石 〜魔法学院対抗戦〜」
　とある村で弟たちと暮らしていた青年・山田一郎（CV：木村 昴）が主人公となる物語が展開される。突如現れた魔女により弟を猫にされてしまった一郎は，彼らをもとの姿に戻すため，魔法学院へ入学するが……。

※画面は開発中のものです

○「なかにいる」
　ホラーゲームのレビューを頼まれた小説家・夢野幻太郎（CV：斉藤壮馬）が主人公となる物語。山田二郎（CV：石谷春貴）をはじめ各ディビジョンから1人ずつ集め，2人1組に分かれてホラーゲームを遊ぶことになる。

※画面は開発中のものです

○「SPACE WARS〜Hypnosis odyssey〜」
　地球が滅亡の危機にさらされている世界が舞台となっている。天谷奴 零（CV：黒田崇矢）と観音坂独歩（CV：伊東健人）により集められた，地球を救う英雄6人は迫りくる脅威から地球を守り抜けるのか。

※画面は開発中のものです

　これらを開放するには，メインストーリーを完結章まですべてクリアすることが必要だ。あわせてリズムゲームのプレイも進めておけば，スムーズに開放できるだろう。

※画面は開発中のものです

　ゲームアプリ版で配信されたイベントストーリーも全18本収録されている。こちらはリズムゲームをプレイすることなどで獲得できるアイテム「ディビジョンジェム」を使用して開放できる。ディビジョンの垣根を超え，キャラクターたちのさまざまな一面が見られるのでぜひチェックしてほしい。

※画面は開発中のものです

　ちなみに筆者のお気に入りは，一郎，左馬刻，乱数，寂雷，それぞれの身体が入れ替わってしまう「空想ソウルトレード〜俺と俺様とボクと私〜」だ。

中身が乱数の寂雷の破壊力の凄さよ……！

※画面は開発中のものです

DJ気分でノリノリ♪
リズムゲーム「KILLER SCRATCH!!」

　リズムゲーム「KILLER SCRATCH!!（キラースクラッチ）」は，画面上に出現するさまざまな種類のノーツを，タイミングよくタッチ，フリックしてハイスコアを目指す，リズムゲーム定番のシステムだ。

カードを編成してリズムゲームをプレイ。カードは200枚以上あり，ストーリーを読み進めたり，ディビジョンジェムを使ったりすることで入手可能だ。

※画面は開発中のものです

　Switch版ではタッチ操作のほか，コントローラ操作のどちらにも対応しているので，自分にあったプレイスタイルで楽しめるのがうれしい。実際にコントローラでプレイしてみたところ，手が小さい人はコントローラ操作が楽な印象を受けた（最初はボタン配置を覚えるのが大変かも）。

編成したデッキのキャラクターは，リズムゲーム中の背景に登場して盛り上げてくれる

※画面は開発中のものです

　なおリズムゲームの画面は，メインストーリーの主人公「見習いDJ」にあわせ，DJのターンテーブルのようになっている。さらに大胆なリリック演出も用意されており，プレイするだけでDJ気分を楽しめるだろう。

ボタン配置を覚えられない脳筋の筆者は，タッチ操作でリズムゲームをプレイ！　人によってプレイスタイルが選べるのもSwitch版のポイントだ

※画面は開発中のものです

　難度はEASY，NORMAL，HARD，EXPERTの4段階を選択可能で，判定もそこまで厳しくはない印象だった。また，どんなに失敗をしても最後までプレイできるので，ゲームが苦手でも遊びやすい。楽曲の長さはフルではなく，パートごとに分かれているので，好きなキャラクターが歌唱している部分をプレイするのもいいだろう。

※画面は開発中のものです

Division All Stars歌唱
注目の新規楽曲をチェック！

　Switch版「1st period」の主題歌になっているDivision All Stars歌唱の新曲「for DJ's」も，リズムゲームでプレイできる。こちらの曲は，本作でクローズアップされているDJの存在をリスペクトしたポジティブなリリック，ノリのいいリズムが心地いい楽曲に仕上がっている。原作CDのバチバチ感は控えめに，楽し気な雰囲気たっぷりのハッピーソングはプレイ必須だ。

自分のDJプレイを褒められている気分になってくる……！

※画面は開発中のものです

リリック演出の一部をチェック！

　華麗なDJプレイを楽しみつつ，背後に表示されるリリックにも注目してほしい。楽曲や歌唱キャラクターに沿った演出は，見ているだけでも楽しい。オートプレイ機能もあり，演出をゆっくり見たい人にもうれしいところだ。

文字のデザインまでも異なる見た目も楽しいリリックの数々

※画面は開発中のものです

　スマホ版のメインストーリー1st Seasonとイベントストーリー，楽曲などに加え，書き下ろしのストーリーと新規楽曲も収録された「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle- 1st period」。原作CDとは異なる物語ではあるが，「ヒプマイ」の世界観やキャラクター，楽曲の魅力をたっぷりと感じられるので，「ヒプマイ」にまだ触れたことがないという人にもおススメしたい1本だ。少しでも気になった人は手にとってみてほしい。

「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle- 1st period」公式サイト